1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:40:55.80
ID:tmyFMPJ00
※忍殺要素はありません。
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:42:34.75
ID:tmyFMPJ00
秋山「試合前の挨拶がですか?」
沙織「そうそう、やれ貧弱な戦車だ、とかその程度の学校が、とか」
麻子「公式戦の相手に言う台詞じゃないな」
秋山「まぁ、そう深くとらえないでいいんですよ」
みほ「そうそう」
みほ「戦意高揚の為に試合前のアオリ・アイサツは一度までなら許されてるからね」
沙織「ええ……何それ」
秋山「古くは聖グロリアーナ発祥と言われ」
秋山「折しもプロレスブームのマイクパフォーマンスにあやかって戦車道女子の間で定着したんです」
沙織「えぇー……いいの? 戦車道って礼に始まり礼に終わる、んでしょ?」
みほ「それが理想なんだけど、やっぱり結構荒っぽい勝負事ではあるから」
みほ「勝った時も負けた時も一切態度には出さずっていうのは難しくて」
みほ「むしろお腹に貯まって慇懃無礼になっちゃったりして」
秋山「そういうのを解消するために、試合前はビッグマウスで、試合後には互いの健闘をたたえ合う」
秋山「そういう暗黙のルールみたいなものがあるんですよ」
みほ「勿論公式じゃないけどね」
麻子「西住さんもやったのか」
みほ「私は……一二度やって、向いてないって言われちゃって」
みほ「殆どエリカさんが引き受けてくれてたよ」
沙織「お姉さんは?」
みほ「お姉ちゃんは必要最低限のことしか言わないから……結局隊長副隊長が揃って嫌な事を押し付けちゃうことに」
麻子「普段の態度から見るに適任と言う気もするが」
華「というか、聖グロリアーナが発祥なんですか?」
秋山「と、言われています。聖グロの図書館には格言集の横に煽り文句大全が並んでいるとかいないとか」
秋山「実際うちとの練習試合でもまず大洗の戦車を一笑に伏してからのサンダースやプラウダを引き合いに出して他校まで煽っていくストロングスタイルを披露していたでしょう?」
みほ「あれは見事だったね。強く煽れば煽るほど試合後には折れて一歩引かなきゃいけないのに」
みほ「ああやって高い頭をあっさり下げることができるあたりやっぱり聖グロリアーナは淑女の学校って気がするよ」
秋山「聖グロは開き直ってくるからたちが悪い、とも往々に言われますがね」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:43:55.99
ID:tmyFMPJ00
沙織「サンダースの人も結構煽ってきたよね」
みほ「というか、アリサさんが、ね」
華「やはり時期隊長候補を見越して練習させたりするんでしょうか」
麻子「元々の性格って気もするが」
秋山「その辺どうなんでしょう、本人たちに聞いてみましょうか」
みほ「そういえば学園交流会の真っ最中だったね」
沙織「色んな学校に斬り込んでいく話題ゲットだよ」
麻子「相応しい話題ではないと思うが」
アリサ「あぁ、煽りね……まぁ意識的に私が引き受けてるところはあるかもね」
ナオミ「そうだな。やっぱりマムにはいまいち似合わないからな」
アリサ「ただ私だとあんまり迫力がないからナオミに頼むことは多いわね」
ナオミ「ま、初見のインパクトって言うのも大事だしね」
沙織「んー、でも意外だよ。ケイさんってそういう汚れ仕事を部下に押し付けるイメージなかったけど」
アリサ「あー、いや隊長は、ねぇ」
ナオミ「私だってできるって言うんだけど」
華「やっぱり厳しく言えないんですか?」
アリサ「いや……タイプは違えど、あんたんとこの隊長と同じだと思うんだけど」
ナオミ「あの手の悪口言いなれない人の煽りってたまに本当に後に禍根を残すレベルで刺さるから」
秋山「あー……」
沙織「向いてないってそういう……」
アリサ「どうしてもやるって言う時はわざわざ原稿作ってやるんだけどそれも馬鹿々々しいし」
ナオミ「まぁウチはいざとなればみんなで中指おったてて四文字言えばいいからさ」
秋山「ああ、万能ですよね」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:44:42.65
ID:tmyFMPJ00
知波単の対戦校「果たし状が文語体で読めない」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:46:08.07
