【モバマス】高校生、城ヶ崎美嘉の一週間
・書き溜めをどんどん投下していきます
・作内の季節は夏になります
・本作は
中学生、城ヶ崎莉嘉の一週間
のスピンオフ的なものになりますが、見ていなくても問題ありません
美嘉「おはよー」
城ヶ崎母(以下、母)「おはよう。朝ごはんできてるわよ」
美嘉「うん」テクテク
城ヶ崎父(以下、父)「・・・」ペラッ、ペラッ
美嘉「・・・」ガタッ
美嘉「・・・・おはよ」スッ・・・
父「ん、おはよう」ペラッ、ペラッ
美嘉「ありがとう」モグモグ
父「あぁ」ペラッ、ペラッ
母「もうこんな時間!? 莉嘉、早く起きなさーい!」
<ンアー・・・
母「莉嘉ー!」ズンズン
バタン!
美嘉「・・・」モグモグ
父「・・・」ペラッ、ペラッ
父「ん・・・」ペラッ、ペラッ
美嘉「ママ困ってるじゃん」
父「・・・父さんの事はいいから早く食べなさい。遅刻するぞ」
美嘉「っ!」ムカッ
美嘉「はいはい、分かりました!」ガタッ
美嘉「ごちそうさまでした!」プイッ!
美嘉「ごちそうさまでした!」プンプン!
バタン!
母「なんで怒ってるの?」
父「・・・」
~洗面所~
美嘉(あんな言い方なくないっ!?)シャコシャコシャコ
―――――――――――――――
―――――――――――
――――――
美嘉「ふぅ・・・ん?」
莉嘉「・・・」フラフラ
美嘉「あ、莉嘉やっと起きたの~?」
莉嘉「おはよ~、お姉ちゃん」フワァー
母「ほら、莉嘉! 早く食べなさい!」
美嘉「・・・」チラッ
父「・・・」チラッ
美嘉「」プイッ
母「はい、いってらっしゃい」
莉嘉「いってらっはーい」モグモグ
父「・・・いってらっしゃい」
美嘉「・・・」
美嘉「うん、いってきます」
バタン
莉嘉「?」モグモグ
父「さて、俺も準備するかな」ガタッ
ガチャン・・・
莉嘉「パパとお姉ちゃん喧嘩してるの?」
母「喧嘩~?」
莉嘉「なんか仲悪そうだったから」
母「んー・・・・・まぁ、そういうものなのよ」
莉嘉「?」
美嘉(パパのせいで朝から最悪な気分っ!)ムスッ
~学校~
女教師「今日の保健体育は『性行為と避妊』について」
ザワザワ・・・クスクス・・・
美嘉(性行為・・・///)
女教師「みなさんくらいの年齢になると、異性とお付き合いする人が増えてくると思います。そうなると・・・・そういうこともあるでしょうね」
クスクス・・・
女教師「先生の立場から言わせてもらうと、そういうことはお互い責任がとれる年になってからにして欲しい所ではありますが、それは難しいかもしれませんね」
女教師「それでコレ、何だか分かる人?」ピラピラ
ザワザワ・・・
美嘉(なにアレ? 小さい袋みたいな・・・)
女教師「知ってても答えるのは恥ずかしいですかね。これは避妊具、いわゆる【コンドーム】です」
美嘉(アレがっ!?///)
女教師「常備しろとまでは言いませんが、恋人と会う前には自分でも用意しておくと安心ですね」
―――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――
― 放課後 ―
~マック~
友達A「―――でさ~」
美嘉「マジで~!?★」アハハ
美嘉「ん?」
友達B「みんなってコンドーム持ってる?」
美嘉「ぶッ!!」
美嘉「な、な、なに言ってんの!?///」
友達B「今日の授業で言ってたじゃん? 女子も持ってた方がいいって」
美嘉「そんなの持ってるワケ―――」
友達C「ウチ持ってるよ~」
美嘉(え!?)
友達A「私も家にならあるけど」
美嘉(えぇ!?)
