【艦これ】提督「元帥閣下のご息女とお見合いしたぞ―――ッッ!!」
提督「この前、元帥閣下のご息女とお見合いしたんよ」
浜風「そうですか」
提督「物凄い美人だった」
浜風「よかったですね」
提督「あのブタゴリラみたいな顔してる閣下と血が繋がってるとは思えないほど美人だったぞ」
浜風「銃殺されますよ」
提督「そんで性格とかもよさそうだった」
浜風「よかったじゃないですか」
提督「気立て好し。器量よし。マジで欠点が見当たらないパーフェクト超人だったわ」
浜風「凄いじゃないですか」
提督「そんで向こうも俺のこと気に入ってくれたみたいなんだ」
浜風「素晴らしいですね」
提督「そんで『よかったら結婚を前提にお付き合いしませんか?』と申し込まれたんだ」
浜風「最高ですね」
提督「うん。マジで最高の相手なんだよね」
提督「でも、俺はお前が好きだから丁重にお断りしたわ」
浜風「そうですか」
浜風「――って」
浜風「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!????」
浜風「何してるんですか提督!?」
提督「なにって、だから丁重に交際をお断りしただけだぞ」
浜風「何で断るんですか!! 折角のチャンスなのに!!」
提督「チャンス?」
浜風「そうですよ! 提督が幸せになれるチャンスです!」
浜風「元帥閣下のご息女と結婚なされれば、それ即ち閣下と親族になるということ」
浜風「つまり莫大なコネクションを獲得できるということですよ!」
浜風「それに閣下のご息女となれば、それ相応に莫大な資産もお持ちである事でしょう」
提督「つまり逆玉狙えるってこと?」
浜風「その通りです」
浜風「なのに提督、貴方という方は……なんて馬鹿なことを………」
提督「確かにお前の言う通りだ。結婚すれば俺は幹部昇進、上役就任、出世街道まっしぐらでいい感じぃ~~~♪になれるだろうな」
浜風「その通りです。だから今からでも遅くありません! 閣下のご息女に返事を――」
提督「だが断る」
浜風「なん………だと!?」
浜風「ど、どうして!?」
提督「だって俺はお前が一番好きだもの」
浜風「な、何を言って………!///」
提督「俺こう見えて一途だからなぁ~。一度好きになったらそれしか目に入らないというか」
浜風「で、でも! 閣下のご息女と結婚された方が、提督のためになります!」
提督「でも俺は浜風が一番好きだしなぁ」
浜風「こ、この際! 自分がどう想ってるかは別にしてですね………」
提督「浜風が一番好きだしなぁ」
浜風「で、ですから………」
提督「浜風が一番好きだしなぁ」
浜風「ぁぅぅ………///」
明石「なーにやってんですかねぇ?」
浜風「あっ、明石!」
明石「聞きましたよ~提督。お見合いを蹴ったって話、本当ですか?」
提督「本当だよん」
浜風「明石からも言って下さい!! 貴方だって提督はご息女様と結婚された方がいいと思うでしょう?」
明石「でもこういうのは本人がどう想ってるかが大事だと思いますし」
浜風「そ、それは……その通り……かもですが………」
提督「俺の気持ちとしては、閣下の娘さんと結婚する気はゼロ。交際する気すらナッシング」
提督「だって、俺には浜風いるし」
浜風「ぅぅぅ……///」カァァァァ
明石「ふふっ、よかったわね。こんだけ一途に想われて♪」
浜風「で、ですからぁ~~!!!///」カァァァァッ
浜風「合理的に考えれば、私みたいな駆逐艦の艦娘なんかよりもご息女様と結婚された方が遥かにいいはずです」
浜風「明石もそう思いますよね?」
明石「そうですね。提督の将来設計を考えれば土下座してでもご息女様と関係を修復すべきだと思います」
浜風「その通りです!」
提督「でも俺、出世とかにはあんま興味ないしなー」
浜風「なんでですか!? 出世は男の本懐でしょう?」
提督「俺はそういうタイプじゃないんだよ。最低限、それなりにのほほんと暮らしていければ別になー」
浜風「何甘いことを言っているのですか!」
浜風「今回の件で上手く閣下に取り入れることが出来れば、次期元帥になれるかもしれないのですよ!?」
提督「次期元帥の座ねぇ………全然欲しいとは思わんな」
提督「そんなものなんかより、俺が欲しいのは……お前の心だよ。浜風」
浜風「ぁぅ……///」キュン
明石「わぁ、くっさい台詞」
浜風「か、閣下とのコネクションを不意にするなんて馬鹿げてます!」
提督「お前がいればいい」
浜風「将来安泰なんですよ! 提督だってわかってるはずです!」
提督「お前がいればいい」
