【ガヴドロ】ラフィエル「もう……やめて、ください……」
- 2018年03月11日 21:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
- 9 コメント
- Tweet
ラフィエル「今日は皆さんで集まって何をするんでしょうね~?」
ラフィエル「なにやらサプライズなパーティーがあるとかで、楽しみですねー♪」
──サタニキア邸
ヴィーネ「いらっしゃい、よく来たわねラフィ!」
ラフィエル「こんにちは、ヴィーネさん! サターニャさんは中に居るんですかね~?」
サターニャ「フンッ、よく来たわね! ラフィエル」
サターニャ「あんた……いい加減それ止めなさいよ、いつも毎回毎回私を弄くり回して」
ヴィーネ「まあまあ、とりあえずお茶でも飲んで、寛ぎましょう?」
ヴィーネ「ほら、ラフィも……外は寒かったでしょ? こたつに入って暖まりましょ!」
ラフィエル「わあ、凍えた身体にこたつの温かさが沁みます~♪」
ラフィエル「ヴィーネさんの淹れてくれたお茶もとってもあったまりますね~」
ラフィエル「それにしても、気のせいか……このこたつ、やけに位置が高くありません??」
ヴィーネ「気のせいでしょ、今のこたつなんてそんなものよ」
サターニャ「そのまま寝てしまいなさい……パーティーの準備は私達がやっておくから」
ヴィーネ「うんしょ、うんしょ……こんなものかしらね? ラフィの髪の長さだと」
ラフィエル(……あれ? 天井ってこんなに近かったでしょうか……?)
サターニャ「がっちり括り付けなくちゃいけないから、もうちょっと高くしてよ」
ラフィエル(サターニャさんが、私の髪の毛を触ってる……後ろのリボンを解いて……)
ラフィエル(だ、め……眠く、なって……きました)
・・・・
・・
ラフィエル「はっ、ココは!?」
ヴィーネ「おはよう、ラフィ。ここはさっき私達がいた部屋と一緒よ、ちょっと物は片付けたけどね」
サターニャ「よく寝てたわね、ラフィエル。さて、目覚めの気分はどうかしら?」
ラフィエル「……!? 天井に、私の髪の毛が括り付けられてる……」
ヴィーネ「もうこたつもいらないわね……宙ぶらりんになる覚悟はいい?」
ラフィエル「ま、待ってください……一体、どういうことでしょうか? この状況は」
サターニャ「うるさいのよ、あんたは……もういいわ、ヴィネットお願い」
ヴィーネ「うん、わかった……反省しなさい、ラフィ!」
バンッ…… ギシッ!……
ラフィエル「……ッ! い、痛いッ、痛いです! 椅子を、椅子をください~ッ!!!」
ヴィーネ「あんまり動くと、自重で髪の毛がブチブチ切れていってしまうわよ?」
……プチッ
ラフィエル「……ッ!? や、やめてください……どうしてこんな事を……!」
サターニャ「さあ、どうしてかしらね~? あんたの日頃の行いを振り返ってみれば、簡単に分かることじゃないの?」
ヴィーネ「私たちは悪魔よ? 悪魔が悪魔らしい行動を取ることに、何の疑問があるのかしら」
ラフィエル(…………神足通でッ!)
ラフィエル「……!? 使えない……な、なんでっ!?」
ガヴリール「無駄だぞ、ラフィ。この部屋には結界が張ってあるからな……」
ラフィエル「……ガヴ、ちゃん……」
ガヴリール「ラフィ……お前さぁ、やり過ぎたんだよ」
ガヴリール「もういい加減、そろそろサターニャが可哀想になってきてな……」
ヴィーネ「私たちに泣き付いてきたのよ? 話を聞いたら、あんたサターニャに対してよくもまあ散々な事をしてきたわね……」
サターニャ「ストーカー……私生活の覗き見、監視……部屋への無断浸入……」
サターニャ「そして、毎日毎日……私への、嫌がらせの数々……ッ!」
ガヴリール「お前さぁ、サターニャじゃなきゃとっくにブチ切れてるぞ、こんなもん」
ヴィーネ「ぶっちゃけ、サターニャを泣かす事があなたの趣味なんでしょ? 清々しい程までの屑よね」
ラフィエル「…………」
ラフィエル「………ッ!」ジタバタッ
ガヴリール「おいおい、暴れたら自分の髪の毛がブチブチ切れてくだけだぞ?」
ガヴリール「あまり暴れない方がいいんじゃないの?」
サターニャ「そうね……あまり動かない方が良いんじゃないかしら?」
ラフィエル「……っ!? さ、サターニャさん、それは……?」
サターニャ「竹刀よ……何か文句あるかしら?」
ラフィエル「……じょ、冗談ですよね? そんな、こんな……昨日まで、私たち……仲良く……」
サターニャ「言い訳があるなら聞いてもいいわよ? あなたの今までの私に対する行いについて……」
ラフィエル「…………」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「私も、サターニャに対して弄って遊んでたりしていた事があるけど……」
ガヴリール「だからこそ分かる、こんな……サターニャが暴力を振るおうとしてる所なんて見た事ない」
ガヴリール「お前、よっぽどだろ……ラフィ」
ラフィエル「…………ッ!」
ヴィーネ「まあ、私も悪魔らしくないって言われてて悩んでた所なのよね」
ヴィーネ「安心して、直接手を下すのはサターニャだけよ? ただ私もそれに、あえて水を差したりはしないわ……」
サターニャ「覚悟はいいかしら? そろそろ行くわよ、ラフィエル」
ラフィエル「そんな……そんな……ッ!!」
ラフィエル「……ッ!! がはっ……ごふっ!!」
サターニャ「まだまだいくわよ~!」
ラフィエル「や、やめっ……!」
バキッ……!! ドカッ……!!