友達B「良かったぁ~! 持ってるの私だけだと思った」
美嘉(えぇぇぇぇぇ!!??///)
友達A「私の場合は、カレが家に来ることもあるから一応ね」
友達C「ウチは彼氏の家しか行かないけど、何となく自分でも持ってるよ」
友達B「私は興味本位で!」エヘヘ
美嘉「最近の女子高生って持ってるのが普通なの!?」
友達C「最近の女子高生って・・・アンタが筆頭でしょうが。カリスマJK」
友達A「他の人に聞いたことはないからな~。別に普通ではないんじゃない?」
友達B「・・・」
友達B「だったら美嘉も持っとく?」ガサガサ
美嘉「へ?」
友達B「はい、一つあげる♪」ピッ
美嘉「ひえぇ!?/// い、い、いらないって!///」
友達A「あー、それ知ってる! 財布に入れると縁起が良いっていうよね~」
美嘉「そんなお守りいらないし!///」
友達C「でもさ、エチケットとして一つくらい持ってても良いんじゃね?」
美嘉「え?」
美嘉「・・・エチケットか」
~美嘉の部屋~
ガチャ
美嘉「ホラ、入りなよ~」
モバP(以下、P)「いや、やっぱり部屋に入るのは・・・」
美嘉「まだ言ってんの~? いいから入りなよ★」グイグイ
P「お、押すなって」
バタン・・・
美嘉「大げさだな~。あ、もしかして女子の部屋入るの初めてとか?」ニヤニヤ
P「いや、そんなことはないけどさ」
美嘉「!」
美嘉「へ、へぇ~・・・入ったことあるんだ? まぁ、プロデューサーも大人だしトーゼンだよね~」アハハ・・・
P(姉貴と妹も女子だから間違ってはいない!)
美嘉「あー・・・パパは別に大丈夫だよ。アタシに関心ないから」
P「いや、そんなわけないだろ」
美嘉「とにかく大丈夫★ 莉嘉もそろそろ帰ってくるみたいだし、それまでの間じゃん?」
P「まぁ・・・」
美嘉(よく考えたら今って二人きり?)
美嘉「・・・」
美嘉(な、なんか緊張するかも・・・///)ドキドキ
美嘉(いやいや! 二人きりなんて今まで何回もあったから!)
美嘉(車とか事務所でも二人きりの時なんて普通にあったし!・・・・・・・自分の部屋はさすがになかったけどさ)
美嘉「・・・」
美嘉(ますます緊張してきたんですけどっ!?///)
美嘉「わぁぁ!? な、なに!?///」
P「いや、なんか固まってたから」
美嘉「え!? あ、そうだった?」
P「具合でも悪いのか?」
美嘉「ううん! ちょっと考え事してただけ///」アハハ・・・
P「ふーん、そっか」
P「おう」
美嘉(何慌ててんだろアタシ・・・平常運転、平常運転)フゥー
美嘉「・・・あれ? リモコンがない」
P「そこのテーブルに置いてあるやつじゃないか? 俺が取るよ」
美嘉「あ、ホントだ。ありがとう」
ガチャン! バラバラバラ・・・
P「あっ、ごめん! 化粧ポーチが・・・」
美嘉「大丈夫大丈夫!」
P「ポーチの中身ほとんど出ちゃったな・・・ん?」
美嘉「どうしたの?」
P「なんだコレ?」ヒョイ
美嘉「?」
コンドーム「」
P・美嘉「」
P「・・・まぁ、美嘉も高校生だしな」
美嘉「!? ち、違うからっ!/// それはアタシのじゃなくて!・・いや、アタシのではあるけど違くてっ!/// これには理由が・・・!」アタフタ
P「ウン、ワカッテルヨ」
美嘉「絶対分かってないよね!?」
美嘉(どうしよう! 絶対変な勘違いしてる!)アセアセ
美嘉(早く誤解を解かなくちゃ!!! なんでもいいから早く何か言わなくちゃ・・・!!!)グルグル
美嘉「ア・・・」
P「?」
美嘉「アタシまだ未経験だからっ!」
P「」
美嘉「だから使い方とか全く分からないし! そ、そうだ! 逆にプロデューサー使い方教えてよ!? 大人だったら知ってるんでしょ!?」ズイッ!
