歴史あるカルカソンヌ城塞都市に巨大な黄色のペイント…いったいなぜ?
中世の城塞都市カルカソンヌは、モンサン・ミシェルに次ぐ来訪者を誇るフランスの観光名所。
その歴史ある城塞が黄色いペイントで落書きされたかのように見えますが、ユネスコ世界遺産の登録20周年を記念して国立モニュメントセンターがスイス人アーティストに描いてもらったものだそうです。
どの辺がアートなのかというと……。
The Walls of a Fortress City in Southern France Ripple With Bright Yellow Concentric Circles
IN SITU 2018 - Felice Varini - cite de Carcassonne - YouTube
カルカソンヌ城塞は、古代ローマ時代(4世紀頃)に要塞に囲まれた都市が形成され、中世にもう一重の要塞が外側に建設されて発展しました。
そんな由緒ある城塞に、ベッタリと雑な黄色いペイントが、しかも国立センターの依頼を元に描かれているなんて……。
なるほど、これがアートだというのも納得です。とはいえ世界遺産にこんな派手なペイントはそぐわないと反発する人も多かったとのだとか。
4〜9月の半年間限定で施され、撤去時に跡が残らない金属(アルミ)が使用されているとのこと。
作品を手掛けたのはスイス人アーティストのフェリス・バリーニ氏。賛否両論あったようですが、期間限定と聞くと一度見ておきたくなりますね。