http://famicoroti.blog81.fc2.com/blog-entry-2769.htmlファミコン「ABCシール」の謎を追え‼︎ 経過報告まとめ
皆さま、多くの発見情報&画像ありがとうございます。ここらで経過報告をまとめておきましょう。
<発見されたシール> 現在、画像つきで発見されているABCシールは、おかげさまで23本に増えました。以下です。
ゴールドビッグA × 6本
ゴールドB × 1本
シルバーA(リーフ) × 6本
シルバーB × 3本
シルバーB(リーフ) × 5本
シルバーC × 2本
※万が一、送ったのにスルーされたよって方がいたらご指摘ください!!<タイトル&発売日との相関性> 次に発見されたタイトルを発売日順に並べてみよう。
.『ポパイ』(1983/7/15) ビッグA
2.『ドンキーコングJr』(1983/7/15) B
3.『五目並べ』(1983/8/27) ビッグA
4.『マリオブラザーズ』(1983/9/9) ビッグA
5.『テニス』(1984/1/14) ビッグA
6.『ピンボール』(1984/2/2) ビッグA
7.『ロードランナー(小箱)』(1984/7/31) ビッグA
8.『4人打ち麻雀』(1984/11/2) B(リーフ)
9.『忍者くん 魔城の冒険』(1985/5/10) B
10.『ディグダグ』(1985/6/4) B
11.『スパルタンX』(1985/6/21) A
12.『レッキングクルー』(1985/6/18) B
13.『スターフォース』(1985/6/20) B(リーフ)
14.『ドルアーガの塔』(1985/8/6) A
15.『アストロロボ・ササ』(1985/8/9) A
16.『ドルアーガの塔(再販)』(???) B(リーフ)
17.『ドルアーガの塔(バーコード有)』(?) A
18.『ハイパースポーツ』(1985/9/27) B(リーフ)
19.『キン肉マン』(1985/11/8) B(リーフ)
20.『ソンソン』(1986/2/8) C
21.『ゲゲゲの鬼太郎』(1986/4/17) A
22.『B-WING』(1986/6/3) C
23.『スーパーチャイニーズ」(1986/6/20) A
今まで整然とならんでいたアルファベットがかなりバラバラになってきた、という印象。
注目すべきは14,16,17の『ドルアーガの塔』だ。同じタイトルでありながら「A」と「B」が発見されたことからアルファベットと
タイトルの相関性が破れたわけだが、さらにバーコード有の再販版に「A」が発見されたことで、
発売時期との相関性も怪しいことになってしまったのだ。
その後、21『ゲゲゲの鬼太郎」や23『スーパーチャイニーズ』の発見によって、シール発行最晩年と思われる時期にも「A」が発見され、ますますカオス状態となっている。
<ファミコンソフト交換店のランク説> そんな中、急浮上してきたのが
交換説だ。以下、レトロゲームブログ「不倒城」に言及されていたファミコンソフト交換店のシステムである。かつて愛知県内にはファミコンショップ「コスモ」、あるいは「マリオ」といった交換店が存在したのだという。
その店に行くと、A4一枚くらいの、「ソフトランク表」をもらうことが出来ます。そこには、「Sランク」「Aランク」「Bランク」「Cランク」といったカテゴリー分けと、そのカテゴリー内の様々なソフト名が書いてあって、自由に持ち帰ることが出来ました。
さっそく私オロチは「不倒城」を管理するしんざきさんへお話を伺った。
あくまでも
「記憶があいまい」としながら、そこを何とか思い出してもらったところによると、しんざきさんが当時通っていたお店は2つあり、コスモの最高ランクが「S」だったのに対して、マリオは「A」までだったかもしれないとのこと。しかしながら、
シールに関しては見た記憶にないという証言を頂くことができた。
・
謎のABCシール案件「ファミコンソフト交換店のランク説」について また、同じく前回の記事で「コスモ」について引用させてもらったブログの
laisoさんにも話を伺ったが同様に、
シールに関しての記憶はないということである。
まだ「S」シールが発見される可能性は0ではないにしろ、お二方の証言、また、弊ブログへ寄せられた情報を元に考えると、コスモよりもマリオ濃厚といったところだろうか……
<東海地方の遭遇率が高い傾向> 調査を進めていく中で、実感するのはやはり
東海地方のシール遭遇率の高さである。関東地方は様々な有志の方が秋葉原を中心に調査をして頂いており、関西地方では
ゲーム探偵団さんが協力して下さるなど、調査の輪がひろがっているのは嬉しい限りです。ありがとうございます!