P「は?」
美嘉「・・・え?」
P「・・・」
美嘉「・・・」
美嘉「!?///」
美嘉「ち、ちがっ!・・そういう意味じゃなくって!/// アタシが言いたかったのは・・・///」アタフタ
P「落ち着け美嘉!」ガシッ
美嘉「!」
P「分かってるから」
美嘉「プロデューサー、アタシ本当に・・・」ウルウル
P「どうせ友達からもらったとかそんなだろ?」
美嘉「え・・・」
P「何年間美嘉のプロデューサーやってきたと思ってるんだ? 顔見ればだいたい分かるって」ニコッ
美嘉「プロデューサー・・・」
美嘉(アタシのことちゃんと見てくれてるんだ・・・///)
P「そもそも、コンドーム持ってるくらいで俺は怒ったりなんかしないけどな」
美嘉「・・・ん?」
美嘉「怒る?」
美嘉「・・・」
P「あれ、違ったか?」
美嘉「そ、そう! 怒られちゃうかなって!」アハハ
P「使ってるとかならまだしも、そのくらいで怒ったりはしないさ」アハハ
美嘉「あははー・・・」
美嘉(こういう所はニブいんだよなぁ)ハァ・・・
~学校~
ガラガラ・・・
美嘉「あ、おはよー★」
男子「!」
男子「お、おう・・・!」
美嘉「?」
友達B「あー! 美嘉~!」タッタッタッタ
美嘉「え、なに? どうしたの?」
友達B「見ましたよ~♪」ニヤニヤ
美嘉「何を?」
友達B「いや~、私こういうの買ったことないんだけど、表紙見てつい買っちゃったんだよね~」
【週刊少年マガデー 城ヶ崎美嘉 サマーコレクション】
美嘉「あ、今日発売だっけ」
友達B「良いカラダしてますねぇ~」
友達A「エ口いですねぇ」
美嘉「ちょっ、二人ともオジサンみたいになってるし」
友達A「女の私達が見てもそう感じるんだから男子からしたら堪らないんだろうね」
美嘉「いやいや、それはないっしょ~。ただの水着じゃん?」
友達B「同じ学校に通ってるアイドルの水着姿だよ!? 激レアじゃん!」
美嘉「激レアって・・・大げさだな~」
ガタッ・・・
友達B「『浴衣からはだけて見える長くて白い脚と、うなじが堪らない!』とか」
ガタッ・・・
友達B「『今日は早めに電気消して寝よう!』とか思ってる男子だらけだよ、きっと~」
ガタッ! ガタッ! ガタッ! ガタッ・・・・
美嘉「早く寝る事とアタシ関係なくない?」
友達B「やれやれ、これだからピュアっ娘は・・・」
美嘉「?」
友達C「男子ってバカばっか」
~車内~
P「午後はオフだったのに急に仕事入れてごめんな」
美嘉「全然! 記者の人の都合が悪いなら仕方ないって」
P「みりあの家の赤ちゃんを見に行く予定だったんだろ?」
美嘉「違う日にも行けるし、それに貰った仕事はできるだけ受けたいからさ★」
P「そうか、ありがとな」
美嘉「もう! だからいいって~」
美嘉「うん! ママ達も久しぶりに話せて楽しかったって言ってたよ★」
美嘉「・・・」
美嘉(一昨日・・・)
『未経験だし!』 『プロデューサーが教えて』
美嘉(あー、もう! 思い出すだけで恥ずかしい!///)
美嘉「な、なに!?」
P「いや、突然無言になったから」
美嘉「あ・・・そ、そう?」アハハ・・・
美嘉「・・・」
美嘉(プロデューサーはもう気にもしてないんだろうな)チラッ
P「」
美嘉(事故とはいえ、結構大胆な発言だったと思うんだけど・・・なんとも思われないのも悔しい気が)ムムム・・・
P「一昨日といったら―――」
美嘉「ん?」
美嘉「え?」
美嘉「それって・・・」
美嘉「!?///」
P「なんであんなこと言ったんだろう ってさ」
美嘉「い、いや! あれは誤解を解きたくて咄嗟に出た言葉っていうか―――」
P「『パパはアタシに関心ない』って言ってたろ?」
美嘉「・・・へ?」
美嘉「・・・な、なんだソッチか」ボソッ
P「なんか言ったか?」
美嘉「ううん、なんでも!」アハハ・・・
P「で、どうなんだ? あ、話したくないなら別にいいんだぞ? 人様の家庭のことだからな」
P「ただ、何か困ってるのであれば相談くらい乗れるからってことを言いたかっただけだから」
美嘉「・・・そっか、ありがとう」
P「あぁ、そういうこと」
美嘉「自分でも反抗期だって分かってるんだけどね」
P「そうか、でも自分で理解できてるだけ美嘉は大人だと思うぞ? 俺は美嘉くらいの時そんなこと思った事すらなかったな」
美嘉「プロデューサーにもあったんだ?」
P「そりゃあるさ。母親とはしょっちゅう喧嘩してたよ」アハハ
P「でも大学生くらいになると親のありがたみが分かってくるんだよな。社会人になったら尚更だな」
美嘉「そういうものなんだ・・・」
美嘉「それからパパとの間に壁があるっていうか、お互いそっけなくなってパパもアタシの事嫌いになったんだなーって」
