9837979日本での「万引き家族」マスコミ試写は長蛇の列ができて、毎回満員となっている。いろんな人の感想を聞いているが、最初のリアクションは「う~ん。何て言うのかな…」。首をかしげる人が大半という珍現象が起きている・・



パルムドールに輝いた「万引き家族」、感想大半が「う~ん…」は狙いだった!?担当記者が見た


次第に、見る者を「う~ん」とうならせ、言葉にならないものを残すことこそが、是枝監督の狙いだったのではないか、と思い始めている。

映画は、少年が“父”に連れられ、スーパーで万引きするシーンから始まる。足の踏み場もない家で“家族”そろって夕ご飯を食べる。そこには新入りの女の子も。みんな触れられたくない複雑な過去があり、疑似家族なのに肩を寄せ合い、何とも言えない、切ない幸福感が包みこむ。


・万引き家族



しかし実際は、その家族の存在自体が事件だ。小学校に通わせてもらえない万引き少年に残っていた優しさと犠牲心が、物語を急展開させる。

一見、社会的、表面的に解決したかに見える。しかし実際は何も変わっていない事実を、強烈に突きつけられる。
砂をかんだような、苦しい、ざらついた余韻が残って消えない。そうやって考え続けさせることを、監督は意図して撮ったのではないか・・


・『万引き家族』カンヌで約9分のスタンディングオベーション



・この記事へのコメント

・映画賞もらう映画わからないw
自分にセンスがないと痛感するw

・是枝監督の作品でひとつだけ好きな作品があるが
それ以外はほぼすべて「う〜ん…」だった
まあそういう監督なんだろう
それと
これ竹野内豊主演で同じようなアイデアの作品があったような…

・この筆者さんやうーんと思える人は幸せな普通の家庭で育ったんだろうなと思う。
毒親の元で育った人の思いはわからないよね、経験して無いんだから。
私はこの作品観て、胸がぎゅーと捕まれているような感覚だった。おばあちゃん、お姉ちゃん、男の子、新しく来た子、その人の立場になったことがなければ痛みは共感出来ない人がいても仕方ないでしょうね。それだけ幸せな生活が送れていると解ればいいんじゃない?
毒親の元でしか居場所が無いって本当に辛く苦しい事なんだよ、大人は逃げ道有るけど。筆者さん、子供がいなくなっても探す事もせず被害者演じてる大人、どう思った?

・楢山節考は当然として、うなぎ、今回の万引き家族がパルムドール賞受賞はちょっと疑問だな。日本人の感覚とフランス人の感覚は違うのかな?自分的には七人の侍、泥の河、黒い雨などが日本映画の傑作だと思うよ。

・そもそも是枝作品は見終わって、良かった!面白かった!感動した!とかいうスタイルじゃない。社会における家族的な問題点を取り上げてるようなものなので、それについて個人でどう捉えるかとか考えるか。だから自然と、う~ん…とすぐには返答しにくい状況になる。そういうのに興味がない、もしくは映画にそういうものを求めない人にとってはあまりお勧めしないかな。


・是枝監督『万引き家族』カンヌ映画祭最優秀パルムドール受賞