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女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」 : 【2ch】ニュー速クオリティ

女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」



女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」

1: :2015/07/20(月) 02:35:03.80 ID:

女「えー、いいじゃん。ヒマだし」 

男「俺の心の傷を抉って、お前は何を得るの?」 

女「だってもうサービス・エリア止まんないでしょ?私が眠らないように喋っててよ」 

男「運転してるの俺なんだけど・・・勝手に眠ればいいじゃん」 

女「私が眠ったら、話し相手がいなくなって男が居眠り運転するかもしんないでしょ」 

男「なんだよその理屈」 

女「いいから話しなさい」 

男「えー」 

女「少しは緊張ほぐれるかもしんないでしょ?」 

男「はー・・・まあいいや。俺ってあんまり友達いなかったんだけどさ」 

女「知ってる」 

男「おい・・・必要以上に俺を攻撃しないでくれ。話す気なくす」 

女「あはは、ゴメンゴメン」 

男「はぁ・・・でさ、俺が母子家庭なのは前話してたよな」 

女「うん」 



2
: :2015/07/20(月) 02:36:04.12 ID:

おとうさんとおかあさんは、僕が小学校に上がる前にりこんした。 

だから僕は、おとうさんの顔をよく覚えていない。 

おかあさんは、僕のために朝早くから、夜遅くまで働いた。 

だから僕は、おかあさんの料理の味をあまり覚えていない。 

僕にはきょうだいは居なかった。 


僕の家は、小学校から5分程度の海のにおいのする団地の一室だった。 

僕は家の鍵を首から下げて、毎日小学校に行った。 

家事は、だいたい出来るようになったけど、友達はできなかった。 


たぶん僕は、なんか違う。 

他のみんなと何かが違う。 

話が合わない。 

放課後、遊ばない。 

だからみんなの中に入っていけないのは当然だった。 

みんなが僕のことを無視するのもしょうがなかった。 

3: :2015/07/20(月) 02:36:40.09 ID:

小学一年生の一学期、お楽しみ会の時間だったと思う。 

みんなで“一年生になったら”をうたった。 

端っこにいた僕の手を、となりの女の子がつかんで元気いっぱい歌っていた。 

僕は初めて友達と手をつないだと思った。 

おかあさんと最後に手をつないだのもよく覚えていない僕は、そのあたたかさを心地いいと感じた。 


2年生になって、僕が本格的にクラスで浮き始めたころ、その女の子と隣の席になった。 

女の子は露骨に嫌な顔をした。 

僕は少し安心した。 

よかった。 

また、いつも通り、僕は、僕だけだ。 

その子にも悪いから、僕は出来るだけ話しかけないようにした。 


おかげで僕は、割と簡単に人間関係というものをあきらめることができた。 

それから僕はたくさん本を読んで、たくさん勉強することにした。 

4: :2015/07/20(月) 02:37:16.35 ID:

3年生になって、クラス替えがあった。 

僕は誰よりも早く九九を覚えていたし、漢字の試験はいつも満点だったと思う。 

僕は先生に頼まれてクラス委員になった。 

クラス委員と言うのは、リーダーの素質のある子供がやるのではない。 

勉強だけができる、友達の少ない、ひまな子が押し付けられるものだ。 

僕は、みんなが友達と遊ぶのが忙しいということを知っていた。 

だから僕は変に揉めるのは時間の無駄だと思って引き受けた。 

クラスのみんなは、感情のない拍手を僕に送ってくれた。 


家が近い僕は、誰よりも早く教室に来て、メダカにエサをやる。 

黒板をきれいにして、日直の名前を書く。 

教室にゴミが落ちていたら、拾ってごみ箱に捨てる。 

たぶんいくつかは、僕の仕事じゃなかったと思うけど、別に僕はどうでもよかった。 

みんなは僕にやってほしいと思っていたし、僕もそれくらいやってもいいと思っていたし。 

ただ先生が、分からないことがあったら僕に聞けと言ったせいで、勉強ができない子に教えることになったのはちょっと面倒だった。 

となりの席の子はスポーツができるけど、勉強はできないみたいで、僕の時間はその子にずいぶんと取られた。 

5: :2015/07/20(月) 02:37:51.12 ID:

少女「ねえ、漢字ってこんなに覚えなきゃいけないの?」 

僕「そうだよ」 

少女「2年生の時はもっとずっと少なかったのに!」 

僕「・・・」 

少女「どうやって覚えたらいいかな?」 

僕「いらない紙の裏とかに何回も書けばいいんじゃない?」 

少女「ええー・・めんどくさい」 

僕「がんばるしかないよ」 

少女「わたしずっとイス座ってるのきらいなんだよ」 

僕「それでもがまんしてやらないと」 

少女「ねえ、宿題とかさ、一緒にやろうよ」 

僕「・・・」 

僕(そっか・・この子、1・2年生の時僕と違うクラスだったから知らないんだな・・) 

僕「・・・とりあえず自分でやってみたら?」 

少女「ええー?!」 

僕(時間が経てば、この子も気づいて、僕の事無視してくれるよね) 

6: :2015/07/20(月) 02:38:34.30 ID:

