1: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:52:47.81 ID:qSttTsk0d
「ジン様。今のうちに脱出しましょう」
麻里亜の声が降り、僕は我に返った。
「!? そ、そうだね」
僕は麻里亜を横目に、ゆっくりと歩き出す。
麻里亜が数歩歩いたところで、麻里亜が片膝を床に突いた。
麻里亜の身体から火花が散っている。明らかに麻里亜の身体が異常だった。
「ま、麻里亜!? ど、どうしたの!?」
僕は麻里亜の隣で屈み込んで、麻里亜の肩に手を載せて、麻里亜の顔を覗き込む。
脇腹を手で押さえたまま。
4: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:53:33.41 ID:hZerOYB/0
マシンガン麻里亜やめろ
2: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:53:18.24 ID:qSttTsk0d
麻里亜が無表情の顔を僕に向ける。
「ジン様。先ほどの攻撃により、ワタシのエネルギーを予想以上に消費しました」
麻里亜が冷たく言い放つ。顔を戻し、瞼を閉じて首を横に振る。
さっきの攻撃といい、やっぱり麻里亜は人間じゃないのか?
僕は麻里亜の正体を訊いてみようと思い、緊張で生唾を飲み込んで喉を鳴らす。
口まで出かかっているが、踏みとどまる。僕は瞼を閉じて首を横に振った。
たとえ、麻里亜がアンドロイドでも、麻里亜は麻里亜だ。
5: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:54:01.16 ID:qSttTsk0d
「ジン様。どうかしましたか?」
麻里亜の声が降ってくる。
僕は瞼を開けて、麻里亜に微笑む。
「なんでもない。麻里亜、本当に大丈夫? 少し休んだ方が……」
僕が言いかけて、麻里亜がおもむろに立ち上がる。
麻里亜は背負っているルビナ姫を背負い直し、僕はふらつく麻里亜を見上げ思わず手を伸ばす。
7: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:54:28.32 ID:qSttTsk0d
「休んでいるわけにはいきません。ここにいては危険です。ジン様、先を急ぎましょう」
麻里亜はふらつきながらも、歩を進める。身体から火花を散らしながら。
僕は伸ばした掌を握り締め、そっと腕を下ろす。
「う、うん……」
僕は麻里亜の背中を見つめ、おもむろに立ち上がる。
脇腹の痛みに顔をしかめて。
8: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:54:33.47 ID:W4T2pIFz0
代名詞に親を殺された男
10: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:54:54.89 ID:qSttTsk0d
麻里亜が蹴飛ばした鉄扉の傍の壁に掌を突いた。
麻里亜が肩で息をしている。相当、エネルギーを消費しているらしい。
その時、壁に空いた穴からミサイルの様な飛来音が聞こえ、僕は壁に空いた穴を睨む。
壁に開いた穴からミサイルが飛び出して、ミサイルが曲がって出口の階段の方に飛んでゆく。
続いて爆発音が聞こえ、壁が崩れる様な嫌な音が聞こえた。
まさか、あの男、生きていたのか?
あの男、何をしたんだ?
嫌な予感がした。
11: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:55:24.35 ID:qSttTsk0d
あとがき
今回、麻里亜が活躍します。ジンくんと麻里亜の絆を感じました。
これからも、麻里亜を活躍させたいと思います。
168: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 13:26:28.03 ID:flKfxQHYM
>>11
うーんこの
16: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:55:57.00 ID:qSttTsk0d
ルビナ姫との出会い
デスゲーム
☆前回のあらすじ☆
麻里亜の攻撃で吹っ飛んだ謎の大男。しかし、謎の大男は生きていた。
謎の大男が吹っ飛んで開いた穴からミサイルが飛んできて、ミサイルは出口の階段の方へ飛んだ。
18: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:56:33.24 ID:qSttTsk0d
その時、爆風が部屋に押し寄せるのが僕の視界に映る。
「ジン様!」
初めて麻里亜の悲しみを剥き出した声が聞こえた。
「うわっ」
爆風で僕は吹っ飛び、僕の背中が壁に激突して背骨が軋む。
僕は口から血を吐き、床に両膝を突きうつ伏せに倒れた。
痛みで顔をしかめ、拳を握り締め、意識が朦朧とする。
僕は肩膝を床に突いて、身体をゆっくりと起こす。
血が混じった唾を吐き、口許を手で拭うと視界に麻里亜が映る。
19: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:56:58.02 ID:4tZ6eG3GM
代名詞のない異世界
