アメリカのシカゴを拠点とする写真家のルーベン・ウーは、ドローンを空中光源にした長時間露光の撮影を行い、未踏の風景に遭遇したような画像を公開している。
かねてからSFやロマンチックな絵画に影響を受けていた彼は、地球にいながらにして異世界をイメージさせる斬新な空間をとらえた。
伝統的な山の景色に近代的な照明技術を駆使し、環境に足を踏み入れない「ゼロトレース」のランドアートに挑んだ彼の美しい作品を堪能してみよう。
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写真家でミュージシャンでもあるルーベン・ウーは、北米の山岳地帯にある伝統的な風景に、異世界風の要素を付加した斬新な写真シリーズ「Lux Noctis」に取り組んでいる。
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彼はSFの世界で惑星を探検する旅行者のイメージや、19世紀の崇高でロマンチックな絵画などに影響を受けており、その世界観を写真で表現すべく現代技術を取り入れたという。
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「ドローンは単に空飛ぶカメラのみならず、空飛ぶ光線として映画産業で目覚ましい活躍をしています。高価なクレーンカメラやヘリコプターやバルーンに代わり、今まで無理だった角度から俳優に照明を当てることもできます」
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しかもドローンを利用すれば、その環境に直接足を踏み入れて影響を及ぼしたりせずに作品を生み出すこともできる。ウーは今回の写真を「ゼロトレース」(跡を残さない)アートの一つとみなしている。
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それぞれの写真は慎重に計画されたもので、撮影にあたっては複数の場に設置したライトの光を重ねて劇場の照明技術を使った。加えて、風景を隔絶して必要のない要素を取り除ける光の性質も利用したという。
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「ライトを搭載したGPS対応のドローンを決まった位置に配置することで、コントラストを利かせてドラマのような雰囲気や緊張感を作り上げたんです」
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現代的な照明でロマンあふれる異世界風景を生み出すルーベン・ウー。彼の幻想的な作品はインスタグラムやフェイスブックでチェックだ
References:thisiscolossal / instagram / laughingsquid / reubenwuなど /written by D/ edited by parumo
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