豆乳で豆腐が作れるという情報をネットでみた。なんでも電子レンジで簡単に作れるものらしい。
ただ、それを作るだけだとネットの情報をそのままなぞるだけになってしまう。色んな味の豆乳を使ってみたら、どの豆腐が1番美味しいのか試してみることにした。
にがり+豆乳で豆腐を作ったら爆発した
大惨事になりました。
ネットで「豆腐 豆乳 レンジ」で調べて「誰でも簡単に出来る!レンチン豆腐!」みたいな感じで書いてあるものを参考にしたら、電子レンジで豆乳が爆発した。引越して買ったばかりの電子レンジがいきなり豆乳臭くなり、豆乳がすぐに嫌いになった。逆に豆乳に嫌われているのかもしれない。
レンジで豆腐を作る方法はものすごく簡単で、にがりと豆乳を使用するだけ。(のハズだった)
なんでもにがりの塩化マグネシウムが、大豆のタンパク質を固まらせるから出来るという話だ。にがりじゃなくても、石灰石でも炭酸カルシウムが入っているから出来るとかなんとか。
まあ、難しい理屈はわからなくても簡単そうだし、すぐにやってみよう。しかし、この考えが豆乳神の怒りを買うことになり、電子レンジ爆発事件に繋がるのだ。
作り方は耐熱の入れものに250mlの豆乳ににがりを加えて、電子レンジでチンするだけ!こんなので失敗していたらインド人もビックリだ。
余談だけど、豆乳の上部をたたむと「たたんでくれるとありがとう?」と書いてあることに初めて気づいた。かわいい。学生時代に女の子に落書きで机にメッセージを書かれるようなうれしさがある(されたことない)
あと一応にがりを初めて使ったので、舐めてみて「苦い!!」という若手芸人のようなベタなこともやっておきました
「電子レンジで1分やると固まってくるので、そのあと冷蔵庫で冷やす」とネットに書いてあったものの、あまり固まらなかった。不安になったのであと2、3分はやってみようと思った。
そしたら爆発した。断固たる「固まらない」という意思を持つ豆乳を、さらにレンチンしたことにより豆乳神の怒りを買ったのだ。
もしかして他の味の豆乳なら出来るかもしれない…と思って抹茶味でやってみたら、グレート・ムタの毒霧みたいなのが出来た。
何分レンジでチンしようとも、にがりの量を増やそうともまったく出来る気配がしなかった。ただただお腹に温かい豆乳が溜まっていくだけだ。
失敗の原因は明確であり、本来的にはもっと大豆の含有率が高いものでなければいけないらしい。つまり余分な成分が入っているものだとダメなのだ。これだと味のついた豆乳で豆腐作りは難しいということだ。
そこでどうしようかと考えたところ、ネットにもっと安全で確実に出来る方法を見つけたのでそれを試してみることにした。
豆乳 + ゼラチンを使用して豆腐を作る
今度はゼラチンを使用する。ゼラチンはお菓子作りなどによく使用される。
レンジで爆破するのが怖いので、やり方を180度変えてゼラチンを使うことにした。先ほどと違い、今度はレンジでチンしたゼラチンと豆乳を混ぜたあとに冷蔵庫にいれるのだ。
さらに絶対に失敗しないように、念のために豆乳も無調整のものを使用した。
今度は5gのゼラチンを水に溶かして、レンジでチンする
豆乳神がまたいつ怒りを爆発させるかわからなかったので、今度はいつでも止められるようにレンジをのぞいておく。というか豆乳神てなに?
冷蔵庫に1時間ほど入れるとガッツリ固まっていた!ゼラチンすごい!!
四角に切って醤油をかければ見た目は完全に豆腐だ。
ヤダ!ぷるぷる〜????!(© IKKO)
食べてみたが味は完全に豆腐だ!
