http://famicoroti.blog81.fc2.com/blog-entry-2865.htmlなぜ「PCエンジン」全タイトル数は資料によってバラバラなのか問題
◆意外と厄介◆ 高橋名人のブログを読んでいたら気になる記述があったのだ。
さて、今週は、私の持っているPCエンジンゲームを紹介したいと思います。PCエンジンは、650タイトルほどが発売されているのですが、私が持っているのは、その中の100タイトルほどになります。
出典:PCエンジン その1 | 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」 PCエンジンの全タイトル数(総数)について……
名人は「650タイトルほど」と言ってるが、正確な数字は何だろう?
さっそく書籍&Web資料をかたっぱしからひっくり返して調べまくってみたんだけど、これが想像以上に厄介だった。というのも、なぜか
総数を掲載してない資料が多いのだ。仕方ないから、かたまりごとに数字を出して計算機で足したり、ボールペンで印つけながら手で数えたよ!
◆バラバラな総数◆ その結果がこちら↓
646 PCエンジンコンプリートガイド(主婦の友インフォス)
650 PCエンジンのゲームタイトル一覧(Wikipedia)
656 超絶大技林'98年春版(徳間書店)
669 PCエンジン発売日順リスト(硬派なPCエンジンFX広場)
674 ゲーム / メディア芸術データベース(文化庁)
685 PCエンジンソフト一覧(PCエンジン道場)
750 PCエンジン ソフト大全(PCエンジン狂の詩)
数え間違えがあったらごめんね!(先に謝っておこう)
一番少ない数字と一番多い数字を除外した平均値はおよそ666本という結果となった。しかし
104本も差が出るなんて思ってもみなかったよ。こうなったら、どのリストに何が入っていて、何が抜けているのか、ひとつひとつ調べあげ、いわゆる
「差分ソフト」をあぶり出すしかあるまい。
さっそく、硬派なPCエンジンFX広場さん(以下硬派)、Wikipedia(以下wiki)、PCエンジン道場さん(以下道場)、3つのリストをお借りして比較していくことにした。
それぞれのリストをエクセルへ抽出し、並べて配置。発売日にズレがあるものは見やすいように色分けし(いちいち訂正はしない)、漏れているものに関しては追加して、コメントを付ける。
なんだ、この地味でタイヘンな作業は……
◆差分ソフトの全貌◆ ――数時間後、真夜中にこんなことをやり始めた自分を、なぐり倒してやろうかと思いつつも、なんとか作業を終えることができた私はすべての「差分ソフト」をあぶりだすことに成功したのである!
さっそく解説していこう。
まずは辞典系2種。すなわち『ビックリマン大事界』と『マジカルサウルスツアー』である。
これらのソフトはWikiのリストからは除外されていた。
つづいて雑誌系6種。すなわち『CD-ROMマガジン ウルトラボックス』シリーズの全6巻である。
これらのソフトもWikiのリストからは除外されていた。辞典系同様、別項目にてまとめられているようである。
つづいてカラオケ系10種。すなわち『ROM2 KARAOKE(ロムロムカラオケ)』シリーズ全5巻と、『ROM2カラオケ』シリーズ全5巻である。
これらのソフトは硬派リストにのみ掲載されていた。
つづいてシステムカード10種である。すなわち『システムカード3.0』や『アーケードカードPRO』など周辺機器系のカードのことである。
これらは道場リストからは除外されていた。
『天の声バンク』、『アーティストツール』はWikiからは除外されており、幻級のレアソフトでお馴染み
『秋山仁の数学ミステリー』及びハッカー系や非売品系は道場リストのみ掲載されていた。なお道場リストは通常カードにおいて2本の漏れがあったことを指摘しておく。
また、今回は比較しなかったが大全リスト(一番多いやつ)には、多くの書籍付属系ソフトや体験版などが掲載されているため、総数が飛びぬけて多くなっていることがわかった。
◆加える順番をどうするか◆ 以上の調査により、PCEソフトの総数はこれらの「差分ソフト」を入れるかどうかによって変動していることがわかった。すなわち以下である。
・辞典系 ×2種
・ウルトラBOX系 ×6種
・カラオケ系 ×10種
・システムカード系 ×6種
・天の声
・アーティストツール
・秋山仁の数学ミステリー
・ハッカー系 ×数種
・非売品系 ×数種
・雑誌付属系 ×数種
これらの差分ソフトを一切、除外した場合、
何もケチのついてない数字は650である。これはwikiと一致した。これでやっと「何を加えるべきか」という議論のスタートラインに立つことができた。
いや、もっと正確に言うなら
「加える順番をどうするか」ということになるだろう。なぜならPCエンジンのソフトの総数もまた、ファミコン同様、段階的なものであるべきだと、私は思うからである。
◆コンプリート性と網羅性◆ ということで、ここからは研究の進んでいるファミコンをお手本に、話を進めていこう。
参照記事:
ファミコンカセットコンプリートに『バトルラッシュ』を含めるべきか問題 まず考慮すべきは
「普通に店で買えたかどうか」であろう。そう考えると書籍流通だったという『秋山』は怪しくなってくる。カラオケ類はよくわからないので、保留としよう。
追記:カラオケ類について当時、家電量販店に流通していたという証言を頂きました。ゲームでなかったため玩具・ゲーム屋さんは仕入れなかったのではないか、とのことだ。
次に
「周辺機器かどうか」という点について。高橋名人にいわせるとシステムカードはゲームではなくOSみたいなものなのだという。しかし私は、直感では除外する必要はないと思ったのだ。なぜならシステムカード類なんかはHuカードと同じ形をして、同じようなパッケージに入れられて売られていたじゃないか。コレクター目線だと同じように見える。
ただ、役割としては、ファミコンでいうところのディスクシステムのRAMアダプターみたいなものなのかもしれない。RAMアダプターはファミコンのスロットに挿せるものではあるが、掲載されているリストは見たことがない。
最後は網羅性という次元の話になる。ハッカー系や非売品系、書籍付属系、サンプル系などはもちろん、わずかに存在したというインディーズ系なども入ってくるだろう。また、バージョン違いやパッケージ違いなんかも最終的には入ってくるだろう。しかしこの段階になると、もはや宇宙の果てを目指すようなもの。まさに最終段階といえる。
そもそも、コンプリートと網羅性というのは必ずしも一致する概念ではないということを指摘しておきたい。コンプリートは達成を目指すことができるもの、網羅性とはそういうの度外視する(例えば世界に1本しかないソフトもリストに入れる)イメージだ。
私の見解をまとめると以下のようになる。
650 純粋数。何もケチのついてないPCEソフト総数
658 純粋数に辞典系2種、ウルトラBOX6種を加えた数
668 さらにカラオケ10種を加えた数
676 そこへシステム系6種+アーティスト+天の声を加えた数
677 さらに『秋山』を加えた数(これをどこへ加えるかで意見が分かれるところ)
+ハッカー系 +非売品 +その他 ……
ご意見、ご感想、間違いなどがあったらご指摘願いたい。
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あたりを加えるかどうかも
総数に影響しますね。