「1冊の本にどんなインパクトがあるのか?」視覚化したアートが注目を集める
The Impact Of A Book. “The Castle”
あれ、よく見ると……真っ直ぐじゃない?
中央付近にぽこっと歪みが出ています。
それほど厚いわけでもない1冊の本によって、レンガの壁全体に歪みを生じさせているのです。
たかが本1冊、されど本1冊、といったところでしょうか。
このアートに対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●これは本とレンガ積みの両方について、多くを物語っているね。
↑そうだよ、まっすぐのレンガの壁にしたいなら、本の上にレンガ積みをするなってことだよ。
↑あるいは少なくともモルタルを使ってうまく埋め合わせをしたほうがいいってこと。うん、これはモルタルを使わなくちゃいけない。
●まとめると、壁に本、というだけである。
●その本はもしかしたら板か石かもしれない。本の詳細は説明されていないからね。
↑そのレンガだってもしかしたらチョコレートバーかもしれない。レンガ積みの詳細は説明されていないからね。
↑むしろチョコレートハウスが欲しい。
↑アートとしては、いろいろ疑問の余地があるほうが深い。
↑隠喩と呼ばれるものだな。アートではかなり重要である。
●最後の写真が間違ってると思うのは自分だけ? 床もレンガも完全に違う。
↑もしこれが展示ツアーをしていたら、毎回博物館ごとに作り直さないといけない。それだと毎回少しずつ変わる。
●多分新しいレンガを買うよりは、毎回輸送したほうが安上がりだと思う。
●もしアーティストがゲーム機を使ったら、もっとインパクトがあったと思う。
たしかに最後の写真は違うので、会場ごとに組み直しているのかもしれません。
シンプルですが、あれこれ考えさせる時点でアートとして成功しているのではないかと思います。人の目を引く見事な着眼点ですね。