20: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:57:00.46 ID:Qdz6e6jTM
知的障害者
21: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:57:01.93 ID:qSttTsk0d
麻里亜は片手で僕を支えてくれて、僕は身体を捻じって背中を麻里亜に預ける。
だいぶ楽になり、僕は麻里亜に大丈夫だと言わんばかりに、麻里亜に微笑む。
その時、麻里亜の両眼から赤いレーザーが伸びて機械的な音を鳴らし、僕の身体を上半身から下半身へとスキャンしてゆく。
「スキャン完了。ジン様の人体損傷七〇パーセント。脇腹の傷及び、壁に激突した衝撃で左腕の骨が折れています」
映像が切れた様な機械的な音を鳴らし、麻里亜の両眼から赤いレーザーが消えた。
23: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:57:29.06 ID:qSttTsk0d
僕は脇腹を手で押さえ、腕の痛みで顔をしかめる。
「そっか。どうりで、腕の感覚がないわけだ。やっぱり、麻里亜は人間じゃないんだ……」
僕は麻里亜が人間じゃないという現実を受け止められず、悲しみで麻里亜の胸で俯く。
「ワタシはリアン様の研究で生み出されたアンドロイドです。ワタシは試作機で様々なデータを採り、今後の研究に役立て、未来のアンドロイドを創るためにワタシは役立っています」
麻里亜の冷たい声が聞こえる。
25: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:57:52.43 ID:on6ihjtY0
ゾッ帝の時系列ってどうなっとるんや
31: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:59:00.39 ID:4gLONyvF0
>>25
作者すら分かってないぞ
27: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:57:59.78 ID:qSttTsk0d
僕は瞼を閉じて首を横に振る。
「そっか……父上が麻里亜を造ったんだ。麻里亜がアンドロイドでも、麻里亜は麻里亜だよ。これからもよろしく、麻里亜。僕は麻里亜を知って嬉しいよ」
僕は瞼を開けて顔を上げ、麻里亜に微笑んだ。滲んだ嬉し涙を拭って。
28: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:58:18.66 ID:6z6uBUHpa
代名詞が使えないだけならまだしも性欲の塊のサイコパスなの面白いわ
29: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:58:22.24 ID:kFlhjqWF0
代名詞がないのはMTGのテキストで慣れてるからええねんけど
主人公が全く活躍しないのはなんなんやろ
36: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 13:00:14.55 ID:ksq58IPu0
>>29
活躍した経験が無いからか
そもそも自分から何かを成す気が無いかのどっちか
40: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 13:01:21.22 ID:dkIL3PQEM
>>36
石握れば解決する正に浜崎順平の脳内を具現化した汚物がこれ
71: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 13:08:51.26 ID:e4RXWO810
>>40
知的障害者いじめて楽しいか?
30: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:58:38.12 ID:qSttTsk0d
麻里亜の頬が火照る。
「ワタシの正体を隠して、申し訳ありません。いつかワタシの事をジン様に話そうと思っていました。ジン様、大丈夫ですか? 先ほどの爆発で出口の天井が崩れ、閉じ込められた模様」
麻里亜が真紅の冷たい眼で僕を見下ろす。
麻里亜の最期?
どういうこと?
それよりも、閉じ込められたことが悔しくて、僕は拳を握り締めた
「くそっ」
やっぱり、さっきの爆発は僕たちを閉じ込めるためにやったんだ。
あいつは死んでなかったんだ。あの男、何者なんだ。
悔しくて歯を食いしばり、涙が滲む。
どうすればいいんだ。何か脱出する方法はないのか?
33: 風吹けば名無し 2018/03/05(月) 12:59:17.80 ID:qSttTsk0d
その時、大きな銀色の筒状の物が回転しながら部屋に転がってくる。
筒には小さな穴がいくつも空いており、穴から緑のガスが噴出された。
「ジン様、毒ガスです! 息を止めてください! シールドを張ります!」
麻里亜が声を上げ、僕を片手で支えたまま、麻里亜の両眼から青白いレーザが飛び出す。
麻里亜は緑の毒ガスを噴出している銀色の筒状の物を睨み据える。
「!? わ、わかった!」
僕は脱出方法を考えるのをやめて、慌てて口許を両手で覆う。
手が臭いけど我慢した。
脇腹や腕が痛むのも我慢だ。僕は生
あの豚共ならsyamuさんと知能レベル同じだから内容も文章も純粋に楽しめるだろ