33文部科学省の局長が、私立大学の支援事業をめぐって東京医科大学に便宜を図る見返りに、受験した自分の子どもを不正に合格させたとして受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました・・



受託収賄の疑いで逮捕されたのは文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(58)で、東京地検特捜部は東京 霞が関の文部科学省を捜索しました。東京 港区の会社役員、谷口浩司容疑者(47)も収賄のほう助の疑いで逮捕されました。

特捜部の調べによりますと、佐野局長は文部科学省の官房長だった去年5月、私立大学の支援事業をめぐって、東京 新宿区にある東京医科大学に便宜を図る見返りに、ことし2月、東京医科大学を受験した自分の子どもを不正に合格させたとして受託収賄の疑いが持たれています。

佐野局長は谷口役員を通じて東京医科大学の関係者と知り合い、この関係者から文部科学省が特色ある研究に対して費用を支援する「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に東京医科大学が選定されるよう要請されていたということです。

そして選定に便宜を図る見返りとして、佐野局長の子どもの入学試験の点数がこの関係者らの裁量で加算された疑いがあるということで、特捜部は点数の加算などが賄賂にあたると判断しました。


・佐野太容疑者(58)


この事業には昨年度55億円の予算が計上され、188の大学が申請して東京医科大学を含む60校が選定されていました。特捜部は文部科学省の支援事業の選定をめぐる詳しい経緯について実態解明を進めています。

特捜部は2人の認否を明らかにしていません。

「私立大学研究ブランディング事業」とは
今回、佐野局長が便宜を図るよう求められたとみられる事業は、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」と言われるものです。

私立大学への補助事業として平成28年度からスタートし、昨年度は55億円の予算が計上されました。

学長のリーダーシップのもと、特色ある研究を打ち出す私立大学に対して経常費や設備費などを最長5年間支援するのが特徴です。

昨年度は188の大学が申請し、東京医科大学を含む60校が選定されていました・・

・詳細は(source: NHKオンライン - 文科省局長を受託収賄容疑で逮捕 東京地検特捜部












・文科省局長を受託収賄容疑で逮捕 東京地検特捜部