彡(゚)(゚) 「…バスジャックやな」
彡(゚)(゚) 「勿論学校でもいじめられ、中学を卒業してから家を出てならず者や」
彡(゚)(゚) 「1年弱、なんとか人の優しさに甘えて生きていけたがそろそろキツくなってきた」
彡(゚)(゚) 「バスに乗って適当に脅して金銭を受け取りこのホームレス生活ともお別れや」
彡(゚)(゚) 「出るのは夜遅くやし警察も見張っとらんからリュックに入れても怪しまれんやろ…」
彡(゚)(゚)「脅すのはちょっと街から離れてからにするンゴ、その方が警察来る時間も遅くなるやろ」
彡(゚)(゚) 「よし、決行や」
J( 'ー`)し 「そうね、東京行ったらどこ行きましょう、ディズニー?」
レハ ゚ヮ゚ノ「ママー!ディズニーは東京じゃなくて千葉だよー!」
(*^◯^*)「東京ドームで観戦するんだ!今から序盤大量ビハインドの時の練習するんだ!れっつごーべーぶきーよーでー!」
('ω`)「…トウキョウ…」
彡(゚)(゚)(こいつらうるさいな…)
(o'ω'n)(…漏らしそうだおん…出したいおん…)
(´・ω・`)「運転手の原・住民です、当バスは東京へ~」
彡(゚)(゚)「おい!静かにしろ!」
レハ ゚ヮ゚ノ「!?キャー!」
彡(゚)(゚)「黙れや!」
レハ ゚ヮ゚ノ「…」
彡(゚)(゚)「…このバスはワイが乗っ取った、怪しい行動する奴は…分かるやろ?」
彡(゚)(゚)「このバスは音地英発、ワイ以外全員地獄行きや」
レハ ゚ヮ゚ノ「キャー!あたしのスマホとバッグ返して!」
彡(゚)(゚)「…」モデルガンチラッ
レハ ゚ヮ゚ノ「…」
彡(゚)(゚)「なんや、お前やきう好きなんか」
(*^◯^*)「そうなんだ!ベイスターズ大好き!お兄さんも野球好きそうだし返してよ!」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「ワイは野球好きちゃう、没収や」
彡(゚)(゚)(こいつだけおとなしいな…取っても何も言わん)
(o'ω'n)「…」(うんち出したいおん)
彡(゚)(゚)(こいつも大人しいけど体震えてる、なんでやろ)
(´×ω×`)「…」
彡(゚)(゚)(こいつ抵抗したからワンパンしただけで倒れたで…どんだけスペなんや…)
(*^◯^*)「六甲おろし歌ってるんだ!やっぱ野球好きなんでしょ!?」
彡(゚)(゚)「…嫌いや」
(*^◯^*)「ねえねえ、今日横浜勝つと思う?」
彡(゚)(゚)(話聞いとらんのか…てか運転席にいたら脅す時割と困るな…)「…先発は誰や」
(*^◯^*)「横浜が三嶋!巨人が確か…吉川!」
彡(゚)(゚)「…すまん、分からんわ…選手は分かるけど…結果がな」
('ω`)「…ハイ…」
彡(゚)(゚)「よし、大人しそうな奴に運転席変わらせた所で座って…」
(o'ω'n)(やばいおん、出そうおん)
(o'ω'n)(大声出してごまかすおん!)「あああああああああああああああああああああああ!」
彡(゚)(゚)「なんや大声出して!今の状況分かっと…」(o'ω'n)ブチチチチチチチチチチチチチチブリリリリリリリリブチィッ!
