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ヤフオクウォッチ:【必読!】ヤフオクに出品されている改造シンセサイザーのエピソードが凄すぎる件
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2018年07月27日
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現在出品中!!!

【珍品】■コルグ KORG MS20 ショルダーシンセ改造品 【ジャンク品】

【珍品】■コルグ KORG MS20 ショルダーシンセ改造品 【ジャンク品】

【珍品】■コルグ KORG MS20 ショルダーシンセ改造品 【ジャンク品】

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【珍品】■コルグ KORG MS20 ショルダーシンセ改造品 【ジャンク品】

ツイッターで知ったのですが、現在ヤフオクに出品されているシンセサイザーの改造品のエピソードが凄かったのでご紹介いたします!

ご紹介する『コルグ社のモノフォニック・シンセサイザーMS-20』は出品者さんが1979年に初めて購入したシンセサイザー。とある理由から改造に踏み切り分解した所、誤って壊してしまい、大学受験失敗よりもはるかに落ち込んでしまいました。

そんな中、ダメ元でコルグ社に修理を依頼した所。。。

出品者さんの呆れてしまう行動と、それに対するコルグ社の神対応を御覧ください!





出品物の情報

コルグ社のモノフォニック・シンセサイザーMS-20の出品です。
おそらく日本に1台しかない状態の珍品です。通電、出音は確認しましたが各所に不備があるのでジャンク扱いとします。※初心者の方にはお勧めしません。

下記お読みいただき、納得の上入札をいただけると嬉しいです。

■由来
本機は1979年に私の「初シンセ」として購入しました。キーボードマガジン誌上でH・ハンコック、故G・デューク、D・ペイチ氏などが「ショルダーシンセ」でステージで大暴れをする姿をみて「かっちょええっ!」と憧れておりました。

これらはたしか「クラベイター」という特注品だったはず(MIDI前夜)。
市販品では「ムーグ・リベレイター」がありましたが50万円近くする「高値の花」手が出るわけもありません。

1981年、浪人中の私は同誌上でナニワエキスプレスの中村建治氏がミニムーグの鍵盤部分のコントローラー(確か「スプリット」というバージョンがあったような)にネックをつけて、オンステージしている写真を見たり「ROKKO MOUNTAIN HIGH」でカズボン氏とバトルをしている姿をTVで見て、興奮し、かつ思いついたのでした。

「MS-20を改造して自作できるのではないか?」と。

理系でしたし、ハムの免許も持っていた私は、果敢にも愛機のネジを外し、解体してみたところ不遜にも「いけるんではないか?」と根拠のない確信を得たのです。
若いって、恐ろしい(そもそも、勉強せい、という話です)

鍵盤部及びベンドホイール、モジュレーションスイッチ近辺と本体基盤部への配線をチェックすると「本数的(10本位内)には物理的に可能であると思い設計にかかりました。

・コントローラー部をベニヤ板で作成
・本体のサイズに合うトランクケースを購入
・電気街に行ってマルチケーブル、接続端子を購入

そして、いよいよ、金属用のこぎり(カナノコ?!)で本体を切断し、配線にもペンチを入れました。
いや、勇気いりました。唯一、かつ高額の音楽資産を一旦破壊するのですから。

本体の鉄板を捻じ曲げてトランクケースにマウントし、各配線を端子にハンダ付けしなおしました。
ベニヤ板を切り貼りして、鍵盤部をねじ止めし、ネックにコントロール部を移植。
同じく端子にハンダ付けしなおしました。

苦闘の成果は・・・     「鳴らない」

その後の大学受験失敗よりはるかに落ち込みました。

わらにもすがる思いで、なんと購入した楽器店に持ち込みコルグに修理を依頼することにしました。
これはもう若さゆえの暴挙としか言いようがありません。そもそも改造した時点で修理依頼の資格喪失です。ただただ、購入した費用を取り返したい一心でした。(逆ギレにちかいですね)

懇意にしていた楽器店の担当者もさすがに渋い顔でした。
しかし「出すだけだそう」ということになり確かレポート用紙に「趣意書」みたいなものを添付した覚えがあります(ワープロもPCもないので手書き)

「不可」の一声で突き返されても不思議ではないこの状況で奇跡が起こりました。
先方から楽器店経由で連絡があり「原状復帰したいのか、ショルダー仕様にしたいのか?」と質問が来たそうなのです。当然「ショルダー仕様に」と返事はしたのですが
そんな質問が来る、ということは…


整備、修理されて返ってきたのです。


写真にある、音源部とコントローラー部にある絶縁フェルトは、先方で工作していただいたものです。
またコントローラー部の湾曲した金属板も大サービスしていただいたのです。
また、金属ノコで無理やり曲げた部分なども、きれいに切断、曲げ加工されていました。

そして、修理仕様書がついていましたがまず「特例です、二度とこのようなことはしないでいただきたい」
旨の「オトナ」の厳しいお言葉があり、不調の原因は「アースに関して全く考えられていない」とアドバイスまでありました。


がしかし、ピッチベンドを試してみると、通常の感覚で親指を下げるピッチダウンで音程が上がるのです。
おそらく「鍵盤の右が音程が高い」という感覚にならったのだと想定されます。

嗚呼、そしてなんということでしょう、私は再修理を依頼したのです。
本当にぶん殴られる寸前だと思うのです。

しかし、京王技研リペア班はなんと白いスイッチを増設してくれ、極性を変えられるようにして返してくれたのです。修理代もびっくりするほど安く、つまり「正式に値段をつけられない」が内部事情かと想定します。

そしてめでたく稼動した本機に「KEYTAUROS」と命名し、レタリングシールを貼りました。

大学入学後、最初のオンステージでチューニング外れで大恥をかいたのはまた別の話。

…それから35年が経ちました。

わけあって、機材整理を進める中、オークションで処分することにしました。

この数奇なストーリーごと楽しんで頂ける方、ぜひどうぞ。
…単純にトランクにマウントしたMS-50として、SQなんかとならべてHz/Vの世界を構築していただくのもまた一興かと思います。

そしてなんたる不覚、今回は初めて、ケーブル収納部に小さな小さなサインが…

  「Special Present by M.I」 と。

37年ぶりですがM.Iさん本当にありがとう。社則から言えば完全NGな案件をこれほどケアしていただいて本当に感謝しかありません。若さゆえの暴走に優しくお付き合いいただき恐縮の限りです。

こんな話、今現在KORG社に聞いても「存じません、あり得ません」としか言われないと思われます。

というわけで日本、いやおそらく世界に1台のMS-20をよろしくお願いします。

■機材の状況

電源は入り、鍵盤部との接続により、音は出ます。ただ、つまみ類はほぼほぼ機能しているようですが「完璧か?」と言われれば?という状態です。

リモート部のピッチベンドが効きません。おそらく断線等が原因かと思われます、よってジャンク品NCNRとさせていただきます。

また、リモート部の付け根の接着がかなり剥離してします。(写真参照)
この状態で木工ボンドで、見苦しくなるより次のオーナーの判断にお任せしたと考え、このままの状況で出品します。発送の際は「副木(そえぎ)」をして梱包します。

発送はリモート部と音源部の2個口で発送します。(パッチコード1本つけさせていただきます)
送料は当方負担いたしますので(北海道・沖縄・離島除く)5000円スタートとさせていただきます。

よろしくお願いします。


【管理人コメント】

そんな訳でコルグ社の神対応が施された世界にひとつだけのシンセサイザー、オークション終了は明日となりますが、果たしていくらで落札されるでしょうか?

【珍品】■コルグ KORG MS20 ショルダーシンセ改造品 【ジャンク品】






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