少女「・・・やっぱりダメ!イスに座ってらんない!」 

僕「え?何の話?」 

少女「宿題!」 

僕「・・・」 

少女「今日も宿題出たら一緒にやって!」 

僕「えー・・・」 

少女「いーじゃん!勉強できるんだから!」 

僕「はぁ・・・じゃあ図書館でやる?(教室で僕といっしょに勉強してるの 
他の子に見られたらこの子が可哀想だな)」 

少女「わたし図書館って喋っちゃいけないから嫌い。だからうちでやろうよ」 

僕「・・・え?」 

少女「あ、僕の家のがいい?」 

僕「あ・・えっと・・うちはダメ」 

少女「そーなんだ。じゃあうちでいいよね」 

僕「・・・」 

少女「じゃあ今日はいっしょに帰ろう!あ、クラス委員のしごと終わるまで待ってるね!」 
7: :2015/07/20(月) 02:39:27.79 ID:

僕「お・・・おじゃまします」 

少女「ただいまー!」 

少女母「おかえりー、アラお友達?」 

少女「うん!宿題教えてもらうの!」 

僕「あ・・えっと・・すいません」 

少女母「あら、そうなの?ありがとね!お名前は?」 

僕「・・・僕です」 

少女母「あ、僕くんってクラス委員の子ね?うちの子が話してくれるから知ってるよ。いつもこの子のお勉強見てくれてありがとうね」 

僕「あ・・いえ」 

少女「おかーさん!もうそういうのいいから!」 

少女母「ハイハイ。じゃあおやつ作ってあげるからお勉強見てもらいなさい。僕くん、よろしくね」 

僕「は・・はい」 


*** 


僕「・・・えっと、計算は何回も繰り返した方がいいよ。忘れちゃうから」 

少女「むり!わかないもん」 

僕「何時間もやらないでいいから、毎日ちょっとだけ・・5分でいいから毎日やるの」 

少女「うーん・・5分なら」 

少女母「おやつ持ってきたよー」 

8: :2015/07/20(月) 02:40:07.48 ID:

僕「あ・・・すいません」 

少女母「僕くんのおうちに電話しておこうかな?おやつ出しましたよーって」 

僕「あ・・えっと、大丈夫です。僕の家今誰も居ないし。それにいつもおやつって食べてないから」 

少女母「アラそうなの?僕くんちょっとやせてるから、おやつも食べた方がいいかもよ」 

僕「あ、はい・・ありがとうございます」 

少女「いただきまーす」 

少女母「こら、宿題終わったんなら手を洗ってから食べなさい。手のひらに鉛筆の色ついてるよ」 

少女「はーい」 

僕「あ、僕も水道かります」 

少女母「うん」 

*** 


僕「・・・」もぐもぐ 

少女「おいしい?」もぐもぐ 

僕「うん」 

少女母「よかった!この子ドーナツ好きだからよく作るの」 

僕(・・・ドーナツってつくれるんだ) 

少女「?」 

9: :2015/07/20(月) 02:40:51.11 ID:

少女「ねえ、この後遊ぼうよ」 

僕「え・・えっと・・何して?」 

少女「いつも何してるの?」 

僕「・・・」 

少女「?」 

僕(・・・帰ったら宿題と勉強をする。スーパーで買い物をして夕ご飯を作る。食器洗っておふろ沸かして、おふろ出たら少しテレビ見て、本を読んで、8時になったら寝る) 

僕「・・・本読んだり」 

少女「えー外で遊ぼうよ!」 

僕「・・・何して?」 

少女「木に登ったりとか!」 

少女母「ママ病院行ってくるから、遊びに行くついでにリリーの散歩お願いしてもいい?」 

少女「はーい。いこっ!」 

僕「う、うん」 


10: :2015/07/20(月) 02:41:58.95 ID:

リリー「わんっ」 

僕「うわっ!」 

少女「あはは!大丈夫だよ!リリーって知らない人の事も大好きだから」 

リリー「わんっわんっ」 

僕「う・・うん」 


*** 


僕「リリーって女の子?」 

少女「うん、そうだよ!私よりとしうえなの!」 

僕「そうなんだ」 

少女「かわいいでしょ?」 

僕「・・・うん」 

少女「リリーはいい子だよ?」 

僕「・・そうだね」 

リリー「ヘッヘッヘ・・・」 



少女「今日はありがとね!また勉強教えてね!」 

僕「・・・うん」 

リリー「オンッ」 

僕「わっ!」 

少女「あははっ!じゃあまた明日ね!」 

僕「・・うん。また明日」 


・・・ 


ガチャッ 

僕「・・・あ・・買い物・・まあいっか。あるものでいいや」 




  


この記事へのコメント

1.  Posted by  名無し   投稿日:2018年04月22日 23:29

だから「うざっ」だったのな

2.  Posted by  名無し   投稿日:2018年04月22日 23:43

 ( ;∀;)イイハナシダナー

3.  Posted by  名無し   投稿日:2018年04月22日 23:53

長すぎて読む気しない
会話しようつってんのに長々自分語りし始める男ってうざっ

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