彡(゚)(゚)「なんやこいつ!糞漏らしたで!くっさ!運転手!バス止めろ!」
('ω`)「…」キキーッ
(o^ω^n)
(o×ω×n)「だって『うんち漏らしそうです!』なんて言ったら恥ずかしいおん…」
彡(゚)(゚)「漏らす方が恥ずかしいやろ!」
レハ ゚ヮ゚ノ「…ねえねえ」
J( 'ー`)し「話しちゃ駄目!殺されるでしょ!」
彡(゚)(゚)「なんや急に」
レハ ゚ヮ゚ノ「死ぬのって怖い?」
J( 'ー`)し「スミマセンネ…コノコガ…」
レハ ゚ヮ゚ノ「あたし死にたいんだ…さっきから何度も大声出してたのもさっさと殺してくれないかって事だったんだ」
彡(゚)(゚)「ふーん…」
J( 'ー`)し「すみません、この子うつ病で治療の為に東京に観光しに行こうと…」
彡(゚)(゚)「…ほーん」
彡(゚)(゚)「でも人間必ず死ぬ、絶対いつか死ぬ」
レハ ゚ヮ゚ノ「ほらそうじゃん!死ぬじゃん!ならさっさと殺してよ!ほら!」
彡(゚)(゚)「は?何言うとんねん」ビンター
彡(゚)(゚)「そら死ぬよ、死ぬの分かってて生きてるんやから」
彡(゚)(゚)「でも死ぬまで何があるか分からへん、ワイやって死にかけやが死ぬよりマシかと思ってバスジャックしたんや」
彡(゚)(゚)「ワイよりよっぽど価値のある人間が母親の前でそんな事言ってええんか?いかんでしょ」
彡(゚)(゚)「ワイのマッマはろくでなしの人間やった、そこにおる君のマッマみたいに優しくなかった」
J( 'ー`)し「…」
彡(゚)(゚)「マッマ!今日学校でね!」
J( 'ー`)し「パチ打ってくるから、飯は自分でどっか行って食っとけよ」
彡(゚)(゚)「あれ?飯代は?」
J( 'ー`)し「自分で用意しろ」タバコスパー
彡#(゚)(゚)「なんで叩かれなアカンのや!ワイまだ働けんのやで!」
J( 'ー`)し「誰のおかげでこの家で暮らせてると思ってるんだバカガキが!」バチーン
彡(゚)(゚)「…」
J( 'ー`)し「んじゃパチ打ってくるから」ガチャ
彡(゚)(゚)「こんな毎日やった」
彡(゚)(゚)「マッマと旅行行った覚えも無いどころかまともに話出来たことも無いかもしれへん」
彡(゚)(゚)「でも君のマッマはそうやって話してくれるし旅行に連れてってくれる、ええマッマや」
彡(゚)(゚)「ええ家で育ったんやろ、ええ人生歩むんやで、ワイみたいな底辺の家で生まれた奴は結局底辺になるしかないんや」
レハ ゚ヮ゚ノ「…」
彡(゚)(゚)「…自分語り、すまんな、しかも上から目線で…」
彡(゚)(゚)「…ええやんけ、その言葉が聞きたかった」
彡(゚)(゚)「おい運転手、そろそろバス発車させろや」
('ω`)「…」ブーン
(o^ω^n)
彡(゚)(゚)「マッマに『学校からすぐ帰って留守番してろ』って言われて同級生と野球が出来なくて嫌いになった…」
彡(゚)(゚)「野球に限った話じゃない、ゲームやアニメも仲間はずれや」
彡(゚)(゚)「勿論プロ野球のナイターも見せてもらえなかった、勝手にテレビ触ったら怒られたからな」
彡(゚)(゚)「テレビの番組の話もついていけん」
彡(゚)(゚)「そして中学校では孤立して話してくる奴がおらんかった」
(*^◯^*)「なあんだ!野球好きじゃん!じゃあ一緒にプロ野球見ようよ!友達が当日ドタキャンしてチケット1枚余ってたんだ!」
彡(゚)(゚)「…しゃーない、まあ東京に行けたらの話やで」
彡(゚)(゚)(世間がこんなに温かいなんて知らんかったで)
彡(^)(^)(そして野球観戦もあるんや!)
