2月4日にあった沖縄県名護市長選前に、市幹部の男性が職員に対し稲嶺進氏(72)を応援するよう呼び掛けるメールを送っていたことが分かった。
幹部は取材に事実関係を認めた上で、「メールは一回だけ。圧力をかけたりはしていない」と答えた。内容は「稲嶺氏を応援している。一緒に応援してくれないか」などで部局内大多数の職員に送信したという。
公職選挙法第136条では、地方公務員が地位を利用して特定の候補者の推薦に関わったり、投票の周旋、勧誘したりすることを禁じている。また地方公務員法でも当該職員が属する地方公共団体区域内の選挙で、特定の候補者を支持する目的での投票の勧誘運動を禁じている。
関係者によると、複数の市幹部が稲嶺氏への投票を促すメールを送ったり、朝礼で呼び掛けたりした疑いがある。
3月定例会で13日、与党市議2人がこの問題を取り上げた。吉元義彦氏の質問に対し、石川達義総務部長は「情報は今のところ入っていない。情報があれば調査していく」と答弁した。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/223085 2018/02/05
名護市長選、自公推薦の新人当選=政府、辺野古移設を加速
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題が最大の争点となった同県名護市長選は4日、投開票され、同市辺野古への移設を推進する与党が推した新人で元市議の渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=が初当選した。移設阻止を掲げ、翁長雄志知事の支援を受けた現職の稲嶺進氏(72)=民進、共産、自由、社民推薦、立憲支持=は3期目を目指したが、3400票余り及ばなかった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020400498&g=pol