亜美「おやすみ~」真美(あれ?宇宙ってどこまで広いんだろ?)
真美「真美から美しさをとったら、真……すなわち、まこちんです」
亜美「あ~うん、そうだね」
真美「………」
亜美「………」
真美「昨日寝ずに一晩中考えてようやくこの真理にたどり着いたよ」フフ
亜美「考えずに寝といたほうがよかったんじゃないの?」
真美「いや~寝る直前に『宇宙ってどこまで広いんだろ?』って考えたら寝れなくなっちゃってさ~」
亜美「なに考えてるのさ」
真美「でも結局のところ、大きさって概念は人が作った尺度でしかないんだよね~」
亜美「どうしよう、姉がいきなり深そうなことを言いだしたよ」
真美「んで、色々考えてる時に、真美から美しさを抜いたらまこちんじゃんって悟ったんだ~」
亜美「と思ったら、限りなく浅く下らないことを悟ってたよ」
<ガチャ
真「ただいま戻りました」
真美「お~美しさの足りない真美がきたよ~」
亜美「もうこの姉はダメかもしれない」
真「ただいま二人とも……どうかしたの?なんかケンカを売るような発言が聞こえたけど?」
真美「おかえり~、ちょっと亜美と宇宙の広さについて議論してたんだよ~」
亜美「そんな規模のデカいギロンしてたっけ?」
真「壮大な話をしてたんだね。あっお土産に買ってきた、たい焼き食べる?」
真美「わ~~い!食べる~~!」
亜美「いきなり規模が小さくなったなあ」
真美「えへへ~タイヤキおいち~」モグモグチュウチュウ
真「真美……なんかおかしくない?」
亜美「身内だからあんまり言いたくはないけど、おかしいね」モグモグ
真美「えへへ~やっぱアンはコシだよね~」チュウチュウ
真「たい焼きの餡を吸い出してるよ……これは重症だね」
亜美「いや、そこはいつも通りなんだけどね」チュウチュウ
真「え?真美徹夜したの?」
亜美「うん、その上くだらないことを一晩中延々と考えてたみたいでさ」
真美「亜美~」
亜美「なに?」
真美「タイヤキの皮食べる~?」
亜美「いらない」
真美「そっか~」モグモグ
亜美「このとおりよくわかんないことになってる」
真「なるほど」
真「でも、ふとした事で眠れなくなることって、たまにあるよね」
亜美「そうなの?亜美は普段フトンに入って3秒で寝るからわからないなあ」
真「どこののび太君だよ」
亜美「ちなみに、ふとした事って例えばなに?」
真「そうだなあ、とりあえず格闘技はヤバイね!見終わったあとは興奮して寝付けないし!」
真美「裏拳→裏打ち→鉄鎚→肘打ち→手刀→振り上げ→手刀→鉄槌→中段膝蹴り→背足蹴り上げ!」シュシュバシバシ
真「痛!え?煉獄!?くっ、繋ぎが甘い!金剛ッ!!」ドスッ
真美「ぐへぇ!!」バタン
真「あと寝付けなくなるといえば幽霊関係も鉄板かな?死後の世界とか考えだしたら本当に怖いし……」
真美「………」
亜美「倒れた真美を無視して死後の話をするまこちんの方が怖いなあ……」
真「もちろん真美の考えた宇宙関連も考え出したら止まらなくなるね」
亜美「あ、うん、はい」
真「あとは……将来のこととか?」
亜美「将来?そんなことが気になるの?」
真「受験生だしねえ……色々と考えるんだよ……このままアイドルを続けるべきか?とかさ……」
亜美「え?まこちんアイドル辞めちゃうの?」
真「いや、そういうわけじゃないけど……亜美はさ、将来のこととか考えてる?」
亜美「亜美の将来?亜美はアレだよ、総理大臣になるよ」
真「………総理大臣?」
亜美「うん!」
真「………」
亜美「………」ムフー
真「…そっか、偉くなりなよ?亜美」ナデナデ
亜美「うん!………いや、冗談だからね?」
真美「ここで真美復活!!」ガバッ!
亜美「真美!良かった無事だったんだね!もう起きないかと思ったよ!」
真「そこまで力を込めて打ってないって、というか起きないと思ってたわりには冷静だったね、亜美」
真美「はい、はーーーい!真美にも聞いて!将来の夢とか聞いて!」
真「ああ聞いてたんだ、真美は将来のこととか考えてるの?」
真美「ええ~ホントは内緒なんだけど~~?どうしても聞きたいって~いうなら~教えなくもないかな~」
真「………」イラッ
真美「よく聞けぃ!真美は将来っ!」
真「………」
亜美「………」
真美「……将来…将来……」
真「………」
亜美「………」
真美「………将来」
真「………」
亜美「………」
真美「…………」
真「……ん?」
亜美「……真美?」
真美「………」
真美「………………」
真美「………………………」
真美「うわああああああああん!!」
亜美「真美!?」
真「なんか泣き出した!?」
真美「ごめん!亜美、そして真美の美しさが足りない人ぉぉ!」
真「ん?謝ってるの?ケンカ売ってるの?どうなの?」
亜美「ど、どうしたのさ真美?ジョーチョが不安定すぎるよ」
真美「お、お、面白い…答えが……面白い答えがでてこないよーーー!!」
真「何言ってんだこの中学生……」
真美「おかしいよ!いつもなら面白回答が1000や2000は出てくるのに!今はなんにも出てこないよ!!」
真「1000も2000も出てくる方がおかしいと思うよ?」
真美「う、うぅ……亜美ぃ……真美はもうダメだよぉ……」
亜美「真美、あなた疲れているのよ……」
真「徹夜なんてするからだよね?……もうさっさと帰って寝たら?」
亜美「そうだね、ほら真美もう帰ろ?」
真美「うん、いつもすまないねえ亜美ぃ……」
亜美「まあ、うん、気にしなくて……いいよ?……その……一応、家族……だし……」
真「亜美、若干引いてない?」
その日の晩
亜美「真美、もう寝ようか」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「うお!?もう寝てるし……」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「もう、この姉は……おやすみ~……」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「………」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「………」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「………」
真美「zzz~zzz~~」
亜美「………」
亜美「………………」
亜美「………………………」
亜美(あれ?いつもどうやって寝てたっけ?)
おわり
ありがとうございました
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コメント一覧
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- 2018年08月08日 21:33
- 無限ループかな?
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