ただ、やはり関東や関西は遭遇率が低いようである。不明なものもあるが、だいたい7割ぐらいは東海地方での発見ではないだろうか……
たとえばこちらの「ビッグA 3連発」は静岡を中心に調査してくださってたちょこさんが送って下さった画像である。この発見により、ファミコンのローンチタイトルである『ポパイ』と『ドンキーコングJr』が、
既に「A」と「B」に別れていることが判明し、アルファベットと発売時期との相関性も完全に破れることとなったのだ。
いずれにしても、東海地方の遭遇率が高いことと、東海地方のファミコンソフト交換店のシステムがABCランク制だったことは偶然ではない可能性が高い。
<アルファベットの法則性について> さて、改めて考えて行こう。アルファベットが、タイトルや発売時期と相関しないのなら、いったいどんな法則で付けられているのだろうか。私オロチは当時、ファミコン雑誌に掲載されていた日本全国の交換店の広告を見ているうちに
「中古ソフト◯本で、新品ソフト1本と交換」という、独特のざっくりしたフレーズに注目したのだ。
当時のファミコン雑誌に掲載されていた交換店の広告の数々 つまり、新品ソフトは、どんなものであろうと最高ランク「A」だったはずなのだ。
たとえば『ゲゲゲの鬼太郎』が86年で「A」なのは、その店に入荷したとき新品だったからと解釈できる。要するに「ABC」のランクは発売日からの鮮度で決まったのではないか。これが
「鮮度の法則」である。
したがって、このシールはあくまでも
その店に入って来たときのランクだと考えると、『ドルアーガの塔』が同一タイトルにも関わらずアルファベットが違う点や、同一アルファベットにも関わらず発売時期が違う点を説明できるのだ。
ただし、だとすると同一タイトルに違うアルファベットシールが付いているファミコンソフトがもっと出てきてもいいものだが、今のところ『ドルアーガの塔』だけというところが引っかかる。
<83年に交換店があったのか?> また、鮮度の法則が正しいならば、再販されたタイトルは、いちいち区別したということになるが、そこはやはり
人気という基準もあったと考えるべきだろう。ごく初期は発売時期で自動的にランク別けしていたが、そのうち人気に傾向が出始めたため、それも考慮するようになったという流れがあったことは想像に難くない。そもそも人気があるからこそ再販するのだから……
※ファミコン雑誌「ハイスコア」に至っては、自ら交換レートを発表するコーナーがあった しかしながら、この考えで行くと、コメント欄でも指摘されていたことだが
83年に交換店があったのかという疑問が浮上する。ABCシールの下地色ゴールド期である83~84年にかけてはまだファミコンブーム前夜であり、交換店が成り立つのほどの需要があったとは考えにくいのだ。ましてや、ローンチタイトルにまでシールが貼ってあることを、どうやって説明すればいいのやら……
もちろん、存在が確認されている85年以降の店舗が、それ以前のソフトに貼ったシールなのかもしれないが、だとしたら
発売日が過去になるほどランクが落ちるという「鮮度の法則」に反してしまうのである。
<ABCシールに関する情報募集!!> ということで、結局はわからないので(笑)
弊ブログではまだまだ情報を募集したいと思います。
ファミコンソフト交換店に関する情報はもちろん、まだまだ幅広い可能性でこの謎を追って行きたいので、その他の情報も大募集中!! なにか知ってるよって方、むしろそのシールを印刷してたのうちの会社だよ