9812171桜も満開を迎えた3月30日の夕方、日本卓球協会では、平野美宇選手のエリートアカデミー修了とプロ宣言を発表した。が、記者たちの関心を引いたのは会見のペーパーにあった一文である。 〈朝日新聞デジタルの取材及び本件報道はご遠慮申し上げます〉・・



朝日新聞、「張本智和」誤報で協会出禁に


いったい、何をやらかしたのか。運動部のデスクが言う。「卓球協会が問題にしたのは、ニュースサイト『朝日新聞デジタル』に掲載された3月10日の記事です」

その記事は、すでに訂正されているが、当初はこう書かれていた。

〈日本卓球協会の宮崎義仁・強化本部長は10日、「日本代表の選手らに対し、試合時のマナーについて注意喚起をした」と明らかにした〉

そこで実際の例として、

〈1月の全日本選手権の男子シングルス決勝では、優勝した張本智和(エリートアカデミー)が、試合終了後に対戦相手の水谷隼(木下グループ)と握手せずに、ベンチに駆け寄った。この点について、協会は張本を注意した〉


・卓球 全日本選手権2018 決勝 水谷隼 vs 張本智和



ところが、朝日の記事は誤報だった。試合(1月21日)では、優勝の瞬間、張本はコーチの父親に駆け寄ったものの、すぐに水谷と握手を交わしている。

張本選手の母・凌さんも言うのだ。「親としてはこんな記事は見たくありません。智和は水谷選手とちゃんと握手していますよ」

記事に登場する宮崎強化本部長によると、「あの記事は、張本が握手しなかったと卓球協会がレクチャーしたかのように読めるので、我々まで批判されたのです」

そこで、朝日新聞社に聞くと、なぜか間違ったわけではないと言わんばかり。

「弊社の担当記者は日本卓球協会の説明に即して記事を書きました。その後、同協会などから指摘があり、記事と見出しを一部修正・加筆しました」(広報部)・・


















・世界卓球2018 男子は張本智和、水谷隼のダブルエースで頂点を目指す