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1: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:21:44 ID:W2M

隙間産業


7: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:28:53 ID:XL4

>>1
中堅大学を卒業し真面目に働いてきた川西だったがついにリストラの対象になった。
人事部の先輩の口利きで転職はすんなりできた。だが、会社についての説明はほとんどない。
同時に入った2人を含め歓迎会を受けたが全く前職が異なる。
なぜこんな多様な人を集めてるのか。
興味本位で上司に会社の全体像を聞くのだが…


2: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:23:25 ID:bge

絵に描いた餅


83: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:05:36 ID:QHA

>>2
ある日、男は買った餅を食べようとした、しかし触感がおかしい
口から取り出してみると、それはしわくちゃになった餅の絵だった
なぜ餅と餅の絵を間違えたのか不思議に思う男、とりあえずその紙を置き、水を飲もうと水道の蛇口をひねった
すると今度は蛇口から水が書かれた絵が無数に出てくる 全く理解できない謎の光景に恐怖心を覚え、思わず後ろの壁にぶつかったが、なんと壁も紙の様に破れてしまった
おかしい、何もかもおかしい 手に取るものすべてが紙に書かれた絵という謎
恐怖心に耐え切れなくなった男はドアを突き破り、外に出た途端、あることに気づいた、気づいてしまった

男は、人類が滅亡した世界に生きており、その孤独感から逃げるために様々な景色の絵を描き、その世界に逃げていただけだったのだ・・・


96: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:09:03 ID:W2M


90: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:07:55 ID:cDT

>>83
椎名桔平の砂漠の奴とか寒いおばさんが消防士になる奴みたいやな


4: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:26:26 ID:1Kt

いきすぎた男


10: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:40:18 ID:W2M

>>4
200歳を迎えた男の誕生日パーティーが開かれていた
人類として異常な節目に多くの報道陣が詰めかける
世界中がそのニュースに注目した
なにせ、男の半分も生きれば十分に長生きなのだから
そしてそのうち、男は研究対象になっていった
どうすれば男のような寿命を得られるのか?
どうすれば自分も永遠の命を選べるのか?
各国が目の色を変えて男を研究しだすと、どんどんそれは過激になり、ついには拷問と呼べる程の負荷が常に男にかけられるようになった
生きすぎた男は、行き過ぎた欲望の中で、生き過ぎたことを公開するのであった


12: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:42:01 ID:MwM

>>10
普通におもろいと思った


22: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:25:22 ID:xpF

>>10
イキスギィ!!


9: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:36:05 ID:tkr

枠の外


14: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:57:32 ID:W2M

>>9
四角い枠で囲まれた国に、男は生まれた
国の端っこは枠で区切られ、枠から外にでることは固く禁じられていた
男は枠の外に興味を持ち、外に出てみたいと思った
禁じられていると止める人々や、男の目論見に気づいた警察との激しい戦い
男は銃弾を浴びながらも、死ぬぎりぎりの所で枠のふちにたどり着く
死ぬ前にせめて枠の外が見たい
最期の力を振り絞り、枠の外に踏み出すと看板が一つ
「二重枠」


16: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:07:03 ID:MJr

>>14
ベタやけどすこ
考えるの上手いわね


23: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:27:35 ID:baH

>>14
これは星新一っぽい


13: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)21:42:09 ID:MJr

ブラック


32: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:46:37 ID:q7H

>>13
ある朝、サラリーマンが駅のカフェスタンドで聞いた耳慣れぬ言葉、それはミルクのブラック。
知らぬ間にそのミルクのブラックは世の中を席巻していたが何故か主人公は間が悪く一向に実物を目にする事が出来ない。
その間にも人々の話題に上るミルクのブラック、遂には流行語にまでなる始末。
ミルクは白いのにブラック? 主人公の思考は日を追うごとにその疑問に支配され……


