3月8日から発生していた Oculus Rift の不具合は、PCで Oculus ソフトウェアの実行を試みると「更新中の可能性があります。少し待ってやり直してください」エラーだけが表示されて起動できない現象。
言われたとおりに待っても、PCを再起動しても、ドライバ等々を更新しても、Oculus ソフトウェアを再インストールしても、やはりOculus ランタイムサービスが利用できないという同じエラーが出るだけでした。
有志の解析やサポートの回答で判明した原因は、アップデートが本物か確認するためのセキュリティ証明書が期限切れしていたという実にお粗末な理由。Oculus は問題を把握してから約半日後、修正パッチをリリースしています。
Oculus ソフトウェアが起動せず自力で修正更新を取得できないため、修正パッチは別の実行ファイル として提供されるかたち(https://www.oculus.com/rift-patch/)。
起動して Repair を選択すると改めて最新版の Oculus ソフトウェアがインストールされ、起動できるようになります。
Oculus の共同創業者で Rift 担当の Nate Mitchell 氏によれば、Rift が使えないダウンタイムに影響を受けたユーザーは、後日 Oculus Store のクレジットを提供するとのこと。
いわゆる「詫びクレジット」ですが、金額や対象ユーザーの範囲は今のところ不明。Oculusアカウントがある Rift 登録者ならば一律なのか、使えない期間に起動を試みたかどうか参照するのか等も、今後の続報を待つ必要があります。
(後者の場合、Rift を使う必要があったが落ちていることを知り起動を試みなかった場合が対象外になってしまいますが)。