ラフィエル「……ッ!! ぎゃああっ……!!」
・・・・
ガヴリール「うわっ、思ったよりエグいな……」
ヴィーネ「自業自得よ、それだけの事をやって来たんだもの……」
サターニャ「…………」
サターニャ「もう一度、言うわ」
サターニャ「ストーカー……私生活の覗き見、監視……部屋への無断浸入……」
サターニャ「そして、毎日毎日……私への、嫌がらせの、数々……ッ!!」
サターニャ「あんたねえ……私に殺されたって文句ないでしょ、こんなのっ!!」
ガヴリール「…………」
ヴィーネ「ねえ、ラフィ……ちゃんとサターニャに謝ったら? 心の底から反省して謝れば、許してくれるかもしれないわよ?」
ラフィエル「う、うぅ………」
ラフィエル「どうか、今までの私を、許してください……」
サターニャ「……まあ、あんたが反省してくれるのなら……」
ガヴリール「呆れた……」
ガヴリール「ラフィの心の中、痛みから逃れるためだけに謝ってるだけだぞ?」
サターニャ「えっ……?」
ガヴリール「それどころか、隙を見て神足通で脱出し、やり返す手段まで考えてやがる……」
ラフィエル「…………ッ!?」
ヴィーネ「……ッ、この、ラフィの大馬鹿っ!! もう、知らないわよあんたなんかっ!!」
サターニャ「ラフィエル……あんた……ッ!」
サターニャ「私は、ただ……今までの行いに対して、ゴメンの一言が欲しかっただけなのに……」
サターニャ「…………ここまでしても、反省の声が一つも聞けないなんて……」
サターニャ「…………」
サターニャ「………………」
サターニャ「もう、いいか…………実際に、迷惑なのよね、生活する上で、あんたの存在は」
サターニャ「私はそれをする、充分な理由があるし、それに……そうね、私は大悪魔を目指してるわけだもんね……」
ラフィエル「さ、サターニャさん……?」
ラフィエル「包丁を持って……う、嘘ですよね……?」ガタガタ
ラフィエル「嘘っ!? そ、そんな……やめてください!! 何でもしますから、やめっ……やめてくださいッッ!!」
ヴィーネ「ホットプレートの準備が出来たわよ~、ラフィのおっぱいは大きいから、焼けば美味しいわよきっと!」
ガヴリール「おお、久しぶりの焼肉だな! 極上の柔らかい肉が手に入るんだ、食うしかないわな!」
サターニャ「…………二人とも、私のせいでもう正気を保ってられてないのね、本当にゴメンなさい……」
サターニャ「それでも、今から私がやろうとしていることを、二人は見逃してくれようとしている……」
ラフィエル「嘘ですよね? そんな、死んじゃうじゃないですか、私っ!!」
サターニャ「…………もう、いいわよ、あんたの事なんか……ッ!!」
ラフィエル「あっ、あっ、あっ……ぎゃああああっ!!!!」
ヴィーネ「お肉ゲット~!! さあ焼肉パーティーの始まりよっ!!」
ガヴリール「素材の味を活かすために、ここは塩付けでいってみるか!」
サターニャ「…………もう片方もいくわよ」
……ザシュッ!!
