やすな「私たち監視されてる!」
やすな「ソーニャちゃぁぁぁぁん!!!」ワサワサ
ソーニャ「…」
やすな「あーれー!と、とまらなーいっ!」ワサワサワサワサ
ソーニャ「」グキィ
やすな「ひゃぁぁっ、い、痛いー!もー、ひどいよソーニャちゃん」プンスカ
ソーニャ「朝からいきなりとびかかってくるやつがいるか」
やすな「そんなことより!大変なんだよソーニャちゃん!」
やすな「私たち、監視されてるみたいなの!」
ソーニャ「はぁ?どうせお前の勘違いだろ」
やすな「ち、ちがうよぉ!えーと、ほら!なんていうか、…オンナのカン?」
ソーニャ「当てにならんな」
やすな「あ、待ってー!さてはソーニャちゃん、怖いんでしょ?まったくー、臆病なんだかr」
ソーニャ「誰が臆病だぁ!!」バキィッ
やすな「ぐへぇ」
ソーニャ(やすなが気づいていて私が気づかないわけがないと考えるのが普通だが)
やすな「うぅ…」
ソーニャ「ほら、早く来ないとおいてくぞ」スタスタ
やすな「ま、待ってよソーニャちゃーん!」
ソーニャ(とはいえ、用心するに越したことはないな)
ソーニャ(しばらくは周りに注意するとしよう)
ひーるやすみっ
ソーニャ(やきそばパンうまかったな)
ソーニャ(さて)
ソーニャ(時間も少しあるし)
ソーニャ(明るいうちに空き教室でも見回ってみるか)トコトコ
やすな「あ、ソーニャちゃん!」
やすな「あれー?ソーニャちゃんどこ行くの?」
ソーニャ「トイレだ、ついてくるなよ」
やすな「ま、またそんなこと言って…!」
やすな「!!」
やすな(きっとまた仕事が…?!)
やすな「」ババーン
やすな「もうソーニャちゃんに殺しはさせなぁい!」ドーン
ソーニャ「」イラッ
ソーニャ「お前を殺してもいいんだが?」ジリジリ
やすな「ひっ…いえ、遠慮しておきます」
ソーニャ(監視か)
ソーニャ(監視というのは…今もなんだろうか?)
ソーニャ(参考程度に聞いておくか)
ソーニャ「そういえば朝の話だが、監視というのはいつ気づいたんだ?」
やすな「えーと、はっきりいつからっていうのは覚えてないけど…」
やすな「たしか、今年のお正月あたりかな?だった気がする」
ソーニャ「そうか」
ソーニャ(1月か、もしくはその少し前からということか)
ソーニャ(その頃は…それほど大きな仕事はやらなかったはずだが)
ソーニャ(手練れもいなかったし、あの程度のやつらの監視など簡単に見抜けるだろう)
あききょうしつー
ソーニャ「」キョロキョロ
ソーニャ「…」
ソーニャ(とくに異常は見当たらない、か)
ソーニャ(このパターン…確か前にも)
ソーニャ(まさか、やすなにはめられた…?!)