34: ■忍法帖【Lv=18,べホマスライム,VT9】 2018/04/17(火)22:47:28 ID:OTR

>>32
ズンドコベロンチョみたいだな


36: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:48:26 ID:W2M

>>32
世にも奇妙な物語っぽい


15: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:04:33 ID:MwM

思った以上にむずいねん


17: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:17:53 ID:W2M

>>15
関西人の主人公は何をやらせてもそつなくこなすエリート人間
そんな彼には、誰にも言えないコンプレックスがあった
それは、スキップが出来ないこと
運動も非常に高いレベルで出来る彼だが、スキップだけはバランスが崩れ、思うように出来ないのだ
これじゃだめだ、みんなに笑われる
彼はコンプレックス解消のために練習を重ねるが、どうしてもうまくできない
ある日、友人に練習現場を見られてしまう
友人が見たのは、スキップをしようとしてバランスを崩し、そのまま前方伸身宙返り2回ひねりをして着地する主人公の姿だった
友人に気づいた主人公は、あきらめたように呟く
「思った以上にむずいねん」


19: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:23:49 ID:MwM

>>17
タイトルとして書いたんじゃないんですが(困惑)
でもすこ


20: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:24:17 ID:gbh

できるひと


26: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:39:47 ID:W2M

>>20
とある町に、「できるひと」という表札を掲げた家があった
近くに越してきた主人公は表札を見て、家の人間に興味を持つ
どんな自信家ならこんな表札たてれるんだ?
ところが、実際に会ってみると、家の主人はどちらかというとダメ人間
人当たりは悪くないが、いい年をして職を転々とするような人だった
主人公が街に越してきて数ヶ月、主人公の息子が探検と称して例の家の近くに行く
やい、駄目人間のくせに「できるひと」なんて表札たてるなよ
バカにしていると、表札に違和感を覚える
左側の断面がきれいなものでなく、まるで半分に砕いたかのような…
何かを蹴ったような感触
拾い上げてみると、表札と同じ材質で「包丁」と書いてある

主人が出てきた


35: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:47:32 ID:baH

>>26
最後まで読んでゾッとした


45: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:49:57 ID:uB9

>>26
よくわからん


49: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:50:53 ID:OTR

>>45
「包丁」できるひと

包丁で斬る人


30: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:44:37 ID:W2M

笑う男


78: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:03:16 ID:0oD

>>30
笑う男

通勤途中いつも見かける男がいる。
その男は特徴のない顔つきだが笑顔だった。
昼夜問わず雨の日も風の日も。
時間や通勤手段を変えてみたが笑う男は行く先々で現れ、仕事も手につかなくなってしまった。
我慢の限界に達した俺はその男に怒鳴りつけた。
しかし、男は相変わらずニコニコと笑っていた。
そして一言「ありがとうございます…」と蚊の鳴くような声を漏らした。
男から笑顔が消えた瞬間、この世のものとは思えない絶望の表情になっていた。
怪訝になりながらも胸の支えが取れた俺は晴れやかな気分で歩く。
その顔は先ほどの男と見間違うほどにこやかな笑顔だった。


80: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:04:52 ID:cDT

>>78


282: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:38:19 ID:VSw

>>78
ミラグロマンか


43: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:49:44 ID:tJE

袖ビーム


89: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:07:50 ID:q7H

>>43
 オレには可愛い姪っ子がいる。妹の娘で就学前のやんちゃな盛りだ。
彼女に振られて以来、仕事一辺倒でただ我武者羅に頑張るだけだったオレには姪の無邪気な姿は心洗われる物がある。
だから妹夫婦が呆れるのにも構わずオレは姪を甘やかすのだ、姪が嵌っている魔女っ子アニメの衣装を買って上げたあの日もそうだった。
フリルの付いた浴衣みたいな和装が特徴のそのアニメの魔女の真似を大はしゃぎでする姪に心和ませるオレ。
ジュッ、そんなオレの頬を掠めるように一筋の光が飛んで行った……姪の和装の袖から


51: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:51:44 ID:POb

おSiri


81: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:04:54 ID:W2M

>>51
主人公には悩みがあった
おならをすると、音がまるで自分の声のように聞こえてしまうのだ
子供の内はただのうめき声のようだったが、大学生になったころには、とうとう意思をもって話しているようにまで聞こえてしまう
時は流れ、就活、大企業との一次面接
突然難しい質問を投げつけられて困っていると、お尻から模範的回答が
その回答がきっかけとなり、主人公は面接を通過してしまう
味を占めた主人公は二次、三次面接とおならの力で合格していく
いよいよ社長との最終面接前夜、絶対に外せない主人公は、大量におならが出るようにサツマイモを食べまくる
面接当日、主人公は余りの臭さに呆れられ、話も聞いてもらえないのであった