レハ ゚ヮ゚ノ「何笑ってるの?」
彡(゚)(゚)「いや何でもない、顔の筋肉ほぐさんとアカンなと思って」
彡(゚)(゚)「おいお前ら、荷物返すわ」
彡(゚)(゚)「ただ条件が一つ、この今日のバスジャックを誰にも言わない事や」
J( 'ー`)し「新しい友達が出来たのね」
彡(゚)(゚)「…友達は恥ずかしいからやめてくれや」
(*^◯^*)「一緒に勝ち星を見に行くんだ!」
彡(゚)(゚)「…乱打戦やな」
(o^ω^n)「うんち漏らした事言わないならいいおん!」
彡(゚)(゚)「…そらそうよ」
('ω`)「…」
彡(゚)(゚)「なんや?」
('ω`)「ゴメン、ツウホウシチャッタ…」
('ω`)「イヤ、セキニツウホウボタンアッタカラ…」
彡(\)(/)「お前ら今の荷物返せや!」
レハ ゚ヮ゚ノ「…それでいいの?」
彡(\)(/)「うるさい!ワイはどうせ捕まるんや!」
レハ ゚ヮ゚ノ「死んだらやり直せないよ?」
(*^◯^*)「刑務所から出てきたら僕と野球見に行こうよ!」
('ω`)「…」
彡(゚)(゚)「…せやな」
彡(゚)(゚)「ワイは捕まって新しい人生送るんや」
(o^ω^n)「…」
彡(゚)(゚)(とりあえず自首したろ、ワイは真人間になるんや)
立浪「何でしょうか?」(ニッコリ
清原「タツ、ここは狙撃した方がええんちゃうか、人質の事考えても」
小窪「でも犯人がまだ拳銃を持っていると確認出来ていないですよね、確認してから狙撃しましょう」
立浪「…」(ニッコリ
彡(゚)(゚)(あーモデルガンの事言い忘れてた)
立浪「何でしょうか?」(ニッコリ
彡(゚)(゚)「まず、人質を全員東京へ送る、人質にも予定もあるしな」
立浪「分かりました」(ニッコリ
彡(゚)(゚)「次にワイの罪を少し軽くする」
立浪「分かりました、自首と同じ扱いにしましょう」(ニッコリ
彡(゚)(゚)「そして、3つ目はワイを刑務所で更生させる事」
立浪「分かりました」(ニッコリ
彡(゚)(゚)「よし、人質おろしたるわ」
彡(゚)(゚)「分かったで」
J( 'ー`)し「なんか、ごめんなさいね」
彡(゚)(゚)「それはこっちのセリフや」
(*^◯^*)「出てきた年に横浜で優勝と日本一パレードを見ようよ!」
彡(゚)(゚)「見れるか分からんけど、ええで」
('ω`)「ナンカ、ゴメン…」
彡(゚)(゚)「ええで、お前のおかげでまともな人生送れそうだし」
彡(゚)(゚)「おーい、運転手、起きろ」
(´×ω×`)「ん…んー」
(´・ω・`)「えーっと何してたんだっけ…って拳銃!?」
(´・ω・`)「この人拳銃持ってる!?!?!?」
彡(゚)(゚)「モデルガンや!」
小窪「持ってましたね…狙撃しましょう!」
今江「待ってください、とりあえずここは犯人の話を聞いてからにしましょう」
立浪「…」(ニッコリ
彡(゚)(゚)「違う!これはモデルガンや!」
立浪「…」パァン
彡(×)(×)「ヤキウ…ヤキウミルンヤ…」
彡(×)(×)「イマノジンセイヤリナオシタイ…」
彡(×)(×)「ワイハ…ワイハマダシナナイ」パァン
小窪「はい!」
福留「素晴らしい狙撃」
宮本「素晴らしい狙撃」
前川「怖かった」
清原「…タツ凄いな…」
(*・◯・*)「…」
('ω`)「…」
(o・ω・n)「…」
(´^ω^`)「やった!助かった!きうり食べたい!きうりきうり!」
清原「いや、あんな犯人どうせ捕まったって変わらんのや、あんなクズ死んだほうがええ」
宮本「そうだぞ今江、お前立浪さんの事信じてないのか?モデルガンに似せた本物の銃だったかもしれないんだぞ」
今江「ええ…」
レハ ゚ヮ゚ノ「うるさい!」
( ・`ω・´)「ごメンデス」
その後、犯人は被疑者死亡のまま書類送検され、人質だった乗客は一度音地英街に戻された。
乗客は署で取り調べを受けるも頑なに話をしなかったという。
バスを運転していた原住民は「死の一歩寸前の奇跡の運転手」と連日ワイドショー出演を受け、取り調べでは「犯人は最低、私が乗客を救った」と誇らしげだった。
犯人は過去の出来事も掘り出され「人間のクズ」という扱いを受けている。
犯人の遺骨は無縁仏として処理され、ひっそりと眠っている。
おわり
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コメント一覧
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- 2018年03月08日 23:45
- や原糞
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- 2018年03月08日 23:53
- や原糞
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