ソーニャ「はっ」ナイフサクッ
ドアのかげ「ひぃぃぃ!」
ソーニャ「きさまっ…!」
やすな「」ヘロヘロ
やすな「危ないよー!ほら、前髪があっという間にぱっつんだよ!」
ソーニャ「やっぱりお前か」
ソーニャ「あんなのじゃ騙されないからな…!」フルフル
やすな「ええー!?私なにかした??」
ソーニャ「」イライラギリギリ
やすな「な、なんのはなしー?!」
ソーニャ「ほら、朝監視がどうたらこうたら言ってただろ?!」バキバキー
やすな「私なにもしてないし!!」
やすな「だってほんとにそう感じたんだもん!!」
ソーニャ「…?」スッ
やすな「」クタァ
ソーニャ「…嘘じゃないだろうな」
やすな「嘘だったらもっと早く言ってるよぉ」シクシク
やすな「ちょっとはソーニャちゃんに気を付けてもらおうと思って…」
やすな「なに?それともやっぱりこわいの?んんー、よちよち、こわくないでちゅよー」
ソーニャ「こいつ…」
やすな「!」ピコーン
ソーニャ「…?」
やすな「そういえば昨日読んだマンガにね」
やすな「見えないものを見えるようにするやりかたがあったよ!」
やすな「それやってみれば、監視されてるかどうかわかるんじゃない??」ワサワサ
ソーニャ「…また影響されたのか」
やすな「そ、そういうわけじゃないけど!」
やすな「とにかくやってみよー!!」ペッペケペッペッペー
ソーニャ「はぁ…」
やすな「まずは全身のオーラを感じるところから」
ソーニャ「オーラってなんだよ」
やすな「えー?ソーニャちゃん知らないのぉ?」
ソーニャ「」イラッ
やすな「ほ、ほら!オーラ、怒りのオーラでてるぅ!」
ソーニャ「」ゴォォ
やすな「ひゃああ…、おっかないけど、意外にできてるんじゃ?!」
やすな「そのままそれを、目に集中させるイメージで!」
ソーニャ「目に集中…」
ソーニャ「こんな感じか」フッ
やすな「ぷっひゃっひゃひゃぁ!ソーニャちゃんすっごい顔―!」
ソーニャ「えぇい」ドーン
やすな「ぐふぅっ」
ソーニャ「…」
ソーニャ「…!?!?」ハッ
ソーニャ(なんだ…なにか見えるぞ…!?)
ソーニャ(四角いような…テレビの画面のようなもの)
ソーニャ(…が、たくさん)
ソーニャ(その向こうに、人が…しかもかなりの数いる!)
ソーニャ(いったいこれは)
ソーニャ(!?)
赤髪の向こうの人「うぉぉぉぉ」ドドドド
ソーニャ(来る!!)
没キャラ「ソーニャぁ!ここで会ったが三年目っ!もっと出番をk」ドドドー
ソーニャ「い、いきなり飛び出してくるなぁっ!」ウルサイドーン
没キャラ「」ヒューン
没キャラ「なんだこのあつかいぃぃぃぃ」
ソーニャ「はぁ、はぁ…」
ソーニャ(見えなくなったか)
ソーニャ(しかし、あの人々はいったい誰だ…?)
ソーニャ(今はもう気配が感じられないが確かに存在していた)
ソーニャ(しかも…、あんなに大勢)
ソーニャ(それなのに今まで気づけなかったとは…)
ソーニャ(その時期から長く監視し続けるというのはどういう意図なんだ…?)
ソーニャ「…」
ソーニャ(よくわからないだけに、なんだか不気味だな)
ソーニャ(…しかも、その時期から)
ソーニャ(なんとなく、あいつと『一緒に』いられる時間が減った気がする…)
やすな「…ソーニャちゃん」
やすな「ちょっと、こっちに来て?」
ソーニャ「あぎり!お前どこから…」
あぎり「うふふー、やすなさんに頼まれてましたからー」
あぎり「それではぁ、さっそくー」
あぎり「いちにいの、にん!」ボンッ
あぎり「このスペースに、特別な結界をはっておきましたー」
あぎり「まあまあ、いいじゃないですかぁ」
あぎり「ここに入ってしまえば、誰に見られることも聞かれることもないですし」
あぎり「あとは、ごゆっくり~」ドロローン
ソーニャ「あぎりは本当に何がしたいんだか…」
