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【調査中】 ファミコンパッケージ「A・B」シールの謎を追え!! 【情報募集】
 

【調査中】 ファミコンパッケージ「A・B」シールの謎を追え!! 【情報募集】


 ファミコンのパッケージを眺めていると、ごく稀に「A」とか「B」とかいう謎のシールが貼ってあることがあります。このシールは一体、何を意味しているのでしょうか……

nazonosi-ru4.jpg

 ツイッター上を中心に調査を進めて参りましたが、ここらでひとまず経過をまとめてみましょう。



<貼られている場所>

nazonosi-ru5.jpg

 シールが貼られている場所は、今のところパッケージの側面のみであり、側面でもタテとヨコ、両方のパターンがある。パッケージの表・裏、またはカセットの表・裏や説明書などには貼られていない。

 また、ディスクには見つかっていない。



<シールの特徴と種類>

 極めて西洋的なバロック風の装飾が、トランプとの関連性を想起させるが、他の任天堂商品にこのようなシールは見つかっておらず、また、同時代の他社製品にも見つかっていない。

 以下、種類である。


1.「ゴールド・ビッグA」
nazonosi-bigaa.jpgnazonosi-biga2.jpg


2.「シルバーA」
nazonosi-aa.jpgnazonosi-a2.jpg


3.「ゴールドB」
nazonosi-goldb.jpg


4.「シルバーB」
nazonosi-b.jpgnazonosi-b2.jpg


5.「シルバーB(リーフ)」
nazonosi-kusab.jpgnazonosi-kusabb.jpg


6.「シルバーC」
nazonosi-c.jpgb-wing.jpg

 確認されているのは以上6種類。アルファベットとしては「A」「B」「C」のみである。「D」を目撃したという証言もあったが、もしかしたら「C」を反対から見ていたかも、とのこと。

 なお、シルバー・ビッグAやゴールドAは存在しないと思われる(後述)。また、Bにはリーフバージョンがある模様。他にも亜種があるかもしれない。



<遭遇率と地域の関連性>

 現在、画像付きで見つかっているのは12本。私を含め、調査していただいた方など全体でおよそ5,6000本はチェックしていると思われるので、その割合は現在「416~500本に1本」ぐらいである。確率にすると以下。

 遭遇率 0.20~0.24% 


 この確率が低いのかどうか数字からはよくわからないが、体感としては非常に低い

 ただし、それにしては私オロチの遭遇率が高く、所有する箱説およそ1000本のうち5本見つかっていることから、東海地方に偏っているのではないかという説もある。中古品の場合、そこで買ったからといってその地域へ卸された品とは限らないことを考慮しても、調査する際は、どこで入手したか、留意するに越したことはないだろう。

 また、遭遇率からもある程度のことは推測できるので、何本調査した中の何本だったのかということもデータとして知っておきたいところである。
 


<シールが貼られていたソフト>

 次にシールが貼られていたソフトを並べてみよう。

『ドンキーコングJr』(1983/7/15) ゴールドB
『テニス』(1984/1/14) ゴールド・ビッグA
『ピンボール』(1984/2/2) ゴールド・ビッグA
『ロードランナー(小箱)』(1984/7/31) ゴールド・ビッグA 
『忍者くん 魔城の冒険』(1985/5/10) シルバーB
『ディグダグ』(1985/6/4) シルバーB
『スパルタンX』(1985/6/21) シルバーA
『ドルアーガの塔』(1985/8/6) シルバーA
『ハイパースポーツ』(1985/9/27) シルバーB(リーフ)
『キン肉マン』(1985/11/8) シルバーB(リーフ)
『ソンソン』(1986/2/8) シルバーC
『B-WING』(1986/6/3) シルバーC


