今クールの連ドラのなかで2位という高視聴率を獲得している、元SMAP木村拓哉さん主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日)。
本来なら高視聴率として褒めちぎられてもおかしくないところ、元視聴率男・キムタク主演であるがために、さらに、後輩の嵐・松本潤さん主演『99.9』(TBS)に負けてしまっているという事実もあるために、なぜか微妙な空気になってしまっている、ちょっと気の毒なドラマです。
この『BG』というドラマ、実は名古屋地区では関東地区を4~5ポイントも上回る、異常ともいえる高視聴率を獲得しています。
その理由は、いったいどこにあるのでしょうか。→ Geinou Ranking
※このお二人の22年ぶり共演も話題になりました
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『BG』の視聴率推移(関東地区)
なにかと注目度の高い木村さん主演ということで、豊富な制作費のもと、豪華共演陣をそろえ、鳴り物入りでスタートしたドラマ『BG』。
その制作費は、連ドラとしては異例の1話1億円超えとも報じられています。
→ 木村拓哉『BG』で岡田准一『SP』超えを狙う!派手なアクションにこだわり企画段階ですでに予算オーバー…
こうした場合、当然のことながら、制作費に見合うだけの視聴率も要求されます。
今クールは、同じジャニーズ事務所の後輩にあたる嵐の松本さんもTBSで『99.9』に主演しており、その対決にも注目が集まっていました。
木村さんの『BG』、ひとつ前の主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS)、そして『99.9』の視聴率を比べてみたいと思います。
年/月 | 局 | 時 | タイトル | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
’17/01 | TBS | 日21 | A LIFE | 14.2 | 14.7 | 13.9 | 12.3 | 13.9 | 15.3 | 14.5 | 15.7 | 14.7 | 16.0 | 14.55% |
’18/01 | EX | 木21 | BG | 15.7 | 15.1 | 13.4 | 13.6 | 14.0 | 14.8 | 15.8 | 16.4 | – | – | 14.95% |
’18/01 | TBS | 日21 | 99.9 | 15.1 | 18.0 | 18.0 | 16.2 | 16.8 | 17.0 | 17.0 | 17.4 | – | – | 16.76% |
(データ引用 Audience Rating TV ~ドラマ視聴率~)
『BG』は、第3話で13.4%を記録して以降、右肩上がりに調子を上げています。
このままいけば、『A LIFE』よりはいい結果がのこせそうです。
ただ、松本さんの『99.9』も第3話以降右肩上がりですので、『99.9』を抜いて今クールトップになることはちょっと難しそうです。
名古屋地区の視聴率が異常に高い?
そんな中、名古屋地区の視聴率がすごいことになっています。
タイトル | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BG | 20.6 | 22.9 | 19.6 | 17.9 | 18.7 | 19.2 | 19.1 | 19.9 | – | – | 19.74% |
(データ引用 NEWSポストセブン)
平均だけ見ても、関東地区より5ポイント近く高いことがわかります。
では、『99.9』の方はどうなのでしょうか。
こちらはツイッターに情報を上げてくださってる方がいらっしゃいました。
99.9刑事専門弁護士season2
名古屋地区高視聴率ベスト15
~中日新聞1話 (圏外)
2話 17.1%
3話 19.8%
4話 16.6%
5話 17.7%
6話 17.3%
7話 19.5%←New pic.twitter.com/aY4zSa5EFP— ベリベリーサ (@grasugi) 2018年3月8日
毎週15位まで発表される、名古屋地区の週間視聴率ランキングからのものです。
1月14日に放送された第1話が圏外だったということで、平均視聴率はちょっと出せないのですが、判明している分だけで計算すると18.0%になります。
ちなみに、1月14日を含む1月8日~14日までの名古屋地区週間視聴率ランキングトップ15がこちら。
#名古屋地区視聴率 1月8?14日
▽サンモニ、強すぎる。
▽毎度ランクイン確実のフレンドパーク、おつかいに負けてランク外。
▽サザエさん、17%の高視聴率
▽Jチャン、何があったの? pic.twitter.com/PJfwugVmzB— ユアタイマーの間宮 (@mezamashi_YT) 2018年1月19日
つまり、『99.9』の初回は15.1%以下ということになります。
例えば15.1%だったとすると、平均視聴率は17.59%。
名古屋地区では、『BG』の圧勝だったんですね。
理由は『ドデスカ!』にあり?