やすな「…ほら、こっち、ソーニャちゃん」
ソーニャ「…ん」
ひみつの、ばしょっ
やすな「…ん」チュ
ソーニャ「…//」
やすな「…ソーニャ、ちゃん」
ソーニャ「やすな…」
やすな「ごめんね、最近あんまりこういうことできなくて」
ソーニャ「別に、お前が気にすることじゃない…」
ソーニャ「しかし…今朝のことと、なにか関係があるのか?」
やすな「うん、実はね」
やすな「ソーニャちゃんは今日、はっきりわかったみたいだけど…」
やすな「実はね、あんなふうに視線を感じることが多くなった気がして」
やすな「…あんまり、ソーニャちゃんと一緒にいるところ見られちゃうと」
やすな「ソーニャちゃんに迷惑がかかって…それで」
やすな「離れ離れとか、なっちゃったら、嫌だな…って」
やすな「…だから、ここ最近、ずっと『外向きの関係』だったの」
ソーニャ「そんな、お前と離れ離れになんてなるわけ…、」
ソーニャ「…いや」
ソーニャ(そんなこと、私にも、誰にだってわかりはしない…)
やすな「いつもいつも、私に気を遣ってばっかりで!」
やすな(そうだよ)
やすな(私が、殺し屋のソーニャちゃんと仲良くしているところなんか)
やすな(周りの人に…まして組織の人なんかに見られたら、私がいちばん危ないんだよ、って)
やすな(いつもいつも、こっそり、心配してくれてるのは、ソーニャちゃんなんだ)
やすな(だから、あんなに私に乱暴にふるまったりして、私のことを無関係に見せかけてくれたりして…)
やすな(そうやって『外向きの関係』に見せかけてくれてるんだ)
ソーニャ「当たり前、だろ」
ソーニャ「やすなを危険にさらしているのは私のせいなんだ」
ソーニャ「いつも、ほんとうにすまない…」
ソーニャ(やすなこそ、そんな…かわいい、理由で…//)キュン
ソーニャ(しかも、私の気づかなかったことも教えてくれた)
ソーニャ(私なんかより、ずっと頼りになる奴だ…)
やすな「私もだよ、ソーニャちゃん//」
いっぽうそのころ
あききょーしつっ
あぎり「さーて、ひとしごと、完了~」
没キャラ「くっ…。さっきはよくも!!」キッ
あぎり「んー?あなた、誰ですかぁ?」キョトン
没キャラ「誰とは言わせないぞぉ!折部やすなとソーニャの居場所はわかっているんd」
あぎり「よくわからないですけどー…、くせものっ!」シュバ
没キャラ「ふんっ、その手は効かないな!」ススッ
あぎり「あらー、やっぱり手抜いたのばれましたぁ?」
没キャラ「ふっふっふー!さっすがあたし!やっぱり『あにめ化』というのはすごいなぁ!」
あぎり「あにめ、化…?」
没キャラ「知らないのかー?」フフン
没キャラ「今まではあたしが『本のそと』から見てただけだったけど!」
没キャラ「あいつらが『あにめ化』してくれたおかげで、お前たちに出番の無い恐怖を味わわせることができるんだぞー!」
あぎり「」チャキッ
あぎり「その話、もっと聞かせてくれませんかぁ…?」ジリジリ
没キャラ「ひ ぃ っ …」ガクガク
また、ひみつのばしょー
ソーニャ「やす、な…はぁ、はぁ…っ//」
やすな「ソーニャ、ちゃ…んっ、あっ、やぁ…、そこ、だめ…っ」
ソーニャ「いいぞ…っ、もっと…気持ちよく、なってくれ…っ」
やすな「あぁ…、ソーニャちゃん、ソーニャちゃぁん、すきぃ…っ//」
ソーニャ「うぅ…っ、いま、そんなこと、言うな…っ//」
やすな「あっ、はぁ…もう、だめぇ、あぅ、、」
ソーニャ「いって…、いいぞ、やすな…愛してる」
やすな「はぁ、んっ…ソーニャちゃん、あ、あああっ//」
ソーニャ(私のひざで、こんなに無防備に寝てしまうだなんて…まったく//)
ソーニャ(やすな…寝顔も、かわいい…)ウズウズ
やすな「ん…そーにゃ、ひゃん…」ムニャー
ソーニャ(!?)
