特許の画像によれば、このケースは長方形の形状で、左側にはApple Watch(と思われるウェアラブル機器)用バンドの収納スペース、右側には本体を納めるくぼみを配置。マグネットらしき「アタッチメントシステム」が存在するため、「異なる幾何学的形状」のバンドでも安定して収納できるとのこと。
またスポーツバンドのように「複数のセグメントがある」(上下に分割)バンドも、「単一のセグメントから成る」ミラネーゼループ式(一本のバンド)も同じように格納できる、と規定されています。
特許の文面には、「格納された一つまたは複数のバンドを充電できる回路を含むこともできる」とも併記。つまりバンドに追加センサーや拡張バッテリーなどを内蔵した、いわゆる「スマートバンド」の登場をほのめかすような内容です。
Apple Watchに様々な機能を追加するスマートバンドのうわさはたびたび流れており、2016年4月にはアップルの出願したワイヤレス充電用バッテリーやGPSレシーバー内蔵バンドの特許が発見され、2017年5月には血糖値測定機能付きバンドが投入される可能性が報道されていました。
例によって、アップルが特許を取ったからといって製品化されるとは限らず、このまま特許だけで終わる可能性も充分にありえます。
アップル製の「充電機能付きの収納ケース」といえばAirPodsの前例があるものの、実はApple Watch向けにもサードパーティ製の充電ケースなるものがすでに市場に出まわっています。
仮に今回の特許が製品化されたとしても、何かの機能をもつスマートバンド抜きでは「アップル純正品でデザインが統一される」以上の魅力を感じにくいのも確か。ここは長らく噂されている血糖値測定機能付きのスマートバンドとセットで、発売に至ることを切に望みたいものです。