幼馴染(♀)「酷いよなぁ……ボクはずっと、○○のこと信じてたのになぁ。」
幼馴染「ふふっ、手首がキツいならさぁ。いっそそのまま腐り落としちゃえばいいんじゃないの?」
幼馴染「そうすればお前は自由だよ。ボクに酷いことするなり……あいつのとこに行くなり、好きにすればいいんじゃない?」
幼馴染「でも……今はボクのもの…。○○はボクのものだよ。誰にも邪魔されず、ボクに責め立てられるだけの間抜けだよ。」
幼馴染「……ああ、間抜けはボクか。そうか、そうだよねぇ。ボクはお前みたいなやつのこと信用して、結局痛い目見たんだもん。」
幼馴染「お前みたいなクズに入れ込んだ間抜け。……ふふふっ、笑いなよ。可笑しいでしょ?あはははっ!あっはははははっ!!」
幼馴染「………なに、その顔。……ほんっとに腹立つなあっ…!!今さらっ、ボクを哀れむような顔するなあっ!!」
幼馴染「でも、本当にそれに気がついたのは……やっぱりあのときだったんだ。」
幼馴染「驚いたなぁ。まさか○○が、いじめられてるなんて初めは嘘だと思ってたよ。だって○○って、そんなに嫌なやつじゃなかったし。」
幼馴染「あいつの足元で座らされて、ゲラゲラ笑われて。放課後あれを見るまでは、なにかの間違いだと思ってたからさぁ。」
幼馴染「ほんと、あのときは頭が真っ白になったよ。なにしていいのか分かんなくて。○○が知らない女の人にいいようにされてて、訳が分からなかった。」
幼馴染「助けに行った方がいいのかな、とか、でも多分○○はいじめられてるところをボクに見られたくないんじゃないかなとか。」
幼馴染「色々考えてたら、なんだか脚も震えてきちゃって。…………ごめんね、あのときは逃げて帰っちゃって。ほんと、後悔してるよ。」
幼馴染「本当に、後悔してる…。」
幼馴染「でも、案外……というか、まあ決まってたことなんだけど。すぐ答えは出たんだ。○○のこと、助けてあげなくちゃって。」
幼馴染「だってあれは多分○○が悪いわけじゃなくて、きっとあいつらの遊びの対象にたまたまなっちゃっただけ。だからボクがなんとかすれば、なんとかなるのかもって。」
幼馴染「……何度も、何度も助けてあげたよね。ボクはあんまり目立ちたくないタイプの人間だけど、あのときはバッチリ目立ってただろうなぁ。」
幼馴染「多分、学校中に知れ渡ってたかも。その事については、○○にも申し訳なかったね。○○の心を傷つけちゃった。」
幼馴染「でも……○○が耐えてくれたから、案外あっさりあっちも手を引いて。めでたしめでたしって。ね、そうなったはずなんだけどね。」
幼馴染「いやぁ、あのときはきっとこのまま○○に感謝されて、なんかいい感じになるんじゃないかって内心思ってたよ。だってボク、○○を助けたヒーローだし?」
幼馴染「○○はボクのこと見てくれるって思ったら、なんか昔から抱えてたものがだんだん理解できて。○○のことずっと好きだったんだって、そのときやっと気づいた。」
幼馴染「遅かったかもしれないけど、気づけてよかったよ。……ずっと好きなんだよ、○○のこと。ねえ、○○。目逸らさないでよ。ボクの目を見つめて……逃げるな。」
幼馴染「だって絶対○○も思ってたでしょ!?散々自分のこと馬鹿にしてきたあのクソ女が泣きべそかいてて!!いい気味だって普通思うじゃん!!」
幼馴染「普通なんだよ!それが普通なの!!あいつのこと哀れむのはまだしもっ、普通あいつに歩み寄ったりしないの!!」
幼馴染「馬鹿にしてきた相手をさぁ……なんっで甘やかしたりするの…!?○○にたくさん酷いことしてきたんだよっ!?それなのになんであいつばっかいい思いするんだよおッ!!」
幼馴染「じゃあボクはなんだったのさ!!なんで○○のこと助けたと思ってるの!?○○のこと好きだから!!付き合いたいから結ばれたいから!だから助けたんじゃん!!」
幼馴染「あいつもっ……今までいじめてきた男に優しい言葉かけられて……喜んでんじゃねーよっ……!あのクソ女ァ……恥知らずの馬鹿女ぁッ!!」
幼馴染「仲良く弁当食べないでよ!!なに仲良く帰ったりしてるの!?なんで一緒に出かけたりしてるんだよっ!!お前ら馬鹿かよッ!!なんで今までのこと忘れてんだよお!!」
幼馴染「おまけに……“好きかも”ぉ…?“俺がなんとかしてあげなきゃ”…!?……はぁぁああ!!!?意味分かんないよっ!!なにそれっ!!はあッ!!?」
幼馴染「どうしようもない馬鹿じゃん!!頭の中身空っぽじゃん!!ボクも馬鹿みたいじゃん!!なんでお前らみたいな馬鹿相手にボクが馬鹿見なきゃいけないんだよお!!!」
幼馴染「結局……ボクは踏み台にされたんだ…。○○と、あいつの……単なる幸せの1ページのネタにされたんじゃん!!もうっ、勘弁してよぉ……!!」
幼馴染「○○も……よく見たら、なーんかただの馬鹿にしか見えてこなくなったし…。……こんなやつ括りつけて、ボクはなにやってんだろ…。」
幼馴染「でも……許すつもりはないからね。一瞬でもお前のこと好きだったボクの気持ちを踏みにじったんだ……ふふっ、許せないよ。許すわけない。」
幼馴染「だからさぁ……せめて、お前が一番嫌がることしてやる。それでちょっとでもボクの気が休まるなら、それって○○にとっても都合がいいでしょ?」