 発売日に注目すると1983~86年という初期に集中していることがわかる。つまりこのシールは初期のファミコンソフトにしか貼られていない可能性が高い。

 また、その中でも83年、84年のみゴールドシールである点は見逃せない。おそらくその時期にシールの下地紙をゴールドからシルバーへ切り変え、同時にビッグを廃止したものと思われる。したがってこの時期はゴールド・ビックAが唯一の「A」だったため、シルバー・ビッグAやゴールドAは存在しない可能性が高い。

nazonosi-bigaa.jpg  nazonosi-aa.jpg


 「B」のリーフバージョンは「B」の後期デザインかも……

nazonosi-bigaa.jpg  nazonosi-aa.jpg

 今のところ、B以下にビッグが存在しないことから、もともと「A」と「B」は明確に区別する必要があったと推察してみても面白い。あるいは「C」がいずれも86年であることから、もともと「A」と「B」しかなく、なんらかの理由によって「C」を追加、あるいは「A」と「B」を廃し「C」に切り替えたという推測もできるだろう。

 ただし、『ドルアーガの塔』について「B」を目撃したという証言もあることから、確証が得られれば、同一タイトルには同一アルファベットという前提は覆され、アルファベットはタイトルではなく発売時期に相関している可能性が浮上する。なぜなら『ドルアーガの塔』は何度か再販しているため、たとえば初販版は「A」で再販版が「B」となっていることは十分考えられるからだ。



<メーカーとの関連性>

 続いて現在、確認されているシールが貼られていたソフトのメーカー一覧。

 任天堂 ×4
 ナムコ ×2
 ハドソン ×1
 コナミ ×1
 カプコン ×1
 ジャレコ ×1
 バンダイ ×1
 DECO ×1


 任天堂の数が多いのは単純に考えて、初期には任天堂ソフトが多かったからであろう。メーカーに偏りがないかどうかは、まだ結論が出ていない。

 以下、確認されてないメーカーである。

<1985年参入>
 タイトー、dB-SOFT、アイレム、アスキー、SETA、サンソフト、ポニーキャニオン、東芝EMI、エニックス、ソフトプロ、ケムコ、徳間書店、スクウェア

<1986年参入>
 ニチブツ、東京書籍、東映動画、ビクター音楽産業、SNK、テクモ、河田、ビック東海、VAP、タカラ、ユース、トーワチキ、CBSソニー
 ※漏れがあった場合はご指摘ください

 87年以降に参入したメーカーについてはシール自体が発見されていないため、除外している。なお、少なくともアイレムでは「そのようなシールを貼って出荷してなかった」らしい(関係者証言)。



<唱えられている説>

 以下、ツイッターへ寄せられた様々な説である。

レーティング説
 レーティングとは年齢制限のこと。現在はCEROという組織が有名で、「A」や「B」などのアルファベットで識別しているところが同じである。ファミコンの時代にCEROは存在しないのだが、別のレーティング制度があった可能性は否定できない。

問屋のマーク説
 中古の仲買業者の判別シールではないかという証言がある。新品ソフトの場合、カートンダンボールに入っている状態で流通するはずなので、個別パッケージにわざわざシールを貼るのは考えにくいため、中古なのであろう。ただ、それが何を判別しているのか、謎は残る。

パチンコ景品説
 80年代のパチンコの景品がどういうシステムだったのか詳しくないが、もしかしたら「A」とか「B」という表示をしていたのかもしれない(東海地方のパチ屋がそうだった?)。また、パチンコに限らず、たとえば射的やくじ引きなど屋台の景品だったかもしれないという情報もあった。

ゲームショップのシール説
 私オロチはゲームショップシール蒐集家でもあるが、似たようなシールは見たことがない。また、そもそもゲームショップがファミコンのカセットの裏にシールを貼った理由は落書きや名前を隠すためであり、ついでに店の宣伝もしたのが始まりだと言われているので、パッケージにアルファベットだけ貼るという行為に、意味があるとしたら、検品証代わりだったのかもしれない。

 いずれの説せよ、現在、確証がないのが現状だ。



<情報・サンプル画像募集!!>

 調査経過は以上です。ということで、引き続き情報を募集します。

 知ってるよ!
 むしろ俺が貼ってたよ!
 って方がいたら是非@oroti_famicomまでご連絡を。

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またなんか面白いことやってる!
5910. [ 2018/04/02 18:21 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
5911. [ 2018/04/02 23:37 ] [ 編集 ]
遭遇率の計算が間違ってたので修正しました!
5912. [ 2018/04/02 23:49 ] [ 編集 ]
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