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出木杉「タイムマシンとか、実際無理だろ」 : 【2ch】ニュー速クオリティ

出木杉「タイムマシンとか、実際無理だろ」



出木杉「タイムマシンとか、実際無理だろ」

1: :2009/02/14(土) 19:17:25.20 ID:
のび太「え?」 

出木杉「いや、そう思わないかい?」 

のび太「まあ、2008年完成なら疑ってたかもしれない。けど、タイム・パトロールの話 
    だと、未来が変わったせいでタイムマシンの発明はもっと遅れるらしいし……」 

4
: :2009/02/14(土) 19:19:18.67 ID:
大学生協の食堂のテーブルに、野比のび太と出木杉英才が向かい合わせに座っている。 
 のび太が最近ようやくラーメンばかりの食生活を脱却したので、今日は二人ともカレー 
ライスを食べていた。 

出木杉「遅れるっていうのはどれくらいなんだろう?」 

のび太「そこまではわからないよ……」 

出木杉「うん、まぁそうだろうけどさ。でも2008年に完成するはずが、2年前のあの未 
来テロリストによって発明者が殺された……なら、完成まではいかなくとも何 
らかの下地があってもよさそうじゃない?」 

のび太「下地……か。でも、その方面の報告は学会ではとんと見かけないよね」 

出木杉「そう……だから気になるんだ」 

出木杉「タイム・パラドクスの修正は、本当に完璧だったんだろうか?」 
3: :2009/02/14(土) 19:18:48.12 ID:
おお!続きか!! 
前回の面白かったよー!! 

>>3 
前作ほどおもしろくないかも、1日で書いたんで。 
7: :2009/02/14(土) 19:21:10.35 ID:
スネ夫「……で、また僕らが召集されたわけか」 

 西東京市内の座敷居酒屋に、野比のび太、出木杉英才、剛田武、骨川スネ夫、源静香 
の5人が集まっていた。 
 2年前の事件以来、再び親交の回復した5人はたびたびこうして集まっていた。もっ 
ぱら、誘ってくるのはジャイアンであったが。 

ジャイアン「この2人から召集がかかるなんて、2年前みたいだよな。スネ夫、また刺 
されるんじゃねぇのwww」 

スネ夫「よしてよジャイアン、縁起でもない」 

しずか「それで、今日はタイムマシンの話ね?」 

のび太「そういうこと」 

スネ夫「なんだかこの面子で飲むといつもアカデミックな話題な気がするよ……差し詰 
め今日の議題は『時空間修正の影響』ってところかな?」 
10: :2009/02/14(土) 19:22:26.75 ID:
ジャイアン「そもそも、タイムマシンの仕組みってのが俺にはよくわかんねぇん 
      だよな。あれだけ乗っといて今更だけどよ」 

しずか「今の科学ではタイムマシンってどうなの?」 

 しずかの言葉に、のび太・出木杉の理系コンビに他3人の視線が集まる。 

のび太「原理的には、未来へ行くことは可能だよ」 

 のび太がゆっくりと言った。 
12: :2009/02/14(土) 19:24:23.57 ID:
出木杉「特殊相対性理論っていうんだけど、聞いたことないかな? わりと有名な話 
だと思うけど……」 

しずか「理系では有名かもしれないけど……」 

 しずかがクスクスと笑う。 

出木杉「まぁ、僕も専門分野ではないしね。ここはのび太くんに譲るよ」 

のび太「ウラシマ効果っていうんだけど、覚えてない? 僕らが小学生のころ、浦島太郎 
    は実は宇宙に行ったんじゃないかっていってドラえもんと確かめに行ったこと」 

スネ夫「ああ、そうだ。言いだしっぺは僕だったね」 

のび太「例えば、光速の99.9999999998%の速さで航行する宇宙船内にいると、地球上で 
    は1000万年経っていても宇宙船内では20年ほどしか経過しない。まぁこれはあく 
    まで理論値だけどね。これは、時空間の座標変換による矛盾を回避するための、 
    ローレンツ変換による帰結なんだ」 

