SW1の特徴は?
一言で言うと、一般的なプルームテック互換機よりVAPE(電子タバコ)よりなガジェットです。
プルームテックのタバコカプセルが装着できる形になっており、グリセリンを熱し、そのミストをタバコカプセルに通して吸うという仕組み自体は、プルームテックと一緒です。
仕組みはざっくりこんな感じ。
この「フレーバーフィルター」に接続する部分が2種類用意されてまして、それぞれIQOS、プルームテックがのたばこカプセルがぴったりハマる87mmと101mmで設計されています。
それぞれにピッタリハマる、ダブルフレーバーを楽しむようのフレーバーフィルターもあり、それらを使う前提での設計みたいですが、同梱ではないようです。
さて、以前、プルームテックのカートリッジを分解したのを、友人に見せてもらった事があるのですが、おそらくカンタルかステンレスと思われるコイルが、カートリッジの中には仕込まれてて、その周囲がコットンで包まれていました。この仕組やコイルの素材自体は一般的な旧来の電子タバコ/VAPEと同じです。
そして、Vapeの世界ですとセラミック製コイルが、クリアロマイザーの中でじわじわ浸透してます。
このSW1はセラミック製のコイルを使用してます。セラミックコイルを利用する理由は、焦げにくいのと、ミストがシルキーで美味しいというのが点があげられます。
つまりSW1はコイル的にVAPEの流行の最先端を行ってる仕組みの互換機なわけです。
どうやって吸うの?
さきっぽの穴にプルームテックのたばこカプセルか、IQOSのヒートスティックを差し込んで吸入すると、自動で電源がオンになります。
本体バッテリーは450mAhですので、この手の互換機が500mAh毎に200〜250パフ前後ということを考えると、一回充電したらたばこカプセル4〜5個吸いきれる計算になりますね。
まずはプルームテックで試してみる
まずは、プルームテックのたばこカプセルを装着して吸入してみます。
手にとってまず感じるのは質感の高さ。IQOS同等以上の質感があると思っていただいて構いません。
ハマキ程度の太さは手にフィットしますし、吸入時のLEDの点灯が凝ってて喫煙感を出してくれるのも良いですね。サシの金色も素敵。
で、一服。おぉ美味しい。これは「カトマイザー」がとても優秀な証左。
ミストを発生させるアトマイザーの部分に関して、「SW1」はプルームテック同様「カトマイザー」と呼ばれる仕組みにを採用してます。これは、カートリッジ+アトマイザーでカート(リッジ)+(アト)マイザーという造語なのですが、VAPEの世界では世界標準の用語です。
プルームテックのカートリッジは使い捨て型のVAPE同様、コイルに巻かれたコットンにリキッドが染み込んでる形のものですが、SW1のカートリッジはご覧の通り、タンク部分とアトマイザー部分は内部で分離された構造になっており、より一般的な電子タバコ/VAPEの構造に近いです。
W1のカートリッジ部分はこの「カトマイザー」形式を採用してるのですが、VAPEの世界ですと
・コイルの材質、Ω(抵抗値)
・コットンの量、材質、トリミング等
・本体側の出力
・上記3つとバランスの取れたリキッド
等の組み合わせを試行錯誤して「美味い」セッティングを日々、VAPERが試行錯誤していい味を目指してるわけですが、「カトマイザー」の場合は、コイルの材質、抵抗値、コットンの量・材質・トリミング・出力・リキッド全てか1カートリッジで調整不可なわけで、設計した人間の手に全て委ねる形です。
で、美味いわけですから、「SW1」の設計者センスが良いということです。
タバコカプセルとの組み合わせでは、プルームテックに比べて同等以上の味・のど越し・ミスト(煙)の量でした。
次にIQOSのヒートスティックで
この「SW1」さきっぽのカートリッジを変更すると、IQOSのヒートスティックも吸うことが出来ることで知られてます。
チャンバーも無いのにどうやってヒートスティックを加熱するんだろうと思ってたら、これがびっくり「たばこカプセル同様の使い方」で、IQOSのヒートスティックを使う方式でした。
で・・・実際吸入してみると、ちゃんとタバコの味がするんですよね。
プルームテックのたばこカプセルの中身には、粒状のタバコの葉が詰まっており、そこにミストを通して吸引する形なので、原理的には一緒だと理解できるのですが、あんまりに普通にタバコの味がしたのでびっくりでした。
プルームテックのたばこカプセルに比べると、のど越しは弱めですが特に不満は感じません、チェーンスモークする人にはむしろ良いのかもしれません。
ちなみに、30パフほど吸ったヒートスティックをIQOSに挿して吸ってみったところ、なんか気が抜けた様な味にはなっていたので、ゆっくり目ではあるけど、タバコ成分は吸入できてた模様です。
問題はコスパ部分
と、ここまで概ね「良いガジェット」としての感想ですが、次にコスパに関してしっかりと見て行こうと想います。消耗品のカトマイザー部分は5つで、¥ 1,280 。これは1個あたり¥ 256です。1つのカートリッジで300パフ(吸入)可能です。250パフ対応のプルームテックのカートリッジとほぼ同等ですので、プルームテックの「たばこカプセル」を使う場合は、プルームテックの「たばこカプセル」1箱あたり、256円余計にかかることになります。
殆どのプルームテック互換機が、カートリッジ部分はたばこカプセル同梱のカートリッジを使う所を、味の向上と煙量の増加を目指したのか、オリジナルのカートリッジを利用するわけですから、仕方ないとはいえこれは、地味に痛いですね。
コスパ改善方法は無いの?
たばこカプセル節約打法はどうか。
プルームテックのたばこカプセルは、50回に1回の交換(つまり250パフで1箱)で、カートリッジ内のリキッドがちょうどなくなる設計になってますが、たばこカプセル自体の風味は、60〜70回位まで持続してます。
ですので、点滅してからも交換せず吸ってしまう利用者の中には、たばこカプセルを余らせてしまう人がいますし、意図的に狙って4カプセルで消費を抑えることも可能です。
(交換の点滅から10パフほど吸うことにしておけば、自然とそうなります)
そうやって余ったたばこカプセルの消費をSW1で行うという方式でいけば、1パフ当たりの平均単価はむしろ下がった状態で、余ったたばこカプセルでSW1の喫味も味わうことも出来ます。
たばこカプセル自作はどうか
別のプルームテック互換機で、リキッドチャージ式のを使ってる友人で、たばこカプセルを自作している人がいます。
グラインダーで刻みたばこを細かく砕き、それを使用済みのたばこカプセルに詰めるという方法なのですが、これを行えば、微々たる刻みたばこ代と、20本あたり256円で吸引が楽しめる計算になります。
ただし、使用済みのたばこカプセルをポイっと捨てれないのが少々めんどくさいですよね。
コーヒーメーカーの専用カプセルの互換カプセルの様な、プラスチック部分だけの互換カプセルも飲み屋で目にしたことはあるのですが、頑張って検索しても販売されてるところは見つけれませんでした。
VAPEとしての性能はどうか?
最後に、IQOSやたばこカプセルなしでVAPEとしても吸ってました。
この状態で吸ってみても普通に美味しくて、タバコ味のレギュラーはレギュラーで女性向けのタバコの様なフレーバーで満足度高し、メンソールはメンソールでメンソールタバコの代用として十分成立する味とのど越した。
プルームテックに比べると、煙の量が多いことから、ニコチンなしでも十分な喉越しと「煙吸ってる感」的な満足度がありました。
総論として、VAPEと互換機両方に興味がある人には悪くないチョイスなんじゃないかなと思いました。