87: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:07:36 ID:POb

>>81
ワロタ


59: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:57:58 ID:PWI

あっちむいて


120: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:18:01 ID:q7H

>>59
 なんで、なんで君が此処にいるのだろう?
だって君はもう……最愛の人は手の届かぬ場所に行ってしまったはずだった。
失意に沈んだボクに掛かったもう聞けるはずのなかった彼女の声『こっち向いて』
その声に顔を跳ね上げればこの先、決して捉える事の出来ないと思っていた彼女の姿。
帰って来てくれたんだと思ったんだ……冷たい手を握りながら彼女は言う『貴方は精一杯生きて……』
オワリの時が迫る瞬間に……今にも泣き出しそうな笑顔で彼女が言った『あっち向いて』


62: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:58:24 ID:ZNv

忘れる男


94: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:08:27 ID:YOD

>>62
男は忘れっぽく仕事が出来ず、上司に怒られる毎日を送っていた。
ある日見知らぬ男に怒られた事実さえも忘れる事ができるという薬を渡され、毎日服飲していた。
上司に怒られる度に薬を飲み、その量は徐々に増していった。
飲めば飲むほど記憶は消えていき、遂には自分の事も忘れてしまった。
「薬を飲まなきゃ。でも、なんで飲んでいたんだっけなぁ。」


63: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)22:59:10 ID:yua

人生投資屋


124: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:18:55 ID:W2M

>>63
主人公が街を歩いていると「人生投資屋」なる人間から声をかけられる
ランダムに選ばれた子供に投資し、お金を自由に使ってもらう
そして子供が大成すれば、成功した分のお金から何割かもらえるというものだった
人生上手くいかないことだらけだった主人公は、話に乗って知らない子供に全財産を投資する

数年後、主人公の元へ再び人生投資屋が
おめでとうございます!あなたが投資した子供はベンチャー企業の社長として、大金持ちになりました!
あなたには成功した分の2割、10億円が戻ってきます!

思わぬ大逆転劇に、大喜びする主人公
投資屋は言葉を続ける
ところで、これであなたも「成功」となりました
つきましては、あなたへ投資していた人物へ、資産の2割を送っていただくことになるのですが…


132: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:22:27 ID:Cbg

>>124
すき


74: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:02:38 ID:POb

シェア奴隷


378: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)21:24:37 ID:Lv0

>>74
シェア奴隷

今は未来、社会は奴隷によって支えられていた。
奴隷の人口比は脅威の80%超え。
奴隷無しで社会は語られない。奴隷こそ文化だ。
奴隷を否定するなんてあり得ない。

10%も満たないご主人様は奴隷の間で
めまぐるしくシェアされる事となった。
「……あぁ、奴隷から解放されたい」


85: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:06:51 ID:baH

やっぱ起承転結が出来てるやつは面白いな


108: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:14:11 ID:Hmd

地獄眼力


166: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:41:46 ID:5l5

>>108
事故で臨死体験にあった男
ひょんなことから閻魔大王に気に入られ、
他人が過去に犯した罪を見抜く特殊能力を授かった。

当たり屋常習犯の事故相手や銭ゲバ弁護士、医療ミス多発の病院から辛うじて難を逃れ
なんとか自宅に帰りついた男だったが、
自分の妻に保険金殺人の前科があることを知ってしまう


139: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:25:16 ID:SNm

自分予報


160: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:39:24 ID:W2M

>>139
いまいちな出来になった

時は未来、ラプラスの悪魔をAIが担えるようになった時代…
人々には毎日、「自分予報」が届く
今日のあなたは○時○分、転んで怪我をします、ご注意を
しかし、気を付けようとしてもそれは変えられるものではない
「気を付けよう」と考えていることまで予測して、AIは予報を出しているのだから
ある日のこと、主人公に送られた予報には「〇時〇分あなたは死にます」とあった
驚き、周りに確認すると、皆同じ予報になっている
ニュースを見ると、全世界のほとんどの人間に同じ予報が届いたようだ
どうやら、異常なスピードで隕石が迫っているらしい
人類は恐怖し、すぐに団結した
地球上のミサイルを隕石に向けて発射したのだ
結果として隕石は砕けたが、砕けた破片が地球上に降り注ぎ、隕石が直撃するよりずっと多くの死者を出すこととなった
なんだか釈然としないまま、主人公は死の時を待つのであった


