9813702同級生らによると、中学生のころの知広容疑者はおとなしい性格だった。同級生の多くが「印象に残っていない」と口をそろえるほど。成績は優秀だったという。ただ、カッとなりやすい一面を隠し持っていたようだ・・



元自衛隊員 “素手” で5人殺害、近隣住民がみた事件前の奇行


「息子が言うには“イワ”と呼ばれていて、とにかくキレやすかったそうです。1度キレると、とことん相手をたたきのめすんですって」(同級生の母親)

高校中退後、2001年7月に、陸上自衛隊に入隊した。所属は同県霧島市にある国分駐屯地第12普通科連隊だったが、翌年7月に「個人的な理由」(西部方面総監部)で辞めている。それからだった。容疑者の粗暴な振る舞いが、親戚の頭痛の種になり始めたのは。

前出・親族の女性が核心を口にする。

「病名は聞いていませんが、病気になったため自衛隊を辞めたみたいです。久子さんが“孫が引きこもりで困っている”って頭を抱えていてね。“立派に育てる”と言っていた母親も手に負えなくなって、4~5年前に娘さん宅に転居してしまい、しばらく知広はひとりで隣町に住んでいました。

すると、“仕事もしない男が昼間からブラブラしていて怖い”と近隣から苦情が来てね。やむなく別居中の正知さんが引き取るかたちで市来町に連れてきたんです」


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亡夫が医師だった久子さんが所有するアパートで、容疑者はひとりで暮らし、働き始めた。

「久子さんも最初は“働くようになった”と喜んで、通勤用に自分の車をあげたんです。ただ、長くは続かんかったようでね」(前出・親族の女性)

仕事もしないで再びブラブラする容疑者の奇行を、近隣住民は目撃していた。恐怖体験を語るのは、70代の女性だ。

「ビュン!ビュン! と音が聞こえてきてね。棒きれを振り回しているんですよ。剣道のようにちゃんとした素振りではなく、左右にビュンビュン振り回す。週に2、3回くらいかな。怖いからあんまり見ないようにしてました」

別の目撃談も。75歳女性は、「日によって持っている棒は鉄だったり木材だったり。怖くても“こんにちは”と声をかけるようにはしていましたけど、返事は1度もありませんでした」・・

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