ジャイアン「意味わかんねぇよ!!」 
14: :2009/02/14(土) 19:26:04.80 ID:
出木杉「まあ、とにかく物体の加速によって短時間で未来に行くことが可能ってことさ」 

スネ夫「でもさ、それならマイナス方向への加速で逆に過去へ飛ぶことも出来るんじゃな 
    いの? 理論上なら……」 

出木杉「いや、逆数に達するより先に運動量・エネルギー・質量がゼロになってしまう。 
    そうするとどうなるか、わかる?」 

しずか「質量がゼロってことは……消える?」 

出木杉「そう。消滅するんだ」 

のび太「厳密には、物体が物体であることの定義が先にたつんだけどね」 

ジャイアン「すいませーん、生中と枝豆追加で」 
19: :2009/02/14(土) 19:28:51.55 ID:
スネ夫「ジャイアン、話聞いてた?」 

ジャイアン「え? お、おお!聞いてたさ!なるほどなぁ……すげぇ!」 

のび太「わざとらしいなあ」 

スネ夫「でもそれじゃあ、過去へは戻れないわけだろう? それにドラえもんが使ってた 
    タイムマシンはそんなメカニカルな感じには見えなかったけど……」 

のび太「あれはまさしく、時空間内を航行する乗り物って感じだったよね。でもあれは 
    2112年以降に出来てればいいわけだから……」 

出木杉「そこまで完璧なものでなくていいわけだね。もっと無骨な機械でも構わない、完 
    成さえすれば技術の進歩によってあの形になっていくさ」 

しずか「つまり、2008年に発明されるはずだったタイムマシンがどういうものだったかを考 
    える必要があるってことね?」 
22: :2009/02/14(土) 19:30:50.16 ID:
出木杉「さすがしずかちゃん。いい問題提起だ」 

スネ夫「でもそれって、今となってはわからない問題じゃない?」 

のび太「そうとも言えないよ。2008年以前と現代では科学の流れに大きな違いはない。つま 
    り、同じ科学の範疇でタイムマシンが完成されるはずなんだ」 

しずか「でも、あのドラちゃんの形までいくには大きな壁があるわ。初期の発明段階である 
    程度原型が出来ていたんじゃないかしら?」 

出木杉「それが疑問なんだ。そんな話全然聞かないし……ひょっとしたらタイムマシンの発 
    明は想像以上に遅れるのかもしれない」 

ジャイアン「へふぉひょぉ、ほふぉふぁでふーへいふふはんへ……」 

しずか「武さん、食べながら喋らないで」 
24: :2009/02/14(土) 19:32:36.06 ID:
ジャイアン「でもよお、そこまで修正するなんておかしくねぇか?」 

のび太「と言うと?」 

ジャイアン「研究なんて一人でするもんじゃねぇだろ? だったら発明者が殺されても一緒 
      に研究してた助手とかに代わりに発明させるくらいの修正でいいじゃねぇか。 
      何十年も遅らせる必要、あるか?」 

出木杉「研究を始めるよりもっと前の時代で殺したとか」 

ジャイアン「それこそ、確かめられるんじゃねぇか? おまえらが言ってた電波障害だとか 
      の記録を調べればタイムマシンの現れた時期にあたりをつけるくらいのことは 
      出来るんじゃないのか?」 

しずか「……すごい」 

のび太「初めて……ジャイアンが建設的な意見を言った……」 

スネ夫「まぁ建設業みたいな肉体してるけどね」 
27: :2009/02/14(土) 19:34:01.16 ID:
その日はスネ夫が存分にジャイアンにしめられたところでお開きになった。 
 居酒屋を出たあとスネ夫は半ば強引にジャイアンにカラオケへ連れて行かれ、のび太、出 
木杉、しずかの3人は例のごとく一緒に駅へと向かった。 

のび太(そういえば、あれ以来出木杉にことを呼び捨てにしてないな……) 

 のび太は横を歩く出木杉の顔を見てふと思った。 
 同様に出木杉の方もあれ以来のび太のことを呼び捨てにしていない。 
29: :2009/02/14(土) 19:35:35.44 ID:
出木杉「最近疲れが取



  


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