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4月13日 18時30分
愛媛県今治市の刑務所から男の受刑者が逃走した事件で、警察は６日目となる１３日、男が潜伏しているとみられる広島県尾道市内の島の全域に範囲を広げて捜索しましたが、これまでのところ有力な手がかりは見つかっていません。警察は１４日も１０００人規模の態勢で捜索を続けることにしています。

愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から今月８日に逃走し指名手配されたのは、盗みなどの罪で服役中だった平尾龍磨受刑者（２７）で、警察は広島県尾道市の向島に潜伏しているとみて行方を捜査しています。

島にある住宅などではこれまでに盗みの被害が６件相次ぎ、現場から平尾受刑者の指紋が検出されたほか、付近の空き家の床に何者かが歩いたような跡も見つかっています。

このため警察は平尾受刑者が島内を移動しながら空き家などに潜伏している可能性が高いとみて、１３日は捜査員をこれまでで最も多い１２００人に増員し、捜索の範囲を山林を含めた島の全域と、橋で結ばれた別の島にまで拡大しました。

しかし、山林での捜索は足場が滑りやすいうえ視界も悪く、また、空き家については所有者がわからないところもあり難航していて、これまでに有力な手がかりは見つかっていません。

島では１４日、雨が降ると予想されていますが、警察は引き続き島の全域を対象に１０００人規模の態勢で捜索を行うことにしています。