190: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:54:44 ID:tyA

>>160
ショートストーリー賞やわ


157: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:36:53 ID:DPa

黄色い壁の家


178: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:47:26 ID:QHA

>>157
ある村に、一つの家が建った
その家は壁が黄色だけで塗られており、異様な風景を醸し出していた
しかしその家に住む人は明るい女の人で、いつしか村民の警戒も解けていた
そんなある日のこと、黄色一色だった家に黒が塗られていて、壁は黄色と黒が塗り分けられた状態になっていた
何があったのかと村のある男がその家を訪ねた すると、反応はないが家の鍵は開いている
男が家の中に入ると、女の声が聞こえてきた

「黄色と黒の模様は、スズメバチの模様なんです。近づいちゃだめじゃないですか」
女はアイスピックを持っていた


183: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:51:32 ID:DPa

>>178
その発想はすごい(KONAMI)


158: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:37:38 ID:LPa

記憶管理官


230: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:14:44 ID:rd3

>>158
時は西暦2230年、人々が本格的に電子の世界を自分の体を共有し始めた世界
その世界には、「記憶管理局」という秘密組織があった 
人々が頭に付けているマイクロパッチから秘密裏にナノサイズの機械を脳に走らせ、人々の記憶を解析して管理するという場所である
これを行えば、殺人事件が起きても犯人をすぐさま検挙できるし、違法行為をした記憶を割り出せばすぐに逮捕できる
そんな場所で記憶管理官として働いていた男は、管理した記憶データを整理していた時に、ある一つの記憶を見つける
それは、自分が人を殺しているという記憶データだった
だがそんな記憶は自分にはない、男は恐ろしくなりその記憶データを削除した
翌日も管理していた記憶データを整理していると、今度は自分が宝石店に侵入して大量の宝石を盗むというデータだった
これにもそんな記憶は自分になく、恐ろしくなった自分はその記憶データを削除しようとするが、その直前で警察に取り押さえられた
警察は男が殺人と窃盗を犯したことに対する逮捕状を見せた 男はやっていないと抵抗する
すると、警察が一つの動画を男に見せた この記憶管理局の防犯カメラである

そこには、自分が犯罪を犯した記憶を記憶管理局のデータに移している男の姿がはっきりと映っていた・・・


239: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:18:52 ID:VtV

>>230
それっぽいワードでよくそこまで想像を組み立てられるなぁ…
素直に感心するわ


278: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:37:03 ID:tjL

>>230
うまい


251: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:26:31 ID:i3A

>>158
その男の仕事は、記憶管理官。犯罪者の記憶を保管し、裁判などで使える物証として提供する。

妻はいない。家族もいない。誰もいない部屋で延々と作業をするだけの仕事。だが不思議と寂しさはない。
記憶は生きてきた時間に比例して増えるし、夢すらも記録されているから、綺麗に犯罪の部分だけを洗い出すのはとても難しい作業だ。しかしこの凶悪な犯罪者は許せない。真実をもって、法という正義のもとで裁かれるべきだ。
しかしそろそろ疲れを感じる。

男はベッドに横になった。

その男の仕事は、記憶管理官。

作業を終えて眠りについた男の記憶を改竄して、ようやく一息ついた。
あの男は、犯罪者だ。記憶を弄られながら、かれこれ15年は同じ行動を繰り返しているという。そういう罰だ。しかし彼は、まさか15年も働いているとは思わないだろう。毎日毎日、生まれ変わったような気分で仕事を繰り返すのだ。
そういえば、俺の前任はどんな奴だったのだろうか。俺が対象の担当になってから15年も経ってはいないし。うっ、頭が痛くなってきた。どうやら働き過ぎたようだ。日誌をつけて俺も寝よう。あれ、今日から新しい冊子かな。

男は折り目のついていない冊子の最初のページに日誌を書いて、ベッドに横になる。

その男の仕事は、記憶管理官。

ようやく奴が眠ったか。あいつ、救いようもない犯罪者のくせに几帳面な性格みたいだな。日誌を書いてやがる。だがそういう記録物は残せない決まりだから、処分せねばな。そして景色が変わらないように、代わりの冊子を置いておかねば。
さて、俺も今日の仕事は終わりだ。

