765 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/05/31 17:52 ID:eIS3+A3h
 以前「きゅん」という名の雑種犬を飼っていたんですが、
ある日きゅんが庭先で生まれたての仔猫を見つけてきたんです。
すぐに親が捜しに来るだろうと思い、ダンボールに入れて軒下に置いておきました。
ところが何日経っても一向に親猫が現れる気配は在りません。
徐々に寒くなる季節、このまま外で世話をするのは限界と思い
私はこのコを買うことにしたのです。 名を「マル」としました。

 きゅんとマルはそれはそれは仲が良く、ご飯は1つのお皿でいっしょに食べ、
夜はきゅんにマルが寄り添うように眠るのです。
きっとマルはきゅんのことを親だと思っていたのではないでしょうか。
それにすでに老犬だったきゅんが、マルが来てからどことなく元気になり
私は彼等を見ているととても幸せな気分になりました。

 しかしきゅんも寄る年波には勝てず、ある日老衰でこの世を去りました。
ご飯の時間になってもきゅんの側から離れようとしないマルの姿が
いまでも心に焼き付いてます。
 時々マルはきゅんの事を想いボーっとしている私を見つけると、ひざの上に乗っかり
まるで慰めてくれるかのように側にいてくれます。

 最近、きゅんのお気に入りだった場所にマルの姿をよく見かけます。
目を細め寂しそうに一点を見つめるその姿を見ると、私よりもマルのほうがもっと
悲しい想いをしているのではないかと思うです。

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