P「確かに我が子に言われたらキツイものはあるかもな。でもお父様もそこら辺は理解してるはずだぞ」
美嘉「そうなの?」
P「自分だって若い時は同じ道を通ってきたはずだし、それに反抗期ってのは精神的に大人になるためには必要なものだからな。寂しさもあるが娘の成長を実感できる喜びもあると思うんだ・・・・まぁ、俺子供いないから分からないけど」
P「う~ん、いい事言えたと思ったんだがな」
美嘉「なにそれ」フフッ
美嘉「・・・」
美嘉「ありがと、チョット楽になった」
P「お役に立てたようでなによりです」
美嘉「そんな実感ないな~」
P「そうなると今度は莉嘉の番になるわけか」
美嘉「莉嘉とパパめっちゃ仲いいからヘコむだろうなー・・・」
P「その時は美嘉がお父様をサポートしてあげればいい」
美嘉「アタシにできるかな?」
P「美嘉だからできるんだよ」
美嘉「そっか、じゃあ頑張ってみる★」ニシシ
~城ケ崎宅~
ガチャ
母「あら、美嘉もお出掛け?」
美嘉「ううん、アタシは予定ないよ」
母「お父さんと莉嘉はもう行ったの?」
美嘉「いま出て行ったよ。カブトムシ展行くとか言ってたけど・・・うぅ~! なんであんなの好きなんだろ」ゾゾッ
母「あら、カブトムシかっこいいじゃない」
美嘉「うぇぇ、ありえないんですけど・・・」
母「そろそろお昼ご飯作るけどパスタでいい?」
美嘉「うん、アタシも手伝うよ」
―――――――――――――
―――――――
母・美嘉「いただきまーす」
母「これってちょっとした女子会ね♪」
美嘉「女子会って、家はパパ以外女子だけどね」アハハ・・・
母「莉嘉はまだ子供だから。じゃあ大人の女子会!」
美嘉「大人、か・・・」
美嘉「・・・」
美嘉「ううん、アタシはまだまだ子供だよ」
美嘉「えっ・・・そ、そうかなー?///」
母「さっきも料理のお手伝いしてくれた時に手際の良さにビックリしちゃった!」
美嘉「最近料理の練習してるからね★」
母「へぇ~、誰かに作ってあげたりとか? あ、もしかしてPさん!?」
美嘉「ち、違うって!/// ただ練習してるだけ!///」
美嘉「いやいや! っていうか、既にアタシより上手な人達がお弁当作ってあげてるから!」
母「・・・なるほど、ライバルが多いのね」
美嘉「ライバルってなに!?///」
母「・・・」ウーン・・・
母「美嘉にアレを教える時が来たのね」
美嘉「?」
美嘉「特製生姜焼き・・・え、パパをゲットって?」
母「さぁ、始めましょう!」ガタッ
美嘉「え、今から!?」
―――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――
― 夕食 ―
母「ご飯よー」
父「ん」
莉嘉「いい匂い~!」
母「今日は美嘉が作ったの♪」
父「へぇ、美嘉が」
美嘉「う、うん・・・」
母「今日はお母さん特製の生姜焼きレシピを美嘉に教えてあげて作ったの♪」
莉嘉「ママ特製!? なにそれ!?」
父「母さん特製?」
父「・・・ん?」チラッ
美嘉「どうしたの?」
父「い、いや・・・」
父「・・・」
莉嘉「おいしー!」
美嘉「マジ!?」
母「うん、初めてにしては上出来ね!」
美嘉「やった★」
父「・・・」
莉嘉「パパ食べないの?」
父「い、今食べるところだから」パクッ
父「!」
父「美味しい・・・」
美嘉「!」
父「っ・・・!」
莉嘉「パパ、美味しいならそんな顔しちゃダメじゃん!」
父「あぁ・・・分かってる。分かってるよ」プルプル
母「あらあら、感動するほど美味しかったの?」
美嘉「パパ・・・」
美嘉「?」
父「ママの味そっくりだ。美味しいよ」
美嘉「!」
美嘉「えへへ、トーゼン★///」
莉嘉「お姉ちゃんばっかズルーい! アタシにも作り方教えてよー!」ブーブー
父「り、莉嘉にはまだ早いと思うぞっ!?」
莉嘉「そんなことないし!」
美嘉「あはは・・・」
~城ケ崎宅~
父・母・美嘉「ホームビデオ?」
莉嘉「うん! あまり観たことなかったし、観てみたいなーって☆」
――――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――
父「よっこいしょっと・・・」
母「こんなに撮ってたのね」
美嘉「っていうか、ビデオって観れるの?」
父「デッキもあるから大丈夫だ」
莉嘉「あ、始まるよ!」
AM 10:00 11/14
父『これ撮れてるのか?』
母『もう、機械オンチなんだから』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉・莉嘉「ママ若っ!!!」
母「17年も前だもん」
莉嘉「ここ病院? ママ入院してたの?」
美嘉「あれ、この日付って・・・」