レンジは未だに豆乳臭いものの、ゼラチンを使用することによって豆腐を作ることに成功した。味も完全に豆腐だ。むしろ少し豆の匂いが抑えられているだけに、普通の豆腐よりも食べやすい。醤油やポン酢をかけてみたが、もちろんどちらも合う。ゼラチンで作っているので、普通の豆腐よりプルプル感があり食感も良い。
ということで、前置きが長くなったがここからが本題である。豆腐の錬成に成功したので、いよいよいろいろな味で試していきたいと思う。
あとここからの注意点がある。一切ここまで触れないようにここまできたが、ゼラチンを使用した時点で「豆腐ではなくゼリーだ!!」というツッコミは一切受け付けない。にがりと豆乳がレンジで固まらないのと同じくらい、そこは僕の断固たる意思がある。
8種類の豆乳で試してみる
今回は無調整の他に8種類の豆乳で試してみる
こちらが完成した豆乳豆腐。見ようによってはインスタ映えするようにも見える!!!!(無理がある)
・調整豆乳
・抹茶
・ココア
・コーヒー
・紅茶
・バナナ
・アーモンド
・チョコミント
キッコーマンが出している豆乳のシリーズを探してみると、かなりの多くの味があることを知った。チョコミント味とか初めてみた。本当は39種類あるらしいのだが、今回は僕の独断と偏見で気になったこちらの8種類で作ってみることにした。
No. 1:調整豆乳
No. 1:調整豆乳
まずは1番基本的な緑のパッケージの調整豆乳から。若干であるが無調整のものより黄色がかっている。ただ見た目だけ見れば完全に豆乳だ。
食べてみると若干であるが無調整のものよりも豆の味が薄い。もう少し甘みがでるかな…と思ったがそれもけっこう少なかった。ただ、臭みはまったくないので、豆腐嫌いな人でも食べれそうな味だ。
豆腐らしさもありながら食べやすい味で良かった。
No. 2:抹茶
No. 2:抹茶
美味くて驚いた…!
これものすごく美味かった。抹茶の味が濃厚で大豆の味もしっかり残っているので、新感覚の豆腐だった。和食のお店でだされたら100円の豆乳で作ったとは気づかないと思う。むしろおせち料理とかに入っていそうな感じだ。
和風な味で醤油とポン酢との相性もそこそこ良いので高得点。
No. 3:ココア
No. 3:ココア
正直に美味いかどうかを言うと微妙な感じだ。もっと甘くなるのかと思いきやココアの甘みなどはあまりなく、少しビターな感じになっている。後味に濃厚な豆腐の味が残るものの、ココアの味とぶつかってしまっている。デザートともおかずともいい難い感じだ。
もっと甘いココア味を想像していたので残念だった。
No. 4:コーヒー
No. 4:コーヒー
このセリフだけは絶対に言いたくなかったのだが、味が薄くなったコーヒゼリーだ。ただし、あくまでこれは豆腐であってゼリーではない。ただ味が近いだけである。
コーヒーの味はするものの、豆の味もしており、シロップやホイップをかけたら美味しくなりそうだ。もう一度言うが、これは豆腐でありコーヒーゼリーではない。
※ あくまで豆腐の評価です
No. 5:バナナ
No. 5:バナナ
これは美味しい。バナナの味と甘みがしっかりとしている。バナナと豆の味もケンカせずにしっかりと調和しているのも良い。ただし、どちらかと言うとデザートのような印象を受けてしまうので、豆腐感が薄いのはマイナスポイントだ。
甘みが強くて美味しかった
No. 6:紅茶
No. 6:紅茶
甘いコーヒーではなく、ストレートティーのような紅茶本来の味を楽しめるような味だ。甘すぎないので、余裕でペロッと食べられる、あっさりさがある。
甘みが欲しい場合はほんのすこし砂糖を足すとデザート感が増して美味しい。甘いミルクティーを飲みながらおやつとして食べたらちょうど良いかもしれない。
上品な味なので食後のデザートとして出てきてもちょうど良さそうだ
No. 7:アーモンド
No. 7:アーモンド
かなり美味い。アーモンド系の飲み物って普段そんなに飲むこともないから、味に不安があったのだけど、これはかなり好きな味だ。甘みもかなり強いし、アーモンドの濃厚な味もしつこすぎずさっぱりしている。抹茶味とどちらがナンバーワンなのかかなり迷う…!
アーモンド味が大丈夫であれば間違いなく好きになると思う
No. 8:チョコミント
No. 8:チョコミント
かなり微妙だ…
チョコ部分の甘みが薄くなって、ミントの味が強くなっている。チョコミントが苦手で「歯磨き粉の味だ!」と言っている人にとってはまさにダメな味だろう。一瞬だけチョコの味がするのだが、すぐにミントがそれを追い抜いてかき消してしまうのだ。
好き嫌いはわかれると思うが個人的には無しな味だった
どれも美味しかったのだが、やっぱり無調整豆乳で作ったものは豆腐らしい豆腐でよかった。ただ基本的にはどれも美味しいのだが、特に抹茶やアーモンドなどは美味しいので、ぜひやってみてほしい。
あと電子レンジで豆乳を爆発させると、怒りとかじゃなくて、なぜか笑いがこみ上げてきたので、疲れているときにぜひやってみて欲しい。
あと何度も言っておくがもう一度だけ言っておこう。これはゼリーではなく豆腐だ。
作りすぎた豆腐をどう消費していくのかが今の悩みである…