浜風「わ、私は……て、提督が大きくなるためのチャンスを不意にしたくないんです………」
提督「お前がいればいい」
浜風「ぁぁぅ………///」
明石「強い(確信)」
浜風「感心してないで明石も何とか言ってください!!///」
明石「もう提督の考えを尊重したらいいんじゃない? こんだけLOVEコールされてるんだし」
浜風「で、でも………」
提督「言っておくが、俺は日本人に多い亭主関白な男じゃないぞ?」
提督「愛する人には好きだなんだのストレートに言いまくるから覚悟しておけ」
明石「ヒュー、お熱いお熱い♪」
浜風「だからやめてください!!///」
提督「つーかさ。仮に俺が閣下のご息女と結婚したらさ」
提督「お前、絶対泣くでしょ?」
浜風「な、なななな何言ってんですか!? な、ななな泣くわけないでしょ!?」
明石「あーわかります。確かに人知れず泣いてそうですよね浜風ちゃん」
浜風「明石まで何言ってるんですか!?///」
提督「お前の泣いてるとこなんて想像しただけで胃が痛くなる。だから余計に無理だわ」
浜風「だから私は泣きませんよ! 泣くわけないじゃないですか!」
明石「本当に?」
浜風「な、泣くわけないじゃないですか………」
浜風「提督が………私以外の女性と………結ばれたからって」
浜風「むしろ喜びますよ。提督がそれで幸せになれるのですから………」
浜風「私以外の………女性と………」
浜風「………………」
浜風「ぅぅぅ…」ホロリ
提督「ほら! やっぱり泣いてるじゃないか!」
浜風「な、泣いてません!!」グスッ
浜風「わ、私が泣いてたらなんだっていうんですか!! 提督には関係ないことでしょう!!」
提督「逆ギレかな?」
浜風「私のことなんか気にせずに閣下と結婚してください!!」
提督「いや、閣下と結婚なんか絶対嫌なんですけど」
明石「ホモォ………」
浜風「ま、間違えました! 閣下のご息女様とです!!」
明石「でも提督はホモでロリコンのマザコンですから、閣下も射程内じゃないですか?」
提督「俺はそんなアズナブルみたいな性癖の持ち主ではありません」
明石「でも提督の方はみんな赤い彗星この性癖持ちだって聞きましたよ?」
提督「酷い風評被害だ。少なくとも俺は違います。ホモでもマザコンでもロリコンでもありません」
明石「じゃあなんなんですか?」
提督「俺はまぁ、浜風が好きだから………略してハマコン?」
明石「福島県の浜通りで開催されてるコンテストみたいな名称ですね」
あはははははははっ
浜風「ちょっと! 何脱線してるんですか!!」
浜風「とりあえず提督は電話してください」
提督「は? 電話? 誰に?」
浜風「もちろん元帥閣下のご息女にです! ちゃんと謝罪をして交際を申し込んでください!」
提督「えー、だから俺はそんな気ないちゅーの」
提督「それに電話で謝罪してもなー………たぶん許してくれないだろうしなー」
浜風「えっ? ちょっと、何言ったんですか!?」
提督「いや別に悪口なんかは勿論言ってないさ。ただ―――」
提督「遠回しにやんわりと、貴方は俺のタイプじゃありませんと言っただけで………」
浜風「な、なんてことを………」ガクッ
明石「ちなみに提督の好みの女性のタイプは?」
提督「銀髪のメカクレ巨乳の浜風という名の駆逐艦だな」
浜風「ああもう!!」
提督「まったく浜風にも困ったもんじゃい」
提督「っていうかさ。いるよなー浜風みたいなの。相手のためだからとか言って自分は身を引いちゃう女の子」
明石「そうですね。昔の少女漫画とかでよくありましたよね」
提督「それって単なる自己満足だよね。そんなことされたって男の方は全然嬉しくないっての」
提督「なーにが貴方の幸せのためだっつーの! 本気で好きな相手と結ばれなくて何が幸せだ」
提督「ホンマ、アホらしい………マジでバカじゃねーの?」
浜風「そ、そこまで言う事ないじゃないですか………」
提督「俺にとっての幸せは、お前と添い遂げることだ!!」
浜風「ぁぅぅ……///」
明石「もういい加減観念したらどうです?」
明石「提督は浜風ちゃんの事好きですか?」
提督「オフコース」
浜風「だ、だから………」
明石「どれくらい好きです?」
提督「いっぱいちゅき♪」
浜風「ぁぅぅぅぅ……///」
提督「マジですいとーよ」
明石「いやん、方言男子ィ~♪」
浜風「も、もうやめて………///」ドキドキドキ
提督「浜風よ、お前がお前なりに俺を想って気を遣ってくれること自体は嬉しい」
提督「だが、余計なお世話だ」
提督「俺はコネ目的で誰かと結ばれたいとは思わない」
提督「望むのは、心から好きな相手の心だけだ」
