305 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:02/01/25 14:22 ID:qeK437HT
いい話というか、自分的にちょっと和んだ光景なんぞ。

あれは俺があるシューティングにハマっていた頃。
いつものようにプレイしていたが、なかなか上手くいかず、
俺は少しイラつきながら、缶コーヒーを片手に休憩していた。

そんな風にして店内を見回していると、自動ドアを開けて、
若い母親と幼い女の子が手を繋いで入店しきた。
このゲーセンは商店街の一角にあり、割と買い物帰りの
親子連れの来店も多い。その母子も、しばらくクレーン
ゲームなどのプライズ物を楽しんでいた。

そのうち、ふとプライズ物の脇に設置された、
その頃最新鋭のDDRの前で足を止めた母子。

母「これ、やってみようか?」
子「うわー」

自分の背丈以上もある煌びやかな筐体を嬉々として見上げる子。
二人で同じ側のステージに昇り、コインを投入。
easyモードを選んでスタートする。

軽快なサウンドが流れると同時に、はしゃぎ始める子。
「ほらほら、この矢印の通りに踏むんだよ」
初プレイのようだったが、さすがに若いお母さん、
操作を飲み込むのも早い。

ぎこちないながらも画面に合わせて矢印を踏んでいく
お母さんの足元で、光るパネルが面白いらしく、
夢中で飛び跳ねる子。もちろん画面など見てない(笑)

1曲で終了。それでも充分満足してステージからおりる母子。
まだ興奮冷めやなぬといった様子の子に、お母さんが笑顔で聞く

母「おもしろかった?」
子「うん!!」

頭の中ではまだ続きをやっているらしく、そこらじゅうを
飛び跳ねる子を、優しく手を引きながら帰っていった母子。

ゲーセンって本来そういうところだよな…。
プレイが上手く行かずイライラしていた自分が、
急にバカバカしくなり、思わず苦笑してその日はそのまま、
和んだ気持ちで家路につきましたとさ。