456 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:02/02/03 04:19 ID:UrapR33c
いい話かどうかはわかりませんが書いてみます…。長文スマソ。

ちょっと前の話なのですが、自分は奈良の某所で開かれていた
音ゲーの大会&フリープレイのイベントに参加させてもらっていました。
それは夜の11時くらいから翌朝の5時くらいまでやっていた、結構大規模なものでした。
自分は友人数人と参加していたのですが、目的地についた後は各自好き勝手に行動していたので
自分も既にフリープレイになっていた音ゲーで遊んだり、
大会の行われている風景を遠巻きから眺めたりしていました。

夜通しともなると流石に疲れてきたので、カウンターのようなところに置いてあったイスに座って、
しばらくぼーっと座ってちょうど正面にあった音ゲーをプレイしている人を見ていました。
その当時は音ゲーと言えばポップンやDDRだった自分にとってはあまり馴染みのなかったゲームで、
でも何かその人のプレイがひどく気になってしまい、そのプレイの様子をずっと眺めていました。
その頃はまだあまりスコアなどにも詳しくなく、どの曲が難しくてどの曲が簡単なんていうのも
ちゃんと把握できていなかったくらいだったのですが、目の前で繰り広げられているプレイの
GREATの多さといい光りっぷりといい、そのプレイヤーさんの凄まじさだけはひしひしと伝わってきました。
なんていうのか……圧倒されてしまっていた、というのかもしれません。
難しい事はよくわからないけれど、この人はとにかく凄い!そう思ってしまったのです。
それくらい、その人のプレイは自分にとって衝撃的だったのでした。


457 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:02/02/03(日) 04:19 ID:UrapR33c [3/3]
そしてイベントも終わりを迎え、大会の結果発表が始まりました。
DDR、ポップンなど大会が行われていた音ゲーそれぞれの入賞者の方が呼ばれ、賞品を手渡されます。
自分は友人と話しながらなんとなく聴いていたのですが、ふと次に呼ばれた方を見てはっとなりました。
その人は、さっき自分がずっと見入っていた、あのプレイヤーさんだったのです。
ああ、やっぱりあの人は凄い人だったんだ…などと、1人心の中で納得してしまいました。
簡単な結果発表が終わった後、閉店の時間が近づいていたため、参加者皆が外に出ようとしていた時、
友人達にも後押しされたのもあり、自分は意を決してその人に話し掛けました。
何しろ地元が奈良からそんなに近くないこともあって、この機会を逃せばもう出会えなさそうな気がしたからです。
しかし緊張していたのもあって殆ど何も話せず、唯一やっと言えたのは
「どうやったらそんなに上手くなれるんですか?」のたった一言だけ。
するとその人は、とても人の良さそうな笑顔で一言、こう答えてくれたのでした。

「努力です」…と…。

今でも挫折しかけた時は、その人のその言葉を思い出して頑張ってます。