彡(゚)(゚) 「はあ…人生やり直せたらなあ…」
彡(゚)(゚) 「ワイはいつも虐げられてばかりやった」
彡(゚)(゚) 「気がつけばこの狭い部屋の中で仕事もせず匿名掲示板に張り付く日々」
彡(゚)(゚) 「せめてこんなワイに一回だけでもチャンスをクレメンス…」
パアアアア
彡(゚)(゚) なんや!?いきなり神々しい光が…!
(´・ω・`)「その望み、叶えよう」
彡(゚)(゚) 「誰やお前!不法侵入やんけ!」
(´・ω・`)「私は神だ」
彡(゚)(゚) 「ほんまか…?」
(´・ω・`)「その証拠に君が先程言った願い、叶えてしんぜよう」
彡(゚)(゚) 「ワイが…幼い頃に…戻れる…?」
(´・ω・`)「そうだ」
彡(゚)(゚) 「信じてええんか?」
(´・ω・`)「論より証拠、さあ行けやきうよ」グオオ
彡(゚)(゚) 「うわ!光がワイの方に!いやあああああああ!!!」
そうしてやきうは旅立った。
彡(゚)(゚) 「ここは…」
彡(゚)(゚) 「間違いない。 ワイが幼い頃にいた小学校や。小学生4年生のクラス…」
彡(゚)(゚) 「ファッ!?ワイの体も幼くなっとるやんけ!」
ブス女「おいやきう!」
彡(゚)(゚) 「!?」
ブス「お前さー男らしくない癖に男って漢字書くの得意だよねwwww」
彡(゚)(゚) 「(な、なんやこのしょうもない嫌味…)」
ブス「あ、黙っちゃったw」
彡(゚)(゚) 「(イライラ~ッ!)なんやとこのブス!お前やって女らしく無いやろが!」
ブス「えっ…」
彡(゚)(゚) 「(ほれ見たことか!ワイが抵抗するとは思わんかったやろ!)
彡(゚)(゚) 「(ワイはもうあの時の弱いワイちゃうんや!)」
ブス「シクシク…うえええん!」
彡(゚)(゚) 「えっ…」
女「どうしたのブスちゃん!」
ブス「こいつが…私のことブスだって…女らしくないって…」
女「は?酷くない?」
彡(゚)(゚) 「ちょ、ちょ待てや!」
彡(゚)(゚) 「そいつから先に言うてきたんやで!」
ブス「あ゛だじ顔の゛事ばい゛っでな゛い゛も゛ん゛!!」
女「ね、ブスは酷くない?」
ネ-サイテ-アリエナ-イ
彡(゚)(゚) 「なんやこれ…なんや…」
DQN「ちーすw」ガラッ
彡(゚)(゚) 「!?」
サンガツ
DQN「は?何しとんのお前」
陽キャ「やきうこれはお仕置きコースwwwwwww」
彡(゚)(゚) 「ち、違うんやって!ワイが先に言われたんやって!」
DQN「うるせぇ!」ドカッ
彡(゚)(゚) 「ぎえっ!」
彡(゚)(゚) 「(相手が小学生とはいえワイの力も非力やから抵抗する事ができへん…)」
ブス「ケラケラ」
DQN「ブスに謝れ。土下座でな」
彡(゚)(゚) 「…」
DQN「じゃあ覚悟できてんだろ~な~」ポキポキ
陽キャ「DQNっちwwwwアレやろうぜアレwwwww」
DQN「!アレか…いいぜ、面白そうだしな」
彡(゚)(゚) 「ま、まさか…」
説明しよう。陰キャコロッセオとは、クラスにいる陰キャを拳闘士として選抜し陰キャ同士で戦わせ、
敗北した者に罰を与えるという、カースト上位貴族の雅な遊戯である。
DQN「おい!今回のカードはお前だ!」
( ω )「ビク」
彡(゚)(゚) 「なんや…?顔がぼやけてよく見えん…」
彡(゚)(゚) 「(でもどういう存在だったかは覚えとる。彼はたまに反抗的になるワイとは逆で、無抵抗のままいいようにDQN達のおもちゃにされとった。)」
DQN「体育館の鍵は合鍵持ってっからそこでやっぞwオラ!お前ら二人放課後体育館に来いや」
陽キャ「面白くなってきたwwww」
彡(゚)(゚) 「(ワ…ワイは…)」
-そして放課後-
ザワザワ
DQN「ギャラリーも集まったな、じゃあ前に立て!」
ブス「マジ楽し~」
陽キャ「( ω )くん頑張って~ww」
( ω )「…」
彡(゚)(゚) 「…」
DQN「ファイッ!」
彡(゚)(゚) 「(はっきり思い出したで…)」
彡(゚)(゚) 「罰が嫌で…無抵抗の彼を…ワイは…」
DQN「お見合いしてんじゃねーぞ!さっさとやれ!」ドカッ
( ω )「うっ…」
彡(゚)(゚) 「ケツを蹴り飛ばして…なんちゅう酷いやつや…」
彡(゚)(゚) 「…」
彡(゚)(゚) 「( ω )くん、ワイを殴れ」
( ω )「…!」
彡(゚)(゚) 「罰は嫌やし怖いけど、仕方ない。君を犠牲にするよりええで…」
( ω )「…」
( ω )「やきう…くん…」
DQN「早く戦え!」
( ω )「ああ、あ…」
( ω )「あああああああ!!!」
倒されたやきうは罰を受ける羽目になり、