男はベッドに横になる。

その男は、記憶管理官ーーーー

記憶管理官


279: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:37:11 ID:SpQ

>>251
どっちもすこ


172: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:44:55 ID:NpQ

天国病院


194: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:58:21 ID:W2M

>>172
孫に囲まれ、幸せな最期を迎えた男
当然ながら天国に昇っていった
天国で男が見たのは、立ち並ぶ大量の病院と、駆け回る白衣を着た天使たちだった
それもそのはず、死後の世界だからといって、若返るわけではない
みな死んだときの年齢のまま、永遠を過ごさなくてはならないのだ
男もかなりの年になっていたため、天国について早々たおれてしまう
天使たちの声が聞こえる
先生、先程の女性で病院のベッドは埋まってしまいました!
薄れゆく意識の中、最後に別の天使の声が聞こえた気がした
確認取れました!地獄病院、スペースがまだ開いているようです!


173: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:45:12 ID:DPa

人生レンタルショップ


192: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:57:03 ID:je9

>>173
「人生レンタルショップ」

会社員の岩間はある日、知り合いに「人生レンタルショップ」という店を勧められる。
この店では人生を他人に貸し借りする事が出来るというものだ。
専用の装置に入れて専用のゴーグルを着用する事で、使用者はその人生を最初から最後まで追体験出来る。
日頃の生活に退屈していた岩間は幾つかの人生を借りた。

岩間が借りた人生の中には歩けない少女の人生や戦場で若くして散った男の人生等、色々あった。
徐々に岩間は人生レンタルに夢中になり、より刺激的なものを求める様になった。
殺人鬼の人生、幸せな家庭で育ったがおかしな化物に追われて最後を迎えた女子高生、不幸な少年の人生。

一つの人生を追体験するのに現実時間では一秒も掛からない。
レンタルした人生を全て見終えた岩間は仕事も上手くいく様になった。
恋愛も上手くいった。出世し、結婚し、子供も二人生まれた。
ある日、岩間は家族と共に眠りに就いた。

目を覚ますと其処は病院のベッドのだった。
身体を動かそうにも上手く動かせず、岩間はベッドから転がり落ちる。
ベッドから落ちた岩間の目に、鏡が見えた。

そこには「人生レンタル」のゴーグルを身に着けた、全身に包帯を巻き、手足の無い、自分の姿が写っていた。


200: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:00:26 ID:csb

>>192
面白いしオチも上手すぎ


207: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:02:52 ID:UC1

>>192
これ見たい


176: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:47:10 ID:tyA

(読みごたえあり杉 本屋の平積みよりオモロいやん)


188: 名無しさん@おーぷん 2018/04/17(火)23:54:02 ID:QCa

誰も守っていない


204: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:02:27 ID:qzK

>>188
男が公園を散歩していると、看板が目についた
「ボール遊び禁止」
しかし子供たちが野球をしている。男は特に気にせず通り過ぎた
さらに進むとまた看板があった
「ポイ捨て禁止」
しかし足元はゴミだらけ、男は特に気にせず持っていた空き缶を地面に放り投げた
さらに進むとまたまた看板があった
「殺人禁止」
男は


208: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:02:58 ID:sbl

>>204
予想の斜め上行った
すこ


213: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:06:33 ID:dmg

恫喝横丁


372: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)14:51:03 ID:Lv0

>>213
恫喝横丁

ここは場末の恫喝横丁。
そこかしこで恫喝プレイが行われてる。
トウシロには敷居が高いが、通の間じゃ大流行りだ。
今日もちょっくら一杯引っ掛けるかぁ。

「われコラァ!水割り一杯1,000円で済むと思ってんのかっ!」
「ひぃぃぃい」
「3万円じゃボケェッ!!」

ふぅ、今日の恫喝はやけに本物そっくりだぜ ( #)ω・)


215: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:06:45 ID:DQJ

電脳聖母


221: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:09:56 ID:awp

>>215
母親のいない男は怪しいセールスが電脳聖母なるものを買ってしまう
いままで何も行かなかった男は口うるさい電脳聖母ににいうとおりすると仕事も何もかもうまくいった

大金持ちになった男は何年も会ってない母に会いたくなる
母に会うべきか尋ねると電脳聖母はなにも答えない
必死になって母を探すと母はもう亡くなっていた
遺影には電脳聖母が写っていた

うまくかけない


223: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:10:39 ID:TE4

>>221
ええ話や…


235: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:16:56 ID:L60

>>221
ちょっと泣きそうワイ


225: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:11:23 ID:6ZL

だじゃれサミット


228: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:13:54 ID:awp

>>225
20xx年長きに続いた戦争を治めるために
だじゃれサミットが開かれる

各国の首脳が揃い、だじゃれを言い合う
会は和やかに進んでいく
終盤になると戦争はやめようという条約をサミットに参加した国全体で結ぼうとした時

どこかの国の首相が言った
なんておそロシア

そのだじゃれをきっかけにまた戦争は激化した


244: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:21:35 ID:L60

>>228
すこw


236: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:17:19 ID:csb

時間審判団


306: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:56:57 ID:1qO

>>236
「お前の作業効率悪いんだよ!」そう言うと上司だと思われる男は部下の事を殴る。蹴る。
この上司の男Aはことあるごとに仕事が遅い効率が悪い等新人に当たり散らす割には自らは仕事を人に押し付けて一切やらない最低な奴だった。
週が明けたある日のこといつものようにAは怒鳴り散らす「おせーんだよ仕事が!俺が怒られるだろう!」その瞬間オフィスに鳴り響くホイッスル
「どうも」ドアを開けて入ってきたのは時間審判団ータイムキーパーズーと名乗る男達
男たちは言う「我々は時間という概念に基づきすべてに平等に時間を与えるもしくは奪う権限を持っている」と
そう言い終わると同時にタイムキーパーズはタイムカードや残業時間の集計を始めた。
2時間後リーダーと思われる男のため息でタイムキーパーズは再び整列を始める。リーダーの男は言う「この会社の時間を見直したがこの会社の時間を奪っている奴がいる為ソイツを排除する。」そう言うと銃を取り出し社員の方に向かってくるタイムキーパーズ。
泣き出す新人社員達、そこでAは言う「あーあ可哀想に俺のように仕事ができれば殺されなかったのになぁ」
その瞬間、銃声が轟くドサッAは倒れた。即死だ。
「貴方は会社の時間を食い潰した。時間誰のもとにも平等に訪れるべきだ」社内からは歓声が上がる。Aが死んだ!消えた!やったー!皆思い思いの言葉を叫ぶ。
バンバンバンバンバンバンバン!大量の銃声が聞こえあたりが静まり返った頃、そのオフィスに生きてる人間はタイムキーパーズ以外いなかった。
「くだらない社内問題で我々の時間を潰した為排除した。時間は誰のもとにも平等に訪れるべきだ。」


311: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)01:01:22 ID:csb

>>306
オチが怖くてイイね


238: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:17:29 ID:sbl

僕も__のこと、嫌いだし


258: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:29:50 ID:jMV

>>238
主人公には嫌いな女がいた 単純に馬が合わなかった
女も主人公を嫌っており、知らないところで主人公の陰口をたたく始末

ある日、主人公は突然、女の名前が分からなくなった
周りの人間に聞いてみても、「そんな奴いたっけ?」と返される
女と、女に関する記憶は、人々からきれいさっぱり消えていた

なぜか主人公だけは、全てを忘れたわけではなかった
あまりに嫌っていたため、嫌いな部分を鮮明に思い出せてしまうのだ
いつしか主人公は、断片の記憶しかない女に思いをはせるようになる
なんで俺は、あんなにあいつを嫌っていたんだ?
主人公は女に会いたくなっていた

とうとう、主人公は行動を起こす
確かにいたあの女にもう一度…
始めは笑っていた友人たちも、主人公の思いにつられ、協力するようになる
様々な困難の末、とうとう女を復活させることに成功する

感動の再開、戻っていく記憶…
主人公は、女を必死に復活させたことを、ただただ後悔するのであった


260: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:30:19 ID:sbl

>>258
すこ


269: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:32:34 ID:9Fl

>>258
やっぱり嫌いなんやなwww


246: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:22:18 ID:6ZL

凄腕の鍵屋


296: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:49:35 ID:qzK

>>246
「自慢じゃないけど私はこれまで開けられなかった鍵はありません」
「・・・」
「この金庫の鍵だって私にかかりゃほんの数分で開くんですよ」
「・・・」
「外側からならね」
「・・・」

酸素がなくなるまで残り1時間


297: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:50:39 ID:SpQ

>>296
シンプルイズベストやな


299: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)00:52:01 ID:rUT

>>296
合間にやる短いやつやな


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