33今後の大塚家具を占うべく、6月某日の日曜、銀座本店と新宿ショールームという、都心の主要2店舗に足を運んだ様子をレポートしよう・・



大塚家具、日曜なのに店内ガラガラで末期状態


 前述した有明本社ショールームはリニューアルしたばかりであり、なおかつ6月16日から7月8日までリニューアルフェアを開催中とのことで、いわゆる“ドーピング状態”で客数も増えていることだろう。
そんな大塚社長の虚勢の集大成ともいえる有明本社ショールームでは、“現在の大塚家具の実態”は見えにくいと予想されるためあえて除外し、それ以外の主要店舗である銀座本店と新宿ショールームを選んだ。

 日曜の午後1時頃、最初に訪れたのは銀座本店。銀座一丁目駅(9番出口)から徒歩1分という一等地に構える、全7フロアの大型店だ。

 1階入り口から入店するやいなや、ホテルマンのように身なりのきっちりした店員に来店の目的を尋ねられる。「ソファを見たい」と告げると、すぐさま別の店員が現れ、その店員が店内を案内してくれるという。さすが、かつて会員制で一時代を築いた富裕層向けの大塚家具だけあると感心。まるで高級欧州車ディーラーや高級ホテルのような待遇だ。

 会員制時代はこのようにマンツーマンで担当店員が付いてくれたのだろう。会員制を取りやめた現在は、店員を付けずに自由に店内を見て回ることもできるようだが、この銀座本店では店員に案内してもらうことにした。



・苦境が報道されている大塚家具

・話題となった 大塚家具のお家騒動



 ソファは主に4階、5階、6階にあるとのことで、順々に案内してくれる。4階はシンプルデザインをテーマにしており、比較的に価格帯が低い10万円~60万円ほどのソファが多かったためか、フロアには6、7組の客がいた。
しかし、ラグジュアリー/クラシックがテーマの5階、プレミアムモダンをテーマにした6階は、数十万円台後半から数百万円クラスの品が多いためか、フロアに客は1、2組のみ。足を運んだのがたまたま客数の少ないタイミングだった可能性もあるが、日曜の昼間にその閑散とした雰囲気は、寂しさを感じずにはいられなかった。

 同日の日曜午後3時頃、次に訪れたのは、地下1階から7階までの全8フロアを擁する大型店・新宿ショールーム。新宿駅(東南口)より徒歩2分という好立地である。

 1階の入り口から入るが、こちらではすぐさま店員が声を掛けてくることはなかったため、そのまま店内を一人で見て回ることに。
店内でキョロキョロしている客には店員が「なにをお探しですか?」と声を掛けているようだったし、能動的に客から店員に話し掛ければマンツーマンで案内してくれるようだが、基本的には普通の家具店と同じように客は自由に見て回ることになるようだ。

 総合案内やサービスカウンターなどがある1階、2階は店員の数が多めで15人~20人ほどいたが、そのほかのフロアの店員の人数は10人前後。そして、目算だがおおむねどのフロアも店員数に対して客数は1.5倍から2倍ほどだった。フロアが広い分、客数はまばらという印象である。

 客2人に対して店員が1人いるような割合のため、客目線で考えればすぐに専門家である店員の意見を聞けるというのはありがたいだろう。しかし、実際は店員に頼らず自由に見て回る客も多いため、手持ち無沙汰にフロアを巡回しているだけの店員が多かったのも事実。
日曜午後帯という書き入れどきにこの“ゆとり”のある空気感は、いかがなものだろうかと他人事ながら心配になってしまうほどであった・・

・詳細はソース


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