浜風「提督………」
提督「俺にとってその相手は………浜風、お前なんだ」
浜風「…………っ!!///」
提督「だから浜風。もういいんだよ」
浜風「提督……私は………」
浜風「………………」
浜風「ご、ごめんなさい……」ウルッ
浜風「本当は私……提督が他の女性と結ばれるのなんて、嫌で嫌で仕方がありませんでした………」
浜風「私、本当は………」
浜風「どうしようもないくらいに………提督のことが、好き……なんです………」ポロポロポロ
提督「うん」
提督「知ってたよ」抱きっ
浜風「提督………うううっ……」ギュウウウウウッ
明石「フフッ、これで一件落着ですね♪」
明石「それにしても見せつけちゃってくれますねぇ~……第三者の私からすれば目のやり場に困っちゃいます///」
提督「すまんな」
明石「こういう時、私はどうすれば………」
明石「………」
明石「布団でも敷いておきましょうか?」
提督「頼む」キリッ
浜風「最後の最後で台無しにしないでください!!!///」
――――――――――――――
――――――――――
――――――
★数週間後★
提督「うおぉぉぉぉぉ!!! 浜風に乙改が来たぁぁぁぁぁ!!!」
浜風「この力、提督のために奮う所存です」
提督「乙改になって益々可愛くなったなぁ~! うん、流石は俺のナンバー1だ!」
浜風「そ、そうですか……/// あ、ありがとうございます///」
提督「もしかしてまた大きくなったんじゃないの!? ただでさえ大きかったのに。ねぇ? ねぇ?」チラッチラッ
浜風「………胸を見ながら言わないでくれませんか?」
提督「艦隊総司令として確認しなきゃ! そういうわけですぐに夜戦しよ!! な!?」
浜風「ちょっと!! いきなりガッつかないでください!!」
提督「問答無用!!」抱きっ
浜風「ちょ、やめ―――ひゃああああ!!///」
チュチュチュチュチュチュチュパ♪
明石「失礼します。提督、お手紙が届いて―――あらあらまぁまぁ♪」
浜風「ひゃああああああ!!!///」
提督「何だ明石。折角いいとこだったの」
明石「ふふっ、お邪魔して申し訳ございません」
浜風「ううぅ………///」
明石「実は手紙が届いてたんですよ。元帥閣下のご息女様から………」
浜風「ご息女様から手紙が!?」
提督「い、一体何の手紙で……まさかお見合いの件でお礼参りするとかじゃないよね!?」
ガサガサッ
提督「………結婚式招待状?」
浜風「えっ」
提督「どうやら別の相手が見つかったようだな。それで俺にも招待状が届いたってことか」
浜風「そ、そうですか………よかった………」
明石「ふふっ、安心しましたか?」ニヤリ
浜風「も、もう………か、からかわないでください!///」
提督「ええと、ご息女様と結婚される相手の名前はっと――」チラッ
提督「えっ、浜風!? 相手の名前は浜風!?」
浜風&明石『はぁ!?』
明石「ど、どういうことですか!?」
浜風「私、ご息女様と結婚なんてしませんよ!?」
提督「写真が同封されてるな………あっ、これは――」
提督「………ピンク色の髪をした浜風だ」
浜風「えっ、それって」
明石「あっ、ふーん………(察し)」
浜風「ご息女様は指揮官であられたのですね………」
おわり
今日浜風と磯風に乙改が実装されたので速攻で書きました。
ようやく……浜風にも来たんやなって………
「艦隊これくしょん」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧
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- 2018年03月23日 23:44
- はえーよホセ
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- 2018年03月23日 23:54
- パラガスT久々だな
-
- 2018年03月23日 23:57
- あれ?意外に普通に終わった
って、なぜ中破で写真を
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- 2018年03月23日 23:58
- 練度上げなきゃ(使命感)
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- 2018年03月24日 00:01
- お城みたいなホテルはどうしたんだよォ!?
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