ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はい! 今日も床のシミを数えるんですね!?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……いーち、にぃ……さん、よん……