ARCore」は、専用カメラが不要のモバイルARプラットフォームです。高品位なポジショントラッキング機能を備え、水平面や垂直面に仮想オブジェクトを重ねて表示することが可能。「Tango」の後継プラットフォームという位置づけで、2月23日には正式版として「ARCore 1.0」が発表されています。
見出し画像は、「ARCore」を使って実際の道路に仮想のクルマを重ねて表示した例。スマホの画面を介して、近づいたり遠ざかったり、回り込んだりと、さまざまな角度からクルマを見ることができます。
なお、弱点は対応端末の少なさ。現時点では「Galaxy S8 / S8+ / Note 8 / S7 / S7 edge」および「LG V30 / 30+」「ZenFone AR」「Google Pixel / Pixel XL / Pixel 2 XL」「OnePlus 5」などが対応するに留まります。アップルの「ARKit」では2015年発売の「iPhone 6s」以降の機種が対応するという圧倒的母数を背景に、
ポケモンGOにも実装されるなど利用が進んでいるのとは対照的です。
●Xperia XZ2 / Compactも発売後に対応予定
なお、Googleによると、対応スマホは年内にサムスン・ファーウェイ・LG・モトローラ・Xiaomi・Nokia・ZTE・ソニーモバイル・Vivoなどから登場予定。
このうち、「Xperia XZ2 / XZ2 Compact」は、今後のソフトウェアアップデートで「ARCore」に対応するとソニーモバイルの担当者が明言。「Galaxy S9 / S9+」も発売時点から対応します。
対応端末の少なさがネックだった「ARCore」ですが、スマートフォン市場シェア3位のファーウェイ、そして日本で大人気のソニーモバイルの新製品が対応することで、端末がさらに増加する見通し。いよいよAndroid OSにおけるARの活用も本格化していきそうです。