20日（水）の雲（白色）と雨（青や黄色）の予測。九州〜本州では雨が強く降るところも。一方で、沖縄は晴れ。この状態がつづくと、梅雨明けに？
１週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週１連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。
（本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたは
ウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ）
1週間を振り返る（東京都心周辺）
1週間を振り返る（東京都心周辺） 予報は前日夜に
こちらでやってます。
梅雨前線に遊ばれてます…
先週は、梅雨前線のフェイント能力を見せつけられた。サッカーでいうなら、一流リーグのトップ選手級。前線と低気圧の連携プレーに、完全にほんろうされた一週間。
前線が南に離れているかと思ったら、別の低気圧がスーッと近づいてきて、火曜（12日）、水曜、木曜は、思ったほど晴れず。
一方で、雨雲が来ると待ちかまえていたら東京には近づかず、水曜・木曜はにわか雨の予報を空振り……と、完全に遊ばれた状態。
毎度やられる梅雨前線という強敵に、今シーズンも完敗中。あと1か月ほどつづく梅雨の間に、シーズン序盤の負けを取り戻せるか！？
完敗。うなだれてます。
【今週のみこみ】今週の“ここ最高”は「沖縄」かも
先週後半は、先週の記事で予想したとおりに、オホーツク海高気圧が現れて、北から冷たい空気を送り込んできた。
今週はオホーツク海高気圧も先週のように目立つことはなく、北日本や東日本でも気温は上がりやすくなる。
かわって、今週の主役になるのは梅雨前線。九州〜本州にいることが多くなって、これらの地域では雨が降りやすい。晴れる日は、これまでより少なく、「ザ・梅雨」といった天気に。
週末にかけて、梅雨前線は九州〜本州付近をうろちょろしそう。沖縄は晴れつづく？
梅雨前線が、九州〜本州まで上がるということは、沖縄からは離れるということ。そのままの状況がつづけば、沖縄は晴れやすくなって、梅雨明けはそろそろということになる。
梅雨の地域から見れば、「ここ最高」の夏空。
沖縄は梅雨が明けるのか、結果は来週！
今週の格言
『沖縄の梅雨明けが近づくと、梅雨前線は九州〜本州で本気を出す』
6月11日に気象庁より発表された速報でラニーニャが終息したとしています。西太平洋の海面水温や南米の海面水温を見る限り、夏の高気圧が安定しないかもとおもいました。増田さんはどうかんがえていますか
数か月先の天候はコンピューターの予測をもとに予報されますが、太平洋の海水温も先の天候を考えるうえでの一つの要素となります。
ただ、海水温だけで先のことがわかるほど、天気は甘くありません。詳しく天候が見えるようになってくるのは、せいぜい1か月をきってから。2週間先くらいまでなら、気温の傾向はより詳しく分かります。
なので、今の時点では、夏にかんしてはなんとも言えないですね。
ちなみに、去年は「5月が晴れすぎてるから、夏もよく晴れて暑くなるのでは？」と、過去の統計などをもとに夏の天気を考えていました。
結果は……東京で8月に21日連続、雨を観測。「よく晴れて」なんて、口にもできない天気に……。
5月や6月の時点で、夏の天候を予測するのって、やっぱりきびしいです。
ちなみに、今年のようにラニーニャが夏前に終わった年を調べると、近年では2008年と2011年。
ともに豪雨があいついで、特に2008年は「ゲリラ豪雨」が流行語大賞になったほど。
となると、今年も…？
……と、きびしいことが分かっているのに、去年のことがあったのに、何かを言いたくなってしまうのが、気象予報士なんです！
TEN-DOKU
先週の問題は、
こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします！
追加のヒントは、画面右下の高気圧は夏の太平洋高気圧で、拡大中です」です。
解答はこちらから↓
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