4: :2011/03/05(土) 06:17:46.78 ID:
ちなみに俺37歳 未婚
姪っ子(以下メイ) 23歳
メイは兄夫婦の子供
兄とはだいぶ年が離れていて、11歳差
義姉も兄と同い年
俺が14歳の時に当時25歳の兄夫婦にメイが生まれた
姪っ子(以下メイ) 23歳
メイは兄夫婦の子供
兄とはだいぶ年が離れていて、11歳差
義姉も兄と同い年
俺が14歳の時に当時25歳の兄夫婦にメイが生まれた
9: :2011/03/05(土) 06:22:15.76 ID:
当時、赤ん坊なんかうるさいだけだと思ってたバカ中坊だったが、メイだけはとんでもなく可愛く思えたのが不思議だった
父は頑固で無口、怒る時には手も同時な人だったが、初孫となるメイには家族のだれも見たことがないようなデレデレ顔になって気持ち悪かったな
父は頑固で無口、怒る時には手も同時な人だったが、初孫となるメイには家族のだれも見たことがないようなデレデレ顔になって気持ち悪かったな
11: :2011/03/05(土) 06:27:09.87 ID:
そんな父が自転車に子供用のイスをつけて散歩に行けるようになるのをすごく楽しみにしていた
しかし大問題が
メイが父と俺にだけはなかなかなついてくれなかった
3歳ぐらいまでは父と俺の声が聞こえるだけでおびえて固まる、不意に視界に入ると泣き出す、抱っこしようとすると号泣して義姉か母に助けを求める有様
そんな時の父のさみしそうな顔は忘れられないが、母曰く俺も父と同じような表情だったらしい
結局、父とメイの自転車散歩は実行されることはなかった
しかし大問題が
メイが父と俺にだけはなかなかなついてくれなかった
3歳ぐらいまでは父と俺の声が聞こえるだけでおびえて固まる、不意に視界に入ると泣き出す、抱っこしようとすると号泣して義姉か母に助けを求める有様
そんな時の父のさみしそうな顔は忘れられないが、母曰く俺も父と同じような表情だったらしい
結局、父とメイの自転車散歩は実行されることはなかった
12: :2011/03/05(土) 06:32:32.93 ID:
それから義姉の話だと、父と俺以外には老若男女関係なく人懐っこい子供だったらしい
それを聞いて落ち込んだ
ともあれようやくなついてくれて、こっちもアホほど可愛がって遊んでた
で、メイが5歳の時、母とが義姉の母が相次いで病没した
それなりに愁嘆場だったが、メイにはまだよくわかってなかったのかな
それを聞いて落ち込んだ
ともあれようやくなついてくれて、こっちもアホほど可愛がって遊んでた
で、メイが5歳の時、母とが義姉の母が相次いで病没した
それなりに愁嘆場だったが、メイにはまだよくわかってなかったのかな
14: :2011/03/05(土) 06:40:49.10 ID:
その2年後、今度は父が病没
義姉の父はずいぶん以前に亡くなっていたので、メイは7歳にして祖父母を失った
その年の俺は何とか就職が決まって実家を離れていたし、兄家族も実家から離れていたため相談の結果実家(田舎で小さいながら一軒家だった)は売りに出し、半年後には更地になっていた
実家が壊される時、兄家族と一緒に見に行ったのだが、メイの「じいちゃんのオウチ、無くなるね」て言って泣き出したのつられて俺もちょっと泣いた
義姉の父はずいぶん以前に亡くなっていたので、メイは7歳にして祖父母を失った
その年の俺は何とか就職が決まって実家を離れていたし、兄家族も実家から離れていたため相談の結果実家(田舎で小さいながら一軒家だった)は売りに出し、半年後には更地になっていた
実家が壊される時、兄家族と一緒に見に行ったのだが、メイの「じいちゃんのオウチ、無くなるね」て言って泣き出したのつられて俺もちょっと泣いた
15: :2011/03/05(土) 06:47:45.05 ID:
そしてメイが11歳の時にその事故が起きた
兄家族の乗る車がトラックと衝突し兄は即死、義姉は3日間意識不明のあと亡くなった
メイは奇跡的に打撲だけで済んだ
メイの親族は俺だけになった
兄家族の乗る車がトラックと衝突し兄は即死、義姉は3日間意識不明のあと亡くなった
メイは奇跡的に打撲だけで済んだ
メイの親族は俺だけになった
16: :2011/03/05(土) 06:51:50.51 ID:
当時、25歳の俺は事故の半年前に勤務先が倒産したため無職
多くはないが相続した遺産と貯めていた小金で日本一周なんぞをしていた
兄夫婦の死に絡み、いろいろなゴタゴタがあったが一番の問題はメイのことだった
無職の若造が引き取って育てるなんてことはできるはずもなく、結局児童養護施設に預けられることになった
多くはないが相続した遺産と貯めていた小金で日本一周なんぞをしていた
兄夫婦の死に絡み、いろいろなゴタゴタがあったが一番の問題はメイのことだった
無職の若造が引き取って育てるなんてことはできるはずもなく、結局児童養護施設に預けられることになった
17: :2011/03/05(土) 06:59:00.65 ID:
その後、父の知人から誘っていただき零細運送会社の運転手の仕事を始めた
幸い、メイのいる施設とはそんなに遠くなかったのでできるだけ毎週会いに行くようにしていた
