『はじめの一歩』第1227話「大地を叩く！」

2つの格闘漫画の愛好家だからこれ書かせて…範馬勇次郎かよ！

サブタイから滲み出す、地上最強の生物感。大地を叩くって、それ地震止める手段だから！…一歩の時代って2000年前後だったから、ちょうど○キ的に言うと死刑囚編くらいなんですよね。なので大地を叩くってネタはそこそこ古いんですが…そもそもバキが範馬勇次郎を知ってるわけないか…。

…というか、どうして一歩が大地を叩くことになったのか…

一歩、いじめっ子に本気を出す

誰かをジムに入れたい…新人がほしい…と、経営的な意味でではなくてボクシングを教えたいという想いで新しい子を探していたとき、河川敷でいじめの光景を見る。いじめっ子が5人といじめられっ子が1人…この光景を一歩は知っている。このいじめを助けてくれたのが鷹村であり、この出来事が一歩をボクシングの道へと突き進めたんだ。

だからなのでね、ここでいじめられっ子を助けてあげれば、もしかしたらジムに入ってくれるかもしれない…そういう想いもあったかもしれない。でもまあ純粋にイジメヨクナイって思ったんでしょうけども。

ただ…一歩連載時の1990年前後ならともかく、2020年近くの現代は暴力って厳しい目で見られる時。とくに一歩は元ボクサーで、ボクシングをリング外でやったら犯罪と言われても仕方ないこのご時世。一歩、自分の手をださずにいじめっ子を止めることはできるのだろうか…。

卑怯…？一体どうして卑怯なのか…そうか、一歩はボクシングの有名人だから、その有名人が襲いかかってきたら汚いって話か。でもまあこの世の中にはヘビー級ボクサーが3方向から同時攻撃を受けて対処できないってこともあるし、一概にボクシングで強い＝喧嘩で強いわけではないが…。

なんて思ってたら、ワンポが原因でした。でもしゃーない。なんとなくだけど牙出したらチベタン･マスティフに見えるかもしれないしねワンポ。

でも確かにワンポは卑怯だ。どこぞの大山さんは、猫と戦うには刀があって対等になると行っていたけども、目の前にチベタン･マスティフ…いや言い過ぎたハスキー犬レベルがいたら、そりゃあ勝てないって。

だが一歩は別のことを考えていた。ワンポより自分のほうが格下に見られていてショックを受けていた。…分かる。一応世界穫れるんじゃないかと言われていた男が、犬より格下に見られちゃあ…というよりも、一歩のことを知らないのかこの不良どもは…。

一歩、喧嘩を止めるため、ついに秘策にでる…そう、大地を叩く！！！！！！！！

大地を叩いたァァァァァァァァァ

って、なんてこともないただの土下座だった…。これ、ちょっと情けなさを感じつつも、喧嘩を止める手段としてはこれ以上ないものかもしれない。少なくともいじめの標的を自分に変えたわけだから…。

結果的にはこれで喧嘩は終了。…だが一歩の戦いは終わっていない。そう！一歩の本当の勝負はここから…ここから鴨川ジムの営業活動だァァァァァァァァァ！

そして逃げるいじめられっ子、追う一歩。ワンポに捕まえろと指示をしてまで捕まえようとする姿…いやこれ下手したら一歩のほうがいじめっ子では？

今のご時世、親御さんがブチギレてジムに来るかもしれない。勧誘レベルじゃない監禁しようとしたーーーーーって。いやホント、くそでけェワンポに追いかけられたら、そりゃあ怖いって。

しかし新人は入りそうだ

このご時世（たぶん2000年前後）にアイパーの不良がまだ存在していたとは…かの浦飯幽助ですらアイパー時代は初期中期までだったというのに、なんたること…。

ただまあ、アイパーくんは一歩の名前を知ったわけで、そして一歩の力強さを体感しているわけで、これで興味を持ってジムへやってくるかもしれない。…そう、はじめの一歩セカンドはアイパーくんの時代来るで！

はじめの一歩(121) (講談社コミックス)