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タモリ「世にも奇妙なニートの物語」 : 【2ch】ニュー速クオリティ

タモリ「世にも奇妙なニートの物語」



タモリ「世にも奇妙なニートの物語」

mui



1
: :2013/02/11(月) 20:12:23.95 ID:
タモリ「ニート」 

タモリ「働き盛りの年齢であるにもかかわらず働かない人々、を指す言葉として」 

タモリ「今や世の中に広く浸透しています」 

タモリ「生活するにはお金がいり、お金を得るためには働かねばなりません」 

タモリ「にもかかわらず、彼らはなぜ働かないのか? あるいは働けないのか?」 

タモリ「もしかすると、我々が予想だにしない奇妙な背景が潜んでいるのかもしれません」 

タモリ「──さて、今回は幸か不幸かそんな奇妙に巻き込まれてしまった」 

タモリ「四人のニートの奇妙な物語

2
: :2013/02/11(月) 20:18:31.80 ID:
『俺だけの才能』 



< 家 > 

テレビ『空飛ぶ円盤が多数目撃されているこの町では』 

テレビ『町おこしのために、円盤のマスコットキャラ“エンちゃん”を作り〜』 

ニート「アホくせぇ、どうせ町内会の自作自演だろうがよ」 

ニート「もっと面白い番組ねえかな〜」 

コンコン 

ドア越しに会話する母子。 

ニート「なに?」 

母「ご飯作っておいたから、あとでチンして食べてね」 

ニート「あいよ〜」
3: :2013/02/11(月) 20:23:37.75 ID:
母「あと……」 

母「ちゃんと仕事探してる?」 

ニート「探してるよ! パソコンでも仕事は探せるんだよ!」 

母「そう、分かったわ、ごめんね」ササッ 

ニート「……ちっ」 

ニート(あ〜あ、このままじゃまずいよなぁ) 

ニート(かといって、一度この生活に浸かっちまうと、もう働くなんて考えられねえ) 

ニート(朝早く起きて、日が変わるぐらいに帰る生活とか、やってられっか) 

ニート(なにか俺にしかできないような仕事でもあれば──) 

ニート(それこそマイペースでできるんだがな。なんたって俺にしかできねえんだから) 

ニート(だけど、んなもんあるわけねえ) 

ニート(俺がこなせる仕事は、だいたいの人ができるだろうからな……)
4: :2013/02/11(月) 20:26:22.41 ID:
数日後── 

コンコン 

ニート「なに?」 

母「居間に料理用意しておいたからね〜」 

ニート「あ〜い」 

居間に行くニート。 

ニート「!?」 

ニート「な、なんだぁ!?」
6: :2013/02/11(月) 20:29:41.29 ID:
続けて
7: :2013/02/11(月) 20:31:31.60 ID:
ニート(なんかやたら料理が豪勢なんだけど……)ゴクッ 

ニート「これなんか、すげぇいい肉なんじゃねえの? 多分」 

ニート「盛り付けとかも手間かけすぎだろ……」 

ニート「…………」モグモグ… 

ニート「うん、うまい」 

ニート(どうしたんだ、いったい……) 

ニート(俺へのエールのつもりなのか?) 

ニート(っつっても、なぁ……働く気にはなれねえや) 

ニート(ごめんよ、母さん)
13: :2013/02/11(月) 20:36:26.15 ID:
さらに── 

ニート(朝っぱらから、部屋の外から怒鳴り声が……うっせえな)ムニャ… 

ニート(ん、親父と母さんがなんか喧嘩してる) 



父「会社に……会社に行かなければ!」 

母「ダメよ! そんな体で! 熱が39度もあるのよ!?」 

父「うるさい! 会社に行かなければぁっ!」ダダダッ 

母「ああっ、もう!」 



ニート(つくづく社畜してんなぁ、親父……) 

ニート(ま、そのおかげで俺はこうしてニートしてられるんだが) 

ニート(定年も近いだろうに、いくらなんでも会社に命捧げすぎだろ……)
16: :2013/02/11(月) 20:42:01.54 ID:
ニート(あれからというもの──) 

ニート(母さんの料理はますます豪勢になり) 

ニート(なんかもう、近々料理の大会でも開かれるのかって勢いだ) 

ニート(カリスマ主婦でも目指してるんだろうか?) 

ニート(一方、親父も前にも増して帰りが遅くなってる) 

ニート(残業代もつかないだろうに、なにが楽しくて残業してるんだか……) 

ニート(一応子供として心配は心配だが、俺になにかをいう資格はないのは自覚してる) 

ニート(ご苦労なこった、二人とも)
18: :2013/02/11(月) 20:42:58.25 ID:
面白い
19: :2013/02/11(月) 20:46:25.87 ID:
そんなある日のこと── 

< 家 > 

黒服「こんにちは」 

母「失礼ですが……どなたですか?」 

黒服「詳しくは話せませんが、私は政府の密命を受け、動いている者です」 

母「せ、政府!?」 

黒服「こちらのご子息がニートだとうかがったのですが、事実ですか?」 

母「は、はい……」 

黒服「彼と話がしたいのですが、よろしいでしょうか?」 

母「ど、どうぞ……」
20: :2013/02/11(月) 20:51:24.94 ID:
何だろう・・・胸が痛い・・・
21: :2013/02/11(月) 20:51:28.22 ID:
ニート「な、なんだよ……アンタ!? 突然俺の部屋に入ってきやがって!」 

黒服「君はニートだね?」 

ニート「だ……だったらなんだよ!?」 

黒服「君は今、まったく働いていないということだね?」 

黒服「働き口を探してすらいない、家のことですらまともにやっていない」 

黒服「そういうことだね?」 

ニート「そ、そうだよ! 悪いかよ!」 

黒服「よろしい」 

黒服「さっそくだが、君を今から連行する。時間がないのだ」 

ニート「えっ、そんな、ちょっと待って……」
25: :2013/02/11(月) 20:56:48.34 ID:
黒服に連行された先は、さまざまな装置が並ぶ施設だった。 

ニート(……どこなんだ、ここは?) 

白衣「やぁ、いらっしゃい」 

ニート(ムリヤリ連れてきて、いらっしゃいもないだろ……) 

白衣「君の基本的なデータはすでに見せてもらっているが──」 

白衣「君は今まったく働いていないとのことだが、本当かね?」 

ニート「ま、まぁ……そうだけど」 

白衣「ほ、ん、と、う、に?」 

ニート「ホントだよ! 無職ですってウソつく方が珍しいだろ!」 

白衣「ほぉう、これは驚いた! 現代日本にまだ君のような人間がいるとは!」 

白衣「これは急がねばならん! さっそく君の身体検査を行う!」 

ニート(な、なんだってんだよ……!)
27: :2013/02/11(月) 20:59:30.42 ID:
白衣「仕事は探していた?」 

ニート「いいえ」 

白衣「働いていないことに関して、罪悪感は?」 

ニート「あんまり」 

白衣「機会があれば、働きたいと思う?」 

ニート「いや……全然」 

白衣「自分に向いてる仕事をパッとイメージできる?」 

ニート「すぐには思いつかないです……」 

白衣「ふむふむ……」カリカリ… 

ニート(なんだってんだよ、いったい)



  


この記事へのコメント

1.  Posted by  糞ニート行夫   投稿日:2018年03月06日 23:55

まったくくだらん茶番だな

あーあほらし…クソして寝よ

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