その後皆で土下座、殴る蹴る、便器なめる、雑巾食うなどやりたい放題であった。
-自宅-
J(゚)(゚) 「アンタ何でそんな怪我しとんの?」
彡(。)(;)「うっかり階段踏み外して転んでしもたんや」
J(゚)(゚) 「アホやなあ。いいからさっさと部屋行って勉強せえ」
彡(。)(;)「あい」階段トントン
彡(。)(;)「いてて…もうボロボロや…」
彡(。)(;)「はは…親に優しくしてもらえるなんてハナから期待して無かったけど、中々キツいもんやな」
彡(。)(;)「でもな…でもワイは…」
彡(。)(;)「タイムスリップして、小学生相手にマウント取って、ワイの強さをアピールできると信じていた」
彡(。)(;)「でもそんな事に価値は無いんやって気づいた」
彡(。)(;)「ワイが本当に後悔してた事、思い出してやり直せて本当に良かった」
彡(。)(;)「なあ、原くん」
( ω )
(´・ω・`)
彡(。)(;)「ワイはDQNにスケープゴートにされて、人生が終わってしもた」
彡(。)(;)「ほんまにすまんかった…」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「君がタイムスリップして、僕を助ける選択をしてくれた事が、僕は嬉しかった」
(´・ω・`)「死んだ後、僕は僕の自殺で君の人生を狂わせてしまった事を後悔してたんだ」
(´・ω・`)「そんな時神様に、次期神様に任命されてね」
(´・ω・`)「それで、君の所に行きたいと思ったんだよ」
彡(。)(;)「…」
彡(-)(-)「…」
彡(゚)(゚) 「ワイは元の世界に戻る」
彡(゚)(゚) 「ワイだって自分の意思で物事を選べるって事を知ったんや」
彡(゚)(゚) 「恥をかいても、苦しくても、元の世界でやり直したい。」
彡(゚)(゚)「恐怖に流されずに、自分の意思で生きてる実感が欲しいんや」
(´・ω・`)「くっさ」
(´・ω・`)「ははは、冗談だよやきうくん」
(´・ω・`)「うん、うん、君ならできるよ」
彡(^)(^)「おうよ!」
彡(゚)(゚) 「ワイはまだまだ人生の清算が残っとるよってに」
(´・ω・`)「じゃ…君を元の世界に戻して、僕はもう帰るよ」
彡(゚)(゚) 「寂しいけど、しゃーないな…」
(´・ω・`)「僕がもし生まれ変わったら、また会おうね」
彡(゚)(゚) 「おう!元気で…」
バシュウウウウウ
やきうの体は光に包まれ、意識が遠のいて行く。
J(゚)(゚) 「はあ?いきなり働くと思ったらバイト?ふざけんなや!正社員になれや!」
彡(゚)(゚) 「ワイはやりたい事があるんや。その為により多くの時間が必要なんや」
J(゚)(゚) 「このガイジボケクズアスペカスアホ!このくそったれゴミバカ!◯×△?%!!!!」
彡(゚)(゚) 「話にならんで…しゃーない就活してるフリして稼いで賃貸探そ」
やきうは真剣に働き、学び、いじめで悩む子供達の力になる為にスクールカウンセラーとなった。
-勤務先の学校-
彡(゚)(゚) 「ワイももういい歳した立派なおっさんやな」
彡(゚)(゚) 「普通の人と比べて人生をたくさん無駄にしたように見えるけども、全部必要な事やったと振り返れば思うで」
コンコン
彡(゚)(゚) 「はい?どうぞ」
(´・ω・`)「あ、あの…先生、少し相談が…」
彡(゚)(゚) 「!?(原くんにそっくり…や…)」
(´・ω・`)「先生…?」
彡(゚)(゚) 「あ、ああ、すまんやで」
彡(^)(^)「ほな、話聞こか」
おわり
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コメント一覧
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- 2018年03月31日 23:46
- 最後の最後までとんでもないしっぺ返しがあるんじゃないかと警戒してたわ
-
- 2018年03月31日 23:52
- 人生って才能がなければ負け確定だよね
だから面倒な事からは目をそらして適当に流した方が、世の中生きていくの楽でしょ
……こんな田舎町にトばされてさ、やってらんないよ
こんな人生、無い方が良いかもね……
ラクに生きようよ、楽しく生きようよ、辛いのは止めようよ………
-
- 2018年03月31日 23:58
- いい話じゃないか…
-
- 2018年03月31日 23:59
- 宝くじでも当てるしかないなとか書こうと思ったら思ったよりいい話だったわ
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