【モバマス】的場梨沙「ジューンプライド……」 二宮飛鳥「ブライドだね」
飛鳥「何を読んでいるんだい」
梨沙「ぜくしぃ」
飛鳥「読むのが10年早くないか?」
梨沙「いいじゃない、ケッコンジョーホーシ読んだって」
飛鳥「まあ、ヒトを年齢の枷に嵌めるのはボクも嫌うところだが……自分で買ったのか?」
梨沙「ううん、ハートさんが読んでもいいよって置いてった」
飛鳥「なるほど」
梨沙「そういうアンタは何持ってるの?」
飛鳥「たこ焼き。撮影の帰りに買ってきた」ハフハフ
梨沙「ふーん」
梨沙「一個ちょーだい♪」
飛鳥「いいけど、ぜくしぃを汚さないようにね」
梨沙「わかってるわよ。借り物だもんね」
飛鳥「誰かの大切な宝物を傷つけるわけにはいかないからね」
心「いや、結婚はともかく結婚情報誌は宝物じゃないぞ……」
梨沙「あ、ハートさんおかえり」
心「ただいまー♪ 飛鳥ちゃん、はぁとにもたこ焼きちょーだい☆」
飛鳥「いいよ、ほら」
梨沙「気前いいわね」
飛鳥「どうせこうなると思って多めに買ってきたからね」
心「飛鳥センセー流石っす☆」
梨沙「じゃあもう一個ちょーだい!」
飛鳥「仕方ないな」
心「はぁともー♪」
飛鳥「……これ、キリがなくなるパターンじゃないか?」
梨沙「一通りは読んだんだけど……結婚式の式場って、本当にいろいろな種類があるのね。ホテルとかレストランでもできるって、アタシ知らなかったわ」
飛鳥「へえ、レストランでもできるのか。ボクも、式場は式場で独立しているものかと」
心「もちろんそういう専門の式場もたくさんあるよ? 今はいろんなタイプの人に合わせて、いろんな需要に応えられるようにしてるってこと♪」
梨沙「詳しいわね」
心「そりゃあ詳しいに決まってるじゃない!」
梨沙「やっぱりオトナなのね」
心「この歳になると友達の結婚式に出る回数もだんだん増えてくるから、自分の目でいろんな式場見られるんだよね……」
飛鳥「これがオトナか……」
飛鳥「一度キミのママと式を挙げているんだから、その時の写真を見せてもらえばいいんじゃないか」
梨沙「あ、そっか!」
梨沙「こういう時、パパが結婚相手だと便利ね!」
飛鳥「そこだけ抜き取ると脳が理解を拒むような一文だね」
心「洋風なのもいいけど、和婚もいいよねー♪」
梨沙「ワコン?」
飛鳥「和風の結婚式のことさ。ほら、ドラマとかで神社で挙式していたりするだろう」
梨沙「あー、あのお酒飲むやつね! なんだっけ、オキニ?」
飛鳥「御神酒のことかな」
心「煌びやかなウエディングドレスもいいけど、雅な白無垢にも憧れちゃうよね~☆」
飛鳥「そういえば、心さんは仕事で白無垢を着ていたね」
心「本番の式もああいう感じでいくか、それとも南の島で純白のドレスを着るか……んー、悩む~!」
梨沙「晴やありすもウエディングの仕事してたわね……アタシもやってみたいなー。そしたら自分に似合うドレスとか確かめられるかも」
梨沙「あーでも、ドレス着るのは本番までとっておきたいような気も……でも仕事で着るならそれはそれで……んー、悩む!」
飛鳥「難儀だね、ふたりとも」
飛鳥「あつっ」ハフハフ
飛鳥「たこ焼きも難儀だな……」フーフー
梨沙「ふむふむ」
飛鳥「熱心だな……ついに道具を使い始めたか」
心「ジューンブライドだからね☆ 季節的にも結婚式にマジになる時期っしょ☆」
梨沙「ジューンプライド?」
飛鳥「プライドではなくブライドだね。6月に結婚する花嫁は幸せになるという伝承さ」
梨沙「なんで6月なの?」
飛鳥「さあ、どうしてだったかな……きちんと調べたことはなかったから」
心「ギリシャ神話に出てくる結婚を司る女神が、6月を守護する存在だからっていう説とかがあるらしいよ♪」
飛鳥「なるほど、ギリシャ神話か……少し興味が湧いた」
心「はぁと、オトナのレディーだから詳しいのよん☆」
梨沙「スマホ片手にガン見してた気がするけど」
心「気にすんな☆」
飛鳥「しかしヨーロッパならまだしも、日本の6月は梅雨だから式がしづらいんじゃないか?」
梨沙「雨降ってると外でブーケ投げるとかできないわよね」
心「屋内が広いところで我慢するか……それか、いっそヨーロッパまで行っちゃうとか♪」
梨沙「外国でっていうのもいいわね! でも、遠いところだと友達とか呼びにくいわね……」
心「場所をとるか、人をとるか。難しいね」
梨沙「てことは、飛鳥は静かな式を挙げたい派?」
飛鳥「いや、別にそういうわけではないよ。選択肢のひとつとして提示しただけさ」
梨沙「じゃあみんなでワイワイ派?」
飛鳥「そっちでもない。というより、具体的なヴィジョンなんて深く考えたことがない」
梨沙「そうなんだ」
飛鳥「キミと違って、ボクはまだそういう相手を見つけてすらいないからね。隣に立っている人が想像できない以上、式の中身もイメージしづらい」
心「てことは、飛鳥ちゃんも結婚願望自体はある感じ?」
飛鳥「明確にあるわけじゃないけど……関心くらいは持っていいだろう」