幼馴染「もうしばらく会えないよー……あの馬鹿女に。今ごろなにしてるんだろうねぇ?もしかして、泣きながら○○のこと探してたりして…。」
幼馴染「……あっははは!散々いじめてきた男をさぁ、今じゃ必死に探し回ってんだぁ…。とんだ純愛だよね……くくっ、うっくくくっ……わ、笑えるよぉ…!」
幼馴染「あーそっかぁ……お前をここで閉じ込めとけば、あいつも嫌な思いするんだよね…。……おー、一石二鳥しまゃん。○○も、あいつも、嫌な思いして。ふふふっ。」
幼馴染「…………はぁ?なに偉そうなこと言ってんの?あいつにいじめられてたときは、そんな生意気な口全然叩けなかった情けないやつなのに。ボクにはずいぶん強気に出るねぇ?」
幼馴染「あーあーアホくさい。お前にとっては、ボクは結局都合のいい人間なんだ。練習台……っていうか……あーもう、どうでもいっか…。」
幼馴染「それとも……今からお前を、あいつにやられてた以上にいじめていじめていじめ倒せば……お前も少しはまともな扱いしてくれるのかな……?」
幼馴染「なんなら、それがきっかけでボクといい感じになってきちゃったりぃ!?どっかの誰かさんのときみたいにさぁ!あっはははは!!」
幼馴染「いいよ……もう。○○はもう、ここにいるしかないよ。ボクももう○○とこれ以上の仲になるつもりはないし、○○もそうだろ?」
幼馴染「…………ま、いつまであいつのことが好きでいられるのか、見ものってとこだね。ふふっ、あんまりがっかりさせないでよねー、○○。」
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コメント一覧
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- 2018年03月05日 13:22
- 完結してくれ
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- 2018年03月05日 13:32
- コレなんすか
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- 2018年03月05日 13:34
- なんか最近多いよな。
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- 2018年03月05日 14:04
- これは幼馴染のちょっと切なさと自分への情けなさが垣間見えてとても良いと思いましたまる
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- 2018年03月05日 14:24
- ssですら書ききれないのかよ……っていつも思ってるんだけど、みんなはどう思ってるんだ?
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- 2018年03月05日 14:58
- これが完結してないってマジ?
普通にバッドエンドで完結してるだろ
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- 2018年03月05日 15:19
- ある意味監禁オチ(出オチ)で完結してるよな
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- 2018年03月05日 15:41
- は?(ブチギレ)
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- 2018年03月05日 16:16
- 妄想のネタを振り撒くのがどうよの仕事だからね、仕方ないね。
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- 2018年03月05日 16:20
- 嫌いじゃないよ
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- 2018年03月05日 16:56
- そこそこ面白い時はある
難点はSSではないこと
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- 2018年03月05日 17:02
- 文学小説にはよくある形式でしょ
現在→回想→現在 で終わり
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- 2018年03月05日 18:59
- ssでは無い物を文学小説っていうのは流石に草
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- 2018年03月05日 19:00
- SSっていうか自分の好きなシチュエーション垂れ流してるだけでしょ
それを勝手にSSサイトが纏めてる
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- 2018年03月05日 19:58
- 引き出しないよね、コイツ
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