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山口敏太郎氏が語る「実話怪談の収集・捏造話をどう見極めるか」 | 不思議.net

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山口敏太郎氏が語る「実話怪談の収集・捏造話をどう見極めるか」

2018年07月08日:21:00

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コメント( 16 )



関西テレビで筆者が企画した番組「怪談グランプリ」が10周年を迎えた。

自分が41歳の時に企画した番組だけに、非常に愛着を持っている。また新しい怪談師を発掘する目的で中日新聞と組んで始めたのが「怪談王」である。怪談王は地域ごとの予選を勝ち上がった怪談師が名古屋で決戦を行う、トーナメント方式のイベントであり、今年で三回目を迎える。

こちらも大変な人気イベントに成長した。十数年前にサイバーエージェントの友人と「怪談師」という言葉を復活させ、怪談を語ることを文化として確立するために邁進してきたが、ようやく実が実った感じがする。

もちろん作家として毎年のように怪談本は執筆している。TOブックスで筆者が立案した地域ごとの怪談本の企画は、筆者が知らない所で色々な作家やライターに振られてしまっていたが、今年からは弊社プロデュースに戻してもらった。

この夏は同社から山口敏太郎の「千葉の怖い話」を筆頭に、続々と弊社の人物が地域別の怪談を書くので期待していただきたい。また、怪談グランプリの本も昨年に引き続き同社から発売される。語りと執筆のいい形での混合が成立したと言っても良いかもしれない。



進化する怪談

実話怪談を収集する事は楽しい。
筆者にとっては仕事であり、自分が書く本の取材行為ではあるのだが、聞いているうちに背筋がゾクゾクするような話がある。逆に、何も感じない話はその証言者が創りだした話である可能性が高い。少なくとも、その体験者が実際に遭遇した心霊談には得体の知れない話の力というものがある。

筆者は怪談を聞き取ると十年ぐらい後に同じ話を同じ体験者からもう一度聞くことにしている。同じ話が同じ人物の心のなかでどのように変化するのか、興味深いからだ。驚くべきことに、2〜3割の人が話がより面白くなっている。捏造しようという気持ちはないようだが、人間には相手を楽しませようというサービス精神が根底にあるため、何年も経つうちに話が変容してしまうのだ。都市伝説や伝承、妖怪話等は色々な人の口を経て伝聞されることによって、話が洗練されていく。

筆者は今まで、話というものは人から人へと伝わることによって進化していくものだと思っていたが、一人の人物の心のなかでも年月に寄って進化が起こるのだ。

あと、作り話を実話と言って話す人物がいるが、大概がネットからパクった話を少しだけ設定を変えて話す場合が多い。作り話の語り手の特徴としては、何年か経つと話を忘れてしまう。もともと実体験に基づく話でないため、記憶が薄れがちなのだ。

他にも、本人が体験した実体験に基づく話をしているのだが、精神的な病気により脳内で妄想したことを事実として受け取っている人物もいる。この場合は、厄介なことだが本人にとっては実体験であるため、何年たっても忘れることがない。とんでもないのは脳が作った幻覚であるため、ストーリーが予測不能で面白いという点だ。

怪談の収集ということは、このような事を踏まえながらやらねばならない。そして、話を聞いた本人とはできるだけ長く繋がりを残し、年数が経った後再チェックする必要がある。




本物の怪談を見極める

ここ数年、怪談ブームが巻き起こっているが怪談の語り手でも怪談の書き手でも、作り話を堂々とするものがいる。ベテランのフィールドワーカーであれば、話を聞くだけでその人物が書いたり語ったりする怪談が本当に体験談なのか察しがつく。筆者としては、明らかに作り話を語ったり書いたりしている人物とは共演しないようにしているが、企画者の中には、そういう人物に騙されている人物も多い。

実際に人間が体験する怪異談とは、オチが明白でなかったり、ストーリーが意味不明であったり、不可解な部分が多い。あまりにも綺麗過ぎる怪談には要注意だ。本物の怪談が一体何なのか、しっかりと目を開いて見極めてもらいたい。