飛鳥「人と人との出会いは、ひとつひとつ、小さな可能性が実現したものだ。もしボクが、一生を共にしていいと思える男の人と出会えたのなら……そして、その人と結ばれたのなら。それは、奇跡と呼べるものなんだろうね」
飛鳥「だから、あえて言うなら……ボクは、式の内容には拘らないかもしれないね。その人とそこに立てているだけで、十二分だろうから」
梨沙「飛鳥……」
心「飛鳥ちゃん……」
梨沙「いや、それはそれとして結婚式は一度きりなんだからキラキラなほうがいいでしょ」
心「ていうかそういうのちゃんとしてくれる甲斐性ある男選ばないと」
飛鳥「リアリストだな、キミ達……」ハァ
心「恋する乙女だゾ☆」テヘペロ
その後
P「で、熱い議論を交わしているうちにふたりして寝落ちしてしまったというわけか」
飛鳥「途中から雑誌を読みながら意見を出し合っていたからね。文字と睨めっこしすぎて目が疲れたんだろう」
梨沙「すぅ……」
心「すやすや」
P「それで、今は飛鳥が読んでるのか」
飛鳥「他に読むものもなかったからね。あれだけ熱弁されれば、少しは心も動かされる」
P「飛鳥の結婚式か。どんな感じになるんだろうな」
飛鳥「キミまで気が早すぎることを言うのかい? まだ全てが未確定だというのに」
P「きっと綺麗な花嫁姿なんだろうな……真っ白なドレスに身を包んで、バージンロードをお父さんと歩いて……」
飛鳥「おい、戻ってこい。ボクより鮮明にボクの晴れ姿を想像するな。少し恥ずかしい」ペシペシ
P「はっ!? ああ、ごめんごめん。つい想像が膨らんで」
飛鳥「想像じゃなくて妄想だろう、そこまで行くと」
P「おっしゃる通りで。でも、楽しみだなあ」
飛鳥「……まあ、それこそ気が早い話だけれど。もしその日が本当に来たとしたら、キミもその場にはいてくれよ」
P「式に呼んでくれるつもりなのか? それは嬉しいな。絶対行くよ」
飛鳥「なんなら、主演として参加してくれてもいいよ」
P「主演? 結婚式の主演って……飛鳥、君」
飛鳥「冗談だ」
P「飛鳥~~!」
飛鳥「ふふっ。やっぱりキミをからかうのは愉しいな。ボクはそろそろ帰るよ」
P「まったく。気をつけて帰るんだぞ」
飛鳥「あぁ、また明日」クルリ
心「じーーーー」
飛鳥「あ……お、起きていたのか」
心「飛鳥ちゃんさー。プロデューサーとふたりきりだと、結構ダイタンだよねー♪」ニヤニヤ
飛鳥「……コホン。また明日っ」ソソクサ
心「あ、逃げた。かわいいな~♪」
P「大人げないですよ、心さん」
心「はぁとはピッチピチの26歳だもーん♪」
P「開き直ったなこの人」
P「最近の子は進んでますからね。にしても梨沙は進みすぎな気はしますけど」
心「ま、相手が決まってるのが大きいんだろうねー。飛鳥ちゃんも言ってたけど、相手がいないことには式の中身も考えにくいし」
P「相手があっての結婚式ですからね。当然と言えば当然か」
心「ほんとにねー……うーん、やっぱここの式場すごいオシャレでいいなー♪」
P(でも、歳をとると相手がいるいない関係なしに気になってくるものなのかな……)
心「今失礼なこと考えてなかった?」
P「い、いえっ!? そんなことは」
心「……言っておくけど、はぁとも梨沙ちゃんと同じなんだからな?」
P「同じ?」
心「だからさ。相手はもう、決めてるってこと」
P「………」
心「……はぁとは、『冗談だ』とは言わないよ?」
P「心さん……」
心「ふふっ♪ じゃ、はぁとはそろそろ帰るから!」クルッ
梨沙「ハートさん、プロデューサーとふたりきりだとめっちゃ攻めるのね……」ドキドキ
心「どわあっ!? 起きてたの!?」
P「この流れさっき見た」
おしまい
心さんと結婚したい
シリーズ前作:二宮飛鳥「き、キミのハートを狙い撃ち……だぞ?」
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コメント一覧
-
- 2018年06月11日 21:47
- 飛鳥が純白のウエディングドレス着てるとこ想像してみたらすごくいい
-
- 2018年06月11日 21:49
- 梨沙が出てるのにPが刺されていないだと?
ましてブライダル関係なのに…
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- 2018年06月11日 22:33
- 総選挙組よりサプボ早そうな辺り運営に愛されてるよなぁ
-
- 2018年06月11日 22:43
- ※3
憶測でよくもまあそこまで言えるな
というか去年も似たようなこと言ってただろ
-
- 2018年06月11日 23:10
- 蘭子は純白と漆黒のどっちのドレスを好むのだろうか?
-
- 2018年06月11日 23:14
- ※4
149で晴に声帯ついたから、149かつビートシューターの相方って点で可能性は高い方だとは思うよ実際
それをわざわざ嫌味ったらしく言う※3はどうかしているとは思うがね
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