ソーニャ(何か、夢でも見ているのだろうか)
やすな「うわ、ぁ…ばかみたーい…むにゃぁ…」ヘラヘラ
ソーニャ(なんなんだよこいつ)
ソーニャ(…)
ソーニャ(いつまでも、こうしていられたら、な)
やすな「…ん?ソーニャちゃん?」ムクリ
ソーニャ「起きたか」
やすな「えへぇ。おはよう」
ソーニャ「…今はまだ昼だ」
やすな「ふふ。授業、もうはじまっちゃったかな?」
ソーニャ「ああ。そうだな」
やすな「ずーっと、ありのままでいられるから」
やすな「もうちょっとだけ、一緒にいてもらっても、いいかな?」
ソーニャ「仕方ないな、少しだけだぞ」
やすな「ありがとうソーニャちゃん!」
ピロンピロン
ソーニャ「お、あぎりからメールが」
やすな「なになに?なんて言ってる?」
カチャー
件名:ソーニャへ
本文:監視の件について。どうやら、この世界とは別の世界から、ひとつは紙媒体において、もうひとつは映像媒体によって見られていたみたいです。
紙媒体のみであれば、あちらの世界からの一方通行だったものが、映像媒体を介することによって「没キャラ」という者が世界を行き来できるようになった結果、
監視がばれたようですね。私もまだよくわかっていない部分は多いので、組織への相談要件ですね。
やすな「よくわかんないけど、なんかすごい!」
ソーニャ「…お前はほんとうにおめでたいよな」
やすな「え、なに?おめでた?」
ソーニャ「いや、そうじゃなくて…」
ソーニャ(こいつ狙ってやがる…//)
やすな「ねえねえソーニャちゃん」
ソーニャ「ん?」
やすな「」
やすな「ソーニャちゃんが、乱暴でも、殺し屋でも、大好きだよ」
ソーニャ「やすな…」
やすな「ぜーんぶ」
やすな「大好きだよ!」
ソーニャ「お前は結局私を怒らせたいのか…」
ソーニャ「…」
ソーニャ「言われなくてもわかってる」
ソーニャ「私も、好きだ」
ソーニャ「こんな守り方しかしてやれなくて、…悪い」
やすな「わかってる」
やすな「私とソーニャちゃんとの、約束でしょ?」
ソーニャ「ああ」
ソーニャ「愛してる、からこそ」
やすな「大好きだからこそ!」
やすなソーニャ「「キルミー、ベイベー」」
その後アニメ最終話にて、ふだんよりちょっぴり優しい、ほんとのきもちのひそかな抵抗をしたのでした。
めでたしめでたし?
あぎり「忍法、くすぐりの術―」コチョコチョ
没キャラ「あっはっはー、ひゃっひゃっひゃ!も、もうやめてくれ、頼むっ!」
あぎり「えぇー、じゃあ、その本を描いているのはだれなのか、教えてくれませんかぁ?」コチョコチョ
没キャラ「ひぃ、ひぃ!カヅホ、ってやつらしい!」
没キャラ「あたしのこと、没にした、やつだ…」
没キャラ「…」グスッ
没キャラ「だ、だってぇ…」
あぎり「じゃあ、私の弟子にでもなりますかぁ?」ヨシヨシ
没キャラ「弟子…?」
あぎり「強くなって、ソーニャたちを見返せるかもしれませんよー」
没キャラ「!」キラーン
没キャラ「そうか、それはいい!これからよろしくな!」ギュー
あぎり「うふふ、単純なんですからぁ」ナデナデ
あぎり「そこのあなたー、覗き見はだめですよぉ?」
あぎり「ふたりだけの、ほんとのきもちは、ひみつなんです♪」
こんどこそおわり
もう許して
ただソニャやすとやすニャを書きたかっただけなんだ
では
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧
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- 2018年05月04日 20:09
- 頭に巻くアルミホイルが切れたやすなだと思ったのに
-
- 2018年05月04日 23:20
- 大麻忍から貰った白い粉の効果が切れ始めたやすなかと思ったのに
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