文: 山口敏太郎



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コメント

1  不思議な名無しさん :2018年07月08日 21:25 ID:r4TvOo5O0*
1コメ
2  不思議な名無しさん :2018年07月08日 21:42 ID:BX5ToE5I0*
例外なく作り話だヨ
3  不思議な名無しさん :2018年07月08日 21:57 ID:PuulggvH0*
怪談は全部作り話
完全究極アルティメットウルトラ論破ンゴよねえ
4  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:07 ID:LLljDLG50*
そうそう本物には迫力がある、下手な作り話にはない
でも文章の場合、本当に良くできた作り話は本物と見分けつかない
5  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:08 ID:Fr6YR8oP0*
取り敢えず語りてがしんだりするのは全部嘘やでw
6  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:12 ID:KnY.23kD0*
全くその通りだな
実体験は唐突に始まり唐突に終結、しかも思い返せば意味不明、最終的には変な電波飛んでたか?って思うほど説明し難い
長い付き合いの友人を含む複数の人にネタを話したら昔より面白くなったと言われたし、色々と頷く内容でしたわ
7  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:17 ID:9QWkPeQ70*
本物には綺麗なオチなんてないからな。だから一番怖いのは怖い話語ろうスレでさらっと短文で話すやつ。あれが一番ぞくっとする。ストーリーが長々と展開されてるやつはゴミ。面白いなーってだけでゾクゾクする、怖くなるわけではない。
8  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:34 ID:HSpDLLsQ0*
作り物でも良作なら価値あるんだからさ、作法として最後にフェイクであることはバラすのをセットにして出して欲しいよな。あからさまな偽物が横行してるせいで、全部が白けてる。
9  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:44 ID:C.qAbOxg0*
とりあえず、お前がかかわってるもの全部つくりもんやんけ
10  不思議な名無しさん :2018年07月08日 22:58 ID:E9kwwf.N0*
実話怪談で紹介されている話で、記憶が改変されている系の話だって数多くあるのに、十年後に覚えてなかったから作り話だって、ずいぶん乱暴だな。
幼い頃イジメをしていた奴が、同窓会では自分がイジメられていたと言い出している話なんか、どうなるんだよ。
11  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:07 ID:k2KSAOh40*
※10
いじめてた→周りの視点 いじめられてた→当人の主観なら特に齟齬はないんじゃない?
年月が経つと解釈が変わるからね。そういった変質とかただの忘却とも違う話の変化をしてたら怪しみを持つって話じゃないかな
12  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:10 ID:MBHVMyGP0*
木原浩勝氏のラジオ聞いてたら怪談の見方が変わってしまったよ
といって彼を手放しで信用しているわけではないんだけど
エンタメとして楽しめればいいのでは
13  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:21 ID:vTidSX5O0*
こういうエッセーは良い
14  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:41 ID:j5BPI30a0*
長文の怪談は大抵作り話
15  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:52 ID:ewrWS.wf0*
ホンモノの話ばかりを集めると、どうしても類話ばかりになるからなー。
深夜、金縛りに遭った、枕元には老婆が座っていて、金縛りが解けると同時に消え失せた、とか。
16  不思議な名無しさん :2018年07月08日 23:56 ID:1.BlaoBy0*
中坊くらいに、ローティーン雑誌の心霊体験スペシャルにあった話。

都内にある某自動車教習所では毎年、定年間近の教官が亡くなります。
私の父はそこの教官です。

幽霊みたとかかなしばりにあったとかの投稿だらけの中で、そんだけの投稿。
そーゆーのに詳しい人たちの間で有名になりそうだけど、自分が知ってるのはその一件だけ。検証とかもされてないと思う。
多分本当だから検証しないんじゃねぇの、と今になって思うくらい、ただ大量生産された印刷物なのに、怖かった。

 
 
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