ID:tmyFMPJ00
沙織「そういえばアンツィオの人たちは煽ってこなかったね?」
秋山「まぁ、あそこは人柄が……」
麻子「こう言っちゃ悪いが戦力が整っていないところが大口をたたいても煽りにはなりにくいかもな」
麻子「うちもそうだが」
アンチョビ「アンツィオはまだ外に向かって噛みつく段階に無いからなぁ」
みほ「わ! アンチョビさん!?」
アンチョビ「仮想敵を見立てて内側から煽りはするが」
アンチョビ「まだまだ対戦相手にどかんとぶつかっていけるほどの自負はできてないというか」
アンチョビ「あの子たちは強い、強いんだが……公式戦で一勝しただけだからな」
アンチョビ「もっとちゃんと自信をつけていかないと……ま、それはおいおいやるとして」
アンチョビ「大洗の諸君。ノリと勢いとパスタの国からアンツィオ屋台群をひっさげドゥーチェ出張だ!」
アンチョビ「大いに食べてってくれ!」
華「結局屋台の宣伝に来ただけなんですね」
麻子「まぁ結果的に全ての高校を回っていくから効率的かもしれんな」
みほ「ふぅ……食べすぎちゃった。どれも美味しすぎるよぉ」
麻子「露骨に他校需要を狙ったメニュー目白押しだったな」
華「鮟鱇パスタブルストカレー巨大ハンバーガー、どれも絶品でした」
秋山「個人的には鰻のゼリー寄せが普通に美味しい料理に昇華されてたのが……」
秋山「あれは別に聖グロに喧嘩を売ってるわけではないんですよね……?」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:46:40.41
ID:tmyFMPJ00
ミカ「煽り、それは戦車道にとって大切なものかな?」(ポロロン)
ミッコ「うちはミカに一任してるから」
アキ「うん」
ミカ「え……?」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:47:32.60
ID:tmyFMPJ00
沙織「一服したところで……他の高校はどうなんだろう、私、気になります」
麻子「くどいが学園艦交流会の話題だろうかこれ」
華「あ、あちらにいらっしゃるのはプラウダ高校の皆さんですね」
カチューシャ「煽り文句は誰が考えてるのかって? 晴れの日の話題かしらそれ」
秋山「まぁまぁ、遺恨が残らぬからこその無邪気な興味ですよ。プラウダ高校ではどうなんですか?」
カチューシャ「基本はカチューシャが考えて言うわね。敵に憎まれるのは隊長の仕事だもの」
カチューシャ「ただ、どうしても面倒くさい時はノンナかクラーラに適当なロシア語を捲し立ててもらうわ」
秋山「それは怖いwww」
カチューシャ「ノンナ、ちょっとやってみなさい」
ノンナ「Да」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:49:46.88
ID:tmyFMPJ00
Нонна「Катюша!Катюша!Катюша!КатюшаUuuu вау! Ох Ох Ох Ох Ох Ох Ох Ох Ох Ох AW да!Ох Ох Ох... Ох... ATAT?! Ох Ох Ох Ох!КатюшаКатюшаКатюшаUUUA я я АчОх!ОхНюхатьНюхать!НюхатьНюхать!ДыханиеДыхание!ДыханиеДыхание!Он пахнет хорошо…НюхатьНюхатьХа-ха!низовая метельКатюшаЯ хочу обнюхивать светлые волосы!НюхатьНюхать!Aa!!Сделал ошибку!Я хочу мохумовmohmohmohmohволосыmohmoh!calicalimohmoh…Kyung Cun Cui!!Милый фильм Катюша!!Wow Oh. Ох Ох Ох... Ох Ох Ох Ох! АВС Oh фасоли меня!!!Я начала заключительной главе Катюша!Ох Ох Ох Ох!Мило!Катюша!Мило!Oh Oh я Ох!Я рад, что правовые девушка…Да... Ох Ох Ох!!!Мяу-Мяу!!Аун Ньян Ай Ай Ай Ай!!Чтобы избежать Ah Ah Ah Ah Ah Ah!!!17-летний не является законным?!!!!Ох... Учащиеся средней школы могут думать об этом.