ラフィエル「ぎゃああああっ!! 私の、胸があああああっ……!!」
ヴィーネ「うるさいわよ、ラフィ。まぁどうせもうすぐ出血多量で死んじゃうだろうけど」
ガヴリール「おっ、コイツようやく今になって今までの行いを反省し出したぞwwww」
ガヴリール「まあ今更反省したところでもう手遅れだけどなwwwwww」
サターニャ「…………最後に、言い残すことはあるかしら? ラフィエル」
ラフィエル「あっ、あっ、あっ…………」ドクドク
ただ、サターニャさんの喜んだり落ち込んだりする姿が楽しくて……
そう、ですね……
私は行き過ぎていた、迷惑だと分かりきっていた
それでもサターニャさんと一緒にいるのが楽しくて、サターニャさんに導くのが止められなかった
ラフィエル「ご、ごめん、なさい………」
ラフィエル「サターニャさん、今まで……すみません、でした……」
ラフィエル「ごめ、んなさい………」
ラフィエル「…………」
サターニャ「…………どうやら、最後の最後で、反省はしてくれたみたいね」
・・・・・
・・・
ラフィエル「──えっ……!?」
ラフィエル「こ、ここは……私の部屋」
ラフィエル「さっきまでのは……夢!?」
……
ラフィエル「う~ん……」テクテク
ラフィエル「妙に、リアルな夢でしたね……」
ラフィエル「これはサターニャさんに対して、もう纏わり付くなという予知夢だったのでしょうか……?」
ラフィエル「あははっ、まさかそんな……ただの夢ですよね~!!」
この犬、はなしてよ~!!
ラフィエル「あれは、サターニャさんと……いつものワンちゃんですね」
ラフィエル「あはは、またメロンパンを取られそうになってて涙目になっています~♪」
ラフィエル「ここで犬を助けて、あのメロンパンを奪わせたら、サターニャさんはどんな表情をするでしょうか……」
ラフィエル「…………、あれはただの夢です、現実には関係ありません」
ラフィエル「そんな事より、この絶好の機会……サターニャさんの泣き顔を拝めるチャンスですよね!」
ラフィエル「…………、何を迷ってるんでしょうか、私は。こんなチャンス、逃す手はないのに……」
サターニャ「あっ、ラフィエル! ……犬が、私のメロンパンを……」ジワッ
ラフィエル「~~~~ッ!!」ゾクゾク
ラフィエル「……えいっ♪」
ぱくっ…!!
犬「ワンワンッ!!」
サターニャ「ああああ~っ、私のメロンパンがぁ~っ!!」
ラフィエル「あはは、サターニャさん、何泣いちゃってるんですか~、だらしないですね~♪」
サターニャ「ラフィエル……あんた、どうして……」
ラフィエル「どうしたんですか? サターニャさん♪」
サターニャ「…………せっかく、最後のチャンスをあげたのに」
ラフィエル「えっ……?」
ラフィエル「えっ……?」ドクドク
サターニャ「…………」
ガヴリール「まあ、そういう事だよ姉さん」
ゼルエル「…………」
ゼルエル「ラフィエル、お前……」
ラフィエル「えっ……?」ドクドク
ゼルエル「この緊急事態に、いち早く気付いた私が真相を確認しに来たのだが……」
ゼルエル「ラフィエル、お前は天使として失格だっ! 今ここでその命を持って罪に償うがいい」
サターニャ「天界公認よ、出血多量なんて待たず、今から私の鎌でトドメを刺したげる」
ラフィエル「そんな……そんな……っ!!」
ガヴリール「まあ、自業自得だな……ちゃんと反省してれば、助かるチャンスは何度でもあったのに……」
サターニャ「もうあんたの言葉は何もいらないわ……さよなら、ラフィエル」
ザシュ……ッ!!
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧
-
- 2018年03月11日 21:17
- 頭天使なサターニャじゃない…
-
- 2018年03月11日 21:41
- 暴力描写あり、とだけ言っておこう。
-
- 2018年03月11日 21:44
- いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
-
- 2018年03月11日 22:01
- こういうの書けるやつマジで頭おかしいと思うの
普通に引く
-
- 2018年03月11日 22:08
- まあ実際、そんな夢見た直後に何も反省してなかったらがっかりではある。
-
- 2018年03月11日 22:10
- 白羽家のその後のことも考えると二度おいしい。
-
- 2018年03月11日 22:55
- ガヴリールスレのネタから僅か3時間でSSにして仕上げるあたりがもうね
-
- 2018年03月11日 23:26
- うーん趣味悪い
書いてるやつはこんなのかける俺頭おかしいとか思ってそうなのもたち悪い
ファッキチ感しかないのに
-
- 2018年03月11日 23:55
- イタズラの対価が違いすぎるんですがそれは…
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
掲示板サイト
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク