ノルウェーで“いかさま”に使用したとみられる中世のサイコロが出土…よく見ると何かおかしい!?
サイコロは紀元前のはるか昔から使用されてきたので、ヨーロッパ中世の遺跡から発見されても珍しいことではありません。
ところがノルウェーのベルゲンで発掘された600年前の6面ダイスは、他とは明らかに違う奇妙な作りになっていました。
“いかさま”用とみられるサイコロがどんなものなのか、ご覧ください。
That's Cheating! Medieval Dice with No 1 or 2 Found on Street in Norway
現代のサイコロと変わらないありふれた6面ダイスに見えますが……。何か違和感を覚えませんか?
そう、5が2つあるんです!
なんとも初歩的なインチキですが、発掘されたのは酒場の多い繁華街。
その時代に流行っていたギャンブルは、3つのサイコロを振って合計が10未満だと負けというもので、1個だけこれが混じっていても酔っ払い相手には通用したのかもしれません。
サイコロが発掘されたのは木製の舗装道路。他にたくさんのサイコロが出土しているものの、おかしな目のサイコロはこれだけなので、不正目的の可能性が高いそうです。
道に落ちていたのは、所有者が証拠隠滅で外に投げ捨てたのかもしれないし、不正を見抜いた相手が怒りで投げたのかもしれないと、考古学者は述べています。
そうしたストーリーを思い描くのも楽しいですね。