さて、どうして名古屋地区だけがこんなに高視聴率となったのでしょうか。
ある地方の視聴率だけが突出して高かった、という話、時々話題になりますね。
例えば大泉洋さんが出演したドラマの視聴率が、北海道地区だけすごくよかった、など。
これは、大泉さんが北海道出身だから、という理由があると思われます。
木村さんの出身地は東京です。
その他、斎藤工さん、上川隆也さん、江口洋介さん、菜々緒さん、間宮祥太朗さんなどは関東方面の出身なのですが、石田ゆり子さんが名古屋のご出身です。
ひょっとしたらその影響は多少ありそうですね。
ただ、5%近く押し上げるだけの力が石田さんにあるのかというと、主演でもないですし、ちょっと疑問にも思えます。
放送作家の山田美保子さんは、名古屋地区の朝、テレ朝の系列局・メ~テレで放送されている情報番組『ドデスカ!』にあるのではと推測されています。
じつは、『ドデスカ!』では、『BG』第1話から、放送日である木曜日に、かなりの時間を割いて『BG』の見所などを紹介するコーナーを放送しているのです。
このコーナー、主に上坂嵩さんというメ~テレのアナウンサーが担当するコーナーなんですが、この方がものすごく木村さん大好きオーラを出しまくってて、面白くてつい見ちゃうんですよね。
ずっとハードディスクにため込んでた『BG』を、そういえば今日放送なら見なきゃ、と思わせてくれるコーナーになっていました。
メ~テレは、地方局では難しいという、木村さんの単独インタビューも実現させ、放送しています。
山田さんはこう書いています。
(以下引用)
『BG~』がある木曜日は初回の朝から「見どころ」VTRやキャストの相関図などを長尺で流し、第1話の視聴率を待った。
結果は20%の大台超え。
以降、毎週、「見どころ」をオンエアすると同時にメ~テレの宣伝部とメ~テレの東京編成部が連携し、テレビ朝日に「木村拓哉インタビュー」のオファーをしていた。
系列局とはいえ、このハードルは、ひじょうに高い。
ただでさえドラマの現場は、そうそう取材を入れないものだ。
テレビ誌など、ペンの取材ならまだしも、別カメラで現場を撮るとなると別班スタッフは最低でも3人。
正直言って「邪魔」だし、多くの現場は取材をシャットアウトしているものだ。
(中略)
俳優の中でももっともっとハードルが高い一人、「木村拓哉」である。
単独インタビューができるかどうか、なかなか「決定」が出なかったのだが、22.9%という最高視聴率の“お土産”をもったタイミングでかなったのである。
(以上引用 NEWSポストセブン)
このインタビューがきっかけで、上坂アナがドラマに特別に出演することも決まったとか。
第7話のことでしたが、その出演時の模様も『ドデスカ!』内で放送されています。
(以下引用)
すべては座長・木村拓哉の提案から始まり、テレビ朝日ドラマ班の理解によって実現したことだが、それをまた長尺にて『ドデスカ!』でオンエアし、『ドデスカ!』自体も横並びトップの視聴率を記録した。
もしかして名古屋の視聴者と木村拓哉が「相思相愛」という分析は当たっていたのかもしれない。
(以上引用 NEWSポストセブン)
『ドデスカ!』は、多分ですが元SMAPファンからの支持は高いと思います。
なぜなら、キー局ではタブー視されて全く触れられなかった『新しい地図』の3人、香取慎吾さん、草なぎ剛さん、稲垣吾郎さんの話題も、普通の芸能ニュースと同じ扱いで放送してくれていたからです。
その『ドデスカ!』で、木村さん主演ドラマをこうも熱く紹介してくれたら、見ずにはいられない、という方もいらっしゃったのではないか、と思ったりもしています。
と、なんだか『ドデスカ!』の回し者のような記事になってしまいました。
そして中京地区以外の方は何が何だか分からない記事ですね、申し訳ありません。
自分の住んでいる地区のローカル局が頑張ってくれているという話は、やはりちょっと嬉しいものです。
メ~テレさん、これからもいい番組作りをよろしくお願いします!
※『BG』への票は、…少なめですね…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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