母「美嘉が産まれたばかりのころね」
父「この時に初めてビデオカメラ買ったんだったな」
父『おはよう』
美嘉『zzz』
――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉「!?///」
莉嘉「これお姉ちゃん!? 可愛い~♪」
美嘉「は、恥ずかしいな~///」
母「こんな時もあったわね~♪」
母『名前考えてきてくれた?』
父『あぁ』
――――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉「え、決めてなかったの?」
母「美嘉の時は実際に顔を見てから決めようってことにしてたのよ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
父『千嘉、裕嘉、嘉蓮、あとはママが考えた莉嘉だな』
母『どれがいいかしらねー?』チョン、チョン
美嘉『zzz』
――――――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉『アタシの名前ないけど!?』
美嘉『』パチ・・・
母『あ、起きた。今あなたのお名前を考えてるのよ~♪』ウフフ
母『パパはどれがいいと思う?』
父『うーん、そうだなぁ・・・』
母『はいパパ。抱っこしてあげて? 今度は私が撮ってあげる』スッ
父『お、おう・・・』ダキッ
――――――――――――――――――――――――――――――――――
莉嘉「パパも若っ! それになんとなくお姉ちゃんに似てるかも!」
父・美嘉「え、そう?」
母「目元が似ているのよね。昔はこんなにイケメンだったのに・・・時間って残酷」
父「・・・」
美嘉『・・・』アウアウ
父『・・・綺麗な目だ。なんだか神々しく感じるよ』
母『なにそれ』フフッ
父『・・・』
父『美嘉・・・』ボソッ
母『え、ミカ・・・?』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉『あ・・・』
父『あ、いや・・・【美しい】の【美】で美嘉。今この娘を見てたら何となく頭に浮かんでさ』
母『あ、それいいかも!』
父『え、今何となく思いついたのだぞ?』
母『そういうパッと思いついたのが案外良かったりするものじゃない。さ、おいで~♪』
父『そんなのでいいのか?』スッ
母『【城ヶ崎美嘉】良い名前。 ね、美嘉ちゃん?』
美嘉『・・・ふぇぇぇぇん』
父『や、やっぱ嫌なんじゃないか・・・?』
母『泣くほど嬉しいのね♪』
父『・・・ものは言いようだな』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
母「フィーリングって大事でしょ?」
莉嘉「お姉ちゃんはいいのー?」
父「」ピクッ
美嘉「・・・うん、アタシこの名前結構気に入ってるよ」
――――――――――――――――――――――――――――――――
父『美嘉か・・・うん、美嘉。 お前の名前は【美嘉】だ。 これからよろしくな』
美嘉「♪」ニコッ
母『あ、美嘉ちゃん笑ってる』
――――――――――――――――――――――――――――――――
美嘉「パパとママが決めてくれた名前だから★」
終り
~事務所~
莉嘉「いただきまーす♪」
みりあ「うわ~、美味しそ~! このお弁当莉嘉ちゃんが作ったの!?」
莉嘉「ううん、お姉ちゃんが作ったんだ☆」
みりあ「美嘉ちゃんすごーい!」
P「なんかいい匂いすんな」スッ
莉嘉「あ、Pくん!」
P「ほー、美嘉が・・・・あれ、それって生姜焼きか?」
莉嘉「うん! これチョー美味しいんだよ!」
P「・・・そんなにか」ゴクリ
莉嘉「Pくん生姜焼き好きなの?」
P「男はみんな好きだぞ」
P「いいのか?」
莉嘉「いいよ☆」
P「じゃあ」パクッ、モグモグ・・・
P「うまっ!?」
莉嘉「でしょでしょー? ママ直伝の生姜焼きだからねー!」エッヘン!
みりあ「ん~!? 美味し~♪」モグモグ
P「今度美嘉にお願いしてみようかな」
莉嘉「最近よく作ってるから大丈夫だと思うよ☆」モグモグ
~城ケ崎宅~
美嘉「あれ!? ここに置いてあったアタシのお弁当は!?」
母「テーブルの? それなら莉嘉が持って行ったわよ?」
美嘉「えっ!? 莉嘉は今日お弁当必要ないでしょ!?」
母「生姜焼き作ってたって話したからかな?」
美嘉「莉~嘉~!!!」ゴゴゴゴ・・・
終り
結構長めになりましたが最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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