55公判などによると、宴会も終わりに近づいた午後11時ごろ、被告らは締めの雑炊を注文。ご飯や生卵などを用意して部屋に入ったアルバイト店員に雑炊を作るよう要求した・・



法廷で語られたちゃんこ店暴行死事件の凄惨さ


 同店では普段、雑炊は客に調理してもらっており、雑炊を作った経験がない店員は火を落として冷え切っている鍋にそのままご飯を入れ、その上に溶かないままの生卵をかけたという。

それを見た一行は「それは違うやろ」などと激高し、「大将連れてこい」と怒鳴った。店長は雑炊の作り方に問題があったことを認め謝罪したが、浜野被告らは「糸岡とは知り合いなんや。連絡しろ」と、別の店舗にいた糸岡さんを呼ぶよう要求。連絡を受けた糸岡さんは午後11時半ごろ店にきて1人で座敷に入り、正座して謝罪した。だが、浜野被告らはおさまらなかった。

 「座敷の中からは、浜野被告の怒鳴り声やガラスが割れるような音に混じり、糸岡さんのうめき声が聞こえてきた」。検察側は暴行時の様子をこう明らかにした。

 浜野被告は、正座で謝罪する糸岡さんの頭や背中を殴ったり蹴ったりし、糸岡さんが次第にうずくまるようになると、背中にも暴行を加えた。

 両被告の暴行は代わる代わる繰り返され、少なくとも計50~60回の暴行があったと検察は指摘。同席者は、糸岡さんが鍋の中身をぶちまけられたり、鍋で頭を殴られる様子も見たという。この間、糸岡さんは抵抗せず、殴られるがままだった。


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 暴行は制止しようとした同席者らにも加えられたという。「なんでワシが殴られるんや」。手に負えないと判断した同席者らは1人、また1人と店を出た。日付も変わった22日午前1時ごろ、同席者の1人が慌てて店を出た際、体をぶつけ入り口のドアガラスが割れた。その音で近隣店舗が騒ぎに気付き、草津署に通報。署員が駆けつけると、糸岡さんが血まみれで正座し、朦朧(もうろう)としていたという。

「手加減して殴っており、小突いたという感じ。激高していたわけではない」。公判で浜野被告らは、激しい暴力は加えていないと主張した。

 だが、糸岡さんのあばら骨の骨折は十数カ所に及び、肺に刺さった骨が致命傷になった。糸岡さんが搬送される様子を見ていた近くの飲食店の男性は「誰か分からないくらい、顔が腫れ上がっていた」という。

 法廷で浜野被告は、かつて所属した暴力団で「絶縁処分」を受けたとされることを問われると、その口惜しさなどを熱心に語った。今回の犯行については、「尊い命を奪うことになり申し訳ない」と述べたものの、相手が謝罪しているのに暴行をエスカレートさせた詳しい理由などは語らなかった。

 事件当夜は連絡を受け店に駆けつけた。糸岡さんを乗せた担架が動いたとき、前で組んでいた両手がだらりと落ちたという。妻は慌てて組み直したが、再び落ちた。「腫れ上がった顔についていた血の滴が、無念さのあまり流した涙に見えた」といい、「110番したらどんな仕返しをされるか」と通報をためらったことを悔やんだ・・

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