409 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/05/15 03:58 ID:dLFtdF2m
高校の修学旅行で中国に行った。
家族にお土産は何がいいかと考えに考えて、父には漢方
母には中国の絵師に書いてもらった絵を選んだ。
家に帰ると母が入院していた。母は躁鬱病を患っていて入退院を繰り返していたので
そう気にも留めずお土産は退院してからでいいか、と考えていた。
しばらくして母が退院し、それから半年後に母は自殺した。
常に「死にたい」と言っていたので「ついにやったか」位にしか思わなかった。
葬式のときも火葬のときも涙は出なかった。

それからしばらくして家を掃除していたら、母へのお土産が出てきた。退院したのに渡すのを忘れていたんだ。
「結局お母さんは絵を見ることなく死んでしまったなぁ」
そう思った瞬間ぽろっと涙がこぼれた。そして大きな後悔。

母は絵が好きだった。お土産の絵を見て喜んでくれると思った。だけど渡すのを忘れた。
「お母さんの人生の喜びの数をこの絵でひとつ増やせたはず」そう思うと胸が痛いほどの後悔。

いまだにその絵は戸棚にしまってあるが、戸棚をあけるたびにせつない想い出が胸をよぎる。


410 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/05/15(土) 04:49 ID:kTv7xiiC
>>409
修学旅行から無事に帰って来てくれた、
退院したら家で待っていてくれた、
これでお母さんの人生の喜びが二つ
増えてるかどんまいだ。

https://life5.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1083948674/