錬金術士(♀)「ククッ……いやぁ、久しぶりだねぇ。」
錬金術士「おっと。まだ暴れないほうがいいよ?そんなことをしていたら……ほら、息が苦しくなってきた。」
錬金術士「もう一度自分がどこにいるのかきちんと理解したほうがいいよ。……それとも、そんなことも理解できないほど、脳が萎縮してしまったのかい?クククッ…」
錬金術士「まあいい。まさかワタシの言語くらいは理解できるだろう?だったら、そのまま大人しく聞いておくがいいよ。」
錬金術士「キミがいるここは、キミの知っている時代の13年後に位置するところだ。要するに、キミは13年ものあいだ眠りについていたというわけ。」
錬金術士「そんなに熟睡していた理由……それくらいは覚えているかな?……そう、殺されたんだよ。他でもない、このワタシによってね。」
錬金術士「当時のワタシは若かった……自分の気持ちを自制するほどの余裕がなかったんだね。だから、キミを一時の感情で殺してしまった。今では本当に後悔しているよ…。」
錬金術士「でも……仕方がなかったんだ。だって、ワタシはあんなにキミのことを愛していたのに、そんなワタシに冷たくあたるから………だから……」
錬金術士「なんで……なんでこのワタシを拒んだあッ!!何故だッ、何故だあっ!!愛してやっていたんだぞワタシは!!お前みたいなッ、有象無象であるお前をわざわざ愛してやっていたのに!!!どうしてワタシの気持ちに答えなかったああッ!!!」
錬金術士「……フ……フフ…。いけないね、久しぶりにキミと話せることに、まだ心の整理がついていないみたいだ……ごめんね……今、落ち着くから…。」
錬金術士「思えばこの13年間は、毎日キミのことで頭がいっぱいだった…。キミのために費やした13年だったよ。」
錬金術士「覚えているかい?当時はまだキミのほうがいくつか歳が上だったけれど、今ではワタシの方がお姉さんになってしまったねぇ。」
錬金術士「……たとえワタシのほうが歳上でも……容赦はしないからね……今度こそはね……。」
錬金術士「……そうそう、今キミの魂と記憶を固着しているその体は、当時の年齢の通りにしているよ。そのほうがキミの記憶と肉体の矛盾も起こらなくて済むだろうしね。」
錬金術士「それに……ワタシとしても、やっぱりその年齢のキミがいいな…。だって、十数年もずっと覚えていたんだから……キミの姿は、一秒たりとも忘れたことがないよ…。」
錬金術士「ああ……はやく触れたいなぁ…。水槽から出して、もう一度キミの体に触れたい……キミのしなやかな肢体と、キミの柔らかな唇を……ククッ……今度こそ…。」
錬金術士「……もう、絶対に拒んだりしたらいけないよ…。そのときは、また……いや、あのときよりもっと……ね。」
錬金術士「当時は知識も知恵もなくて、キミを殺すことしかできなかったけれど、今ではそれ相応のものを蓄えてきたんだ…。」
錬金術士「キミとは……ぜひ幸せになりたいな…。今度こそ……13年前の続きを……今度こそ……。」
錬金術士「はやくワタシと一緒にいたいという気持ちは、ワタシも一緒だよ…。でも、こればかりは仕方ないんだ。もう少し待っていてよ。」
錬金術士「もう少し……あと少しで、キミの体も完全に修復される…。だからそれまで、大人しく眠っていてくれたまえ…。」
錬金術士「……鎮静剤の投与量を1.6倍にしろ。それと、培養液の濃度も2.3倍にしておけ。」
錬金術士「……フフフ……いいんだよ、少し眠っていてくれて…。もう少しでワタシに会えるから……ワタシと幸せになれるんだから……。」
錬金術士「今度こそ……キミを…………お前を……征服してやる……。」
錬金術士「………………。」
錬金術士「……フフフ、馬鹿だなぁ。どれだけ暴れたところで、結局はワタシがどうとでもできるのに…。」
錬金術士「ああ……この寝顔だけは、何度見ても飽きないな…。今すぐ頬を撫でて、安心させてやりたい……。」
錬金術士「さっきまで、あんなに敵意を剥き出しにした目をしていたのに……ワタシの手にかかれば、すぐにこんな顔に……」
錬金術士「………………。」
錬金術士「………ぅぁあああああッ!!!どうしてだあッ!!どうしてワタシがせっかく生き返らせてやったのにアイツはワタシを邪険に扱う敵として見るワタシに靡かないワタシのものにならないんだあッ!!?」
錬金術士「いつも!!いつも!!いつも!!どうしていつもお前はワタシのことをいじめるんだよお!!こんなに愛してるのに!!どうしていじめる!!!なあ!!!何故だ!!今すぐ起きて理由を聞かせろおおッ!!!!」
錬金術士「なんッッでこのワタシの愛を受け入れないッ!!!ワタシが!!このワタシがせっかく愛してやろうと思っているのに!!!今も、昔もお……っっ……どうしてワタシのことを、愛してくれない……!!」
錬金術士「こ、殺すぞ……っ。今度は、もう二度とこっちに戻れなくなるほどぐちゃぐちゃに挽いて魂も粉々にしてぇぇぇぇ……!!愛してくれないのならあああぁぁぁぁ…………!」
錬金術士「……ぁ、あ……ぁ、ぅ………うぅぅうぅ……!」
13年間一生懸命頑張ったんだろうなぁ
めっちゃされたいな
でも何か物足りなくなってすっかりラブラブモードになった頃合を見計らって
抱き合いながらイチャイチャしてる時に耳元で裏切りの言葉を吐いて気絶させたい
そしてイスに縛り付けて目の前で発狂してるさまをじ~~~っと観察したい
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