「本の最初のページを開いたら、いきなり145ページだった…」著者が語るユニークな理由
こちらは海外で1995年に出版された、いわゆる恋愛エッセイ本。
とある人物が読み始めたところ、いきなり145ページから始まっていて驚いたそうです。
落丁本かと疑ったところ、冒頭にそれについての著者の注意書きがありました。
This definitely caught me off guard. from r/funny
「著者からの注意
すぐに気づくと思いますが、この本は145ページから始まります。心配しないでください。これは間違いではありません。返本しないでください。ページが飛んで消えているわけではありません。
これは単に、自分が読書するときは本の真ん中あたりを読むのが好きだからです。何ページもその前にあり、何ページもその後ろにある状態です。
まだ自分が読んでいるところが8ページ目のときは、あまりに残っているページ数が多すぎて圧倒されてしまいます。
この方法だと2分読んだだけで、誰かにどれくらい読んだのかを尋ねられても、「今151ページ目を読んでいる、飛ぶように、流れるようにね」と答えられます。
まるで何かを成し遂げたかの気持ちになれるのです。私は大きな本を書いたという功績を得られるし、みんなが得をします。そして何もコストはかからないのです」
なるほどわざわざ本の最初を、1ページ目からではなく、145ページ目から始まるようにしたのが理由だそうです。
さすがに注意書きがなければ、落丁本だと勘違いする人が続出することでしょうね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「今151ページ目を読んでいるが、いったい何が起こっているのかさっぱりわからないよ」
↑自分は「大聖堂」(ケン・フォレットの小説)を読み始めた。今110ページくらいだが、いったいこの本が何について書いているのかわからない。あるいは何かがこれからあるのかどうかさえも。
(※12世紀中葉の史実を背景として、キングズブリッジという架空の町に建築される大聖堂を中心として展開される群像劇。ホワイトシップの遭難から始まる無政府時代からカンタベリー大司教トマス・ベケットの暗殺という半世紀の間が描かれている。:大聖堂 - Wikipedia)
↑いい本だ。
↑その本を読んだことがあるが、いろいろなことが起こるよ。でも一体何だったか覚えていない。そうだね。ちょっと変わった運びの話だね。読み進めていくといい。
●ねぇ、これが電子書籍なら、どうなるの?
↑おい、オーディオブックのことを話すのはやめるんだ。
↑最初の12分は沈黙。
↑145ページが12分? それだと全ての情報がそれらのページから得られていない気がするよ。
↑でも白紙だし。
↑それはかなり混乱させるな。
●誰かが自分の読んでるページを気にすることを想定してるのか。
●これは遅刻をしないようにと、時計をいつも数分進ませる人々に相当する。(でも時計が進んでいるのは覚えていて結局遅刻する)
↑我々に必要なのは0〜数分をランダムで毎日進む時計。それだと起きたときに0分しか進んでないことを想定しなくちゃいけない。
↑皮肉にも自分はそれをやっているが、ちょっと違う理由でだ。自分は17分進ませている。すると朝起きたときに、いったいその時何時なのか、計算しなくてはならず、それが脳を起こす助けになる。
↑自分はスヌーズボタンを押す前に5つの数学の問題をしなくちゃいけないアプリを入れたよ。数学は脳を起こすには良い。
●144ページ目でやめたよ、それ以上は無理だった。
●これは何の本?
↑“Couplehood”ポール・レイザー著 だよ。
奇をてらったアイデアではありますが、出版から20年以上がたってもこうして注目されるのだから、狙いは成功していますね。