施設に入ってからのメイは、やはり事故の精神的影響が大きく非常にふさぎがちだったらしい
それなのに俺が会いに行くとすごいうれしそうにしていた
だから少しでも励みなれたらと思ってこまめに会いに行くようにしていた
それが裏目に出るとは思いもしなかった
幸い、メイのいる施設とはそんなに遠くなかったのでできるだけ毎週会いに行くようにしていた
施設に入ってからのメイは、やはり事故の精神的影響が大きく非常にふさぎがちだったらしい
それなのに俺が会いに行くとすごいうれしそうにしていた
だから少しでも励みなれたらと思ってこまめに会いに行くようにしていた
それが裏目に出るとは思いもしなかった
18: :2011/03/05(土) 07:06:16.55 ID:
もうすぐメイが小学校卒業という時期に、施設から連絡があった
メイがいじめの対象になっているとのこと、その原因が俺にあるということだ
メイは俺と会った後はすごく元気になるらしく、そのことが施設にいる他の子供、特にリーダー格の年上の女の子から疎まれるようになったらしい
基本、この施設にいる子どもたちは保護者がいなかったり虐待を受けたりで親や親族と会うことのない子供たちだ
そんな中メイにはいつも親族(俺)が会いに来て楽しそうにしている、なんでお前だけが!となり、いじめの対象となった
メイがいじめの対象になっているとのこと、その原因が俺にあるということだ
メイは俺と会った後はすごく元気になるらしく、そのことが施設にいる他の子供、特にリーダー格の年上の女の子から疎まれるようになったらしい
基本、この施設にいる子どもたちは保護者がいなかったり虐待を受けたりで親や親族と会うことのない子供たちだ
そんな中メイにはいつも親族(俺)が会いに来て楽しそうにしている、なんでお前だけが!となり、いじめの対象となった
19: :2011/03/05(土) 07:18:09.51 ID:
もう少し早く
20: :2011/03/05(土) 07:30:49.81 ID:
ちょっと席はずしてました
施設職員と今後の話し合いをしたのだが、その時に言われたのがメイと会う回数を極端に減らしてくれとのこと
他の子たちと差が出ないようにしたいとのことだったが、俺にとっては残されたただ一人の大事な身内だ
とても了承しがたい
しかしその方がメイのためになるなら、としぶしぶながら納得
そのことをメイにも伝えたんだ
>>19
すみません ちょっと席はずしてました
施設職員と今後の話し合いをしたのだが、その時に言われたのがメイと会う回数を極端に減らしてくれとのこと
他の子たちと差が出ないようにしたいとのことだったが、俺にとっては残されたただ一人の大事な身内だ
とても了承しがたい
しかしその方がメイのためになるなら、としぶしぶながら納得
そのことをメイにも伝えたんだ
22: :2011/03/05(土) 07:37:07.61 ID:
そうしたらメイが突然泣き始めた
嗚咽しながらこんなようなことを言ったんだ
「マサトおじさん(俺)は私のことキライになったの?お父さんもお母さんも誰もいなくなったのに、マサトおじさんまでいなくなったら一人ぼっちになっちゃう
そんなの嫌だ、それにここにいるのもホントは嫌で嫌でたまらない」
会うときはいつもニコニコしていてわがままも言わずにいたメイだったが、やっぱり相当無理をしていた
当然のことだが
嗚咽しながらこんなようなことを言ったんだ
「マサトおじさん(俺)は私のことキライになったの?お父さんもお母さんも誰もいなくなったのに、マサトおじさんまでいなくなったら一人ぼっちになっちゃう
そんなの嫌だ、それにここにいるのもホントは嫌で嫌でたまらない」
会うときはいつもニコニコしていてわがままも言わずにいたメイだったが、やっぱり相当無理をしていた
当然のことだが
23: :2011/03/05(土) 07:37:10.29 ID:
なかなかいいぞ読んでるから続けてくれ
26: :2011/03/05(土) 07:43:20.28 ID:
11歳で突然に親を失ったメイが、たった一年で立ち直れるものか
ぐしゃぐしゃに泣きながら、でもどこかで遠慮してるのかいつもならまとわりついて来るのにこの時は俺から少し離れたイスから決して近づいてこようとしなかった
そんなメイを見て、たまらず俺も泣いた
そして最近、空想程度に考えていたことを提案した
「おじさんと一緒に住むか?」
ぐしゃぐしゃに泣きながら、でもどこかで遠慮してるのかいつもならまとわりついて来るのにこの時は俺から少し離れたイスから決して近づいてこようとしなかった
そんなメイを見て、たまらず俺も泣いた
そして最近、空想程度に考えていたことを提案した
「おじさんと一緒に住むか?」
この記事へのコメント
1. Posted by 名無し 投稿日:2018年05月23日 23:16
イイハナシダナー(;∀;)
2. Posted by 名無し 投稿日:2018年05月23日 23:36
あーこれはアカンわ。涙しか出てこん
3. Posted by 名無し 投稿日:2018年05月23日 23:40
これは泣いた。
マサトおじさんしあわせになってね
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