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冨樫は馬鹿じゃなかろうゆえ、今までの物語、また今後の物語でも、ヨークシンでのクロロ対ゼノ&シルバの展開と矛盾する戦闘描写をしないだろう。
キーワードは「時間稼ぎ」。ゼノはたとえ割に合わない自身の死や肉体の損傷を選んででも、シルバに仕事をさせたがっていたと思う。ゼノがクリアしたかった命題その１はイルミのチームに先んじて結果を出すこと。命題その２は老いぼれの自分が死んでも、当主のシルバに念の後遺症の一つも残さないこと。
ゼノが自ら龍の牙で捕らえたクロロに肉薄したのは、単に結果を急いだだけ。シルバにオーラを溜める時間を与えて、クロロが確実にシルバ砲を食らうならば決着できると読んだだけでしょ。描いてある通り。
龍の牙がクロロを砕けなかったのは、クロロの防御力の高さのせい。クロロが自分で言っている通り、ゼノの手刀に集中したオーラの密度であればクロロの防御力を上回るが、ゼノが素早く動くクロロを捕らえるためにそれだけのオーラでデカい龍を作ったので、オーラの密度が下がり、クロロの防御力と釣り合ってしまった。しかしクロロの攻防力は極めて小さいために、龍の顎を引きちぎるほどの力はなかった。
ゼノやシルバが地下室であれ以上のド派手な破壊力の技を使わなかったのは、建物の強度が関係しているのか？
ここでじっとしておれの一喝で分かる通り、ゼノは若く未来があるマフィアの子分達を巻き添えにしたくはなかったのだから。
ゼノのドラゴラムって面白いけど、矛盾しないためには、建物を破壊するほどの巨龍にしかなれない…ってことにしないとね。

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