Катюша не является законным?Мяу-Мяу!!Wow Ох Ох Ох Ох Ох!!Так эй Ох Ох Ох!!Ох fuwaaaa Ох Ох Ох Ох Ох!!Был я Oh я!! Правда!!Это!Ёлки-палки!Вы хотите, чтобы остановить!!ПравдаОстовить!?Глядя на?Катюша передняя крышка, глядя на меня?Катюша передняя крышка, глядя на меня!Я смотрел на меня Катюша!Катюша я глядя на меня!!!Давай поговорим мне Катюша!!!Это был хороший…Еще есть хорошие вещи!Ураааааа!!!У меня есть Катюша!!Я сделал Нина!!Это само по себе может быть!!!АнтологияКатюша!!Ураааааа!!!!Oh слишком Oh I Oh I OhАки!!Фукуда!!Анна!!!Алиса!!Uhhh я uuuu!!Я люблю Катюша хочу!!Отправить Катюша средней школы Правда!!」
※エキサイト翻訳につき雰囲気のみです。
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:50:45.89
ID:tmyFMPJ00
沙織「怖い! 怖いよ! すごい真顔でこんなに分かんない言葉で捲し立てられたら泣いちゃうよ私!」
秋山「めっちゃカチューシャカチューシャ言ってるんですがそれは」
華「偉大なるカチューシャの足元にも及ばない、とかそういう内容かもしれませんし」
カチューシャ「相手が本気で落ち込んだり怒ったりしたら試合後にあれは別に悪口じゃなかったんですよってフォローできるのも強みね」
麻子「意外とクレバーな手口だな……」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:51:48.67
ID:tmyFMPJ00
BC自由学園対戦相手「煽り文句の内容を巡って勝手に殴り合い始めた」
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:53:47.33
ID:tmyFMPJ00
みほ「あ、もう交流試合の時間だ」
秋山「今日は聖グロと黒森峰の3対3の変則殲滅戦ですね!」
麻子「なかなかの好カードだな」
華「それこそ煽りの現場が見れるかもしれませんよ沙織さん」
沙織「挨拶してるのはダージリンさんとみぽりんのお姉さんだね」
みほ「え? お姉ちゃんが? 大丈夫かなぁ……」
12:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:54:55.18
ID:tmyFMPJ00
ダージリン「こんな言葉を知っている? 私さぁ、貴方の妹さんと愛し合いましたの」
オレンジペコ「ジョナサン・グレーンのもじりですね」
まほ「私の知ったことか!」
ダージリン「アプローチしたらすぐに寄ってきましたのよ」
まほ「戦車道女子のやること、珍しくもない!」
ダージリン「西住流家元、しほさんもなの」
まほ「…何を言ってるんだ?」
ダージリン「いえ、出涸らしなんて侮ってましたの。けれど、いやぁ味わい深かったって感動しましたわ」
まほ「嘘だっ! 聖グロ流の強がりだ!」
ダージリン「ならお母様に聞いてごらんなさい。情熱を秘めた肉体…」
まほ「貴様ぁあっ!!!」
13:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:55:47.02
ID:tmyFMPJ00
沙織「これが聖グロ流……」
華「お姉さん涙目です」
麻子「しかし完全に裏目っているぞ……すごい士気だ。あっという間に一両撃破」
秋山「に、西住殿ぉ……ダージリン殿の言っていたことは……」
みほ「そんな事実ないです! もう、ダージリンさんってば……」
麻子「まぁ元ネタ的にも妹(姉)の方はブラフだからな」
みほ「……えっ?」
「聖グロリアーナ、残存車両0、黒森峰女学院、残存車両2、よって、黒森峰女学院の勝利!」
14:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:57:07.51
ID:tmyFMPJ00
沙織「いやぁ、今日一日で色々な学校の煽り事情を聞いたけど」
沙織「みんな割り切ってさばさばしてたね」
『ほ゛っ゛どい゛でぐでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っ゛!!』
麻子「西住さんのお姉さんまだ泣いてるぞ」
秋山「火種を煽って燃え上がらせて、試合の中で完全燃焼。それが目的ですからね」
沙織「うん、なんか気持ちいいねそういうの」
みほ「そうだね。私も黒森峰に居た頃はまだそんな余裕なかったけど」
みほ「楽しむための戦車道を、みんなでする戦車道を知ってから」
みほ「気持ち、っていうものが戦車道にどんなに大事か分かった気がするよ」
沙織「よーし、そんな皆の結束を確認するためにも」
沙織「今日はみぽりんちでご飯会しようか」
みほ「わぁ、嬉しい! また沙織さんのご飯が食べられるんだ!」
麻子「今日は中華の気分だぞ沙織」
華「お昼はがっつりイタ飯でしたし、魚屋さんによってお刺身でも」
沙織「……たまには私以外が作ってもいいんだよ?」
沙織「いや、この子たちを一から仕込む方が面倒くさいか」
秋山「あ、じゃあじゃあ私いったん家に帰って秘蔵のDVD持ってきます!」
みほ「秘蔵……?」
秋山「ふっふっふ、それは見てのお楽しみです!」
15:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 16:59:11.51
ID:tmyFMPJ00
愛里寿「ありがとう、私までご馳走になっちゃって」
沙織「えへへ、ナンパしちゃった」
華「たまたま通りがかって良かったです」
愛里寿「学園艦交流会と聞いて、転入候補先の学校もたくさん集まっていたから」
麻子「まだ転入先決めてないんだな」
みほ「はい、愛里寿ちゃん。代えの干し芋」
愛里寿「ありがとう……(ぺたり)」
華「はい(もぐり)」
みほ「流れるように食べたね華さん」
秋山「それでは、そろそろ秘蔵のDVD鑑賞といきましょう」
沙織「あ、結局なんのDVDなの?」
秋山「二年前の西住流と島田流両家元……ではこの時点ではないんですけど」
秋山「の特別親善試合の観覧者による録画分です」
みほ「ああ、あれ。すごい試合だったよね」
みほ「黒森峰でも公式放送をみんなで見てたよ」
秋山「ふふふ、これは公式でカットされた未公開シーン収録なのです」
秋山「内容は何と! 試合前の両流派煽り対決!」
みほ「え」
愛里寿「え」
16:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 17:00:18.07
ID:tmyFMPJ00
秋山「暗黙、お遊び、であるところの煽り対決を両流派が非公式ながら実践してくれた。大変貴重な映像なのです」
秋山「各々十分の持ち時間をフルに使ったド迫力のマイクパフォーマンスは今でも語り草です!」
秋山「互いの流派のあげつらえから始まり個人の人格、体格攻撃に果ては互いの夫の悪口まで」
みほ「……」
愛里寿「……」
秋山「高い知性と教養に裏付けされた流暢な、クソくだらない罵詈雑言の嵐!」
秋山「どうしてあの宣誓の後の試合で人死にが出なかったんだと言わしめた伝説の二十分!」
秋山「正しく今日の締めくくりに相応しい秘蔵の映像です!」
秋山「それではどうぞ!」
みほ「」
愛里寿「」
17:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 17:00:52.33
ID:tmyFMPJ00
みほ愛里寿「「 」」
18:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 17:02:28.88
ID:tmyFMPJ00
以上です。お目汚し失礼しました。
19:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/18(月) 17:13:49.87
ID:tmyFMPJ00
華「お昼はがっつりイタ飯でしたし
↓
華「お昼は油物が多かったので
内容が食い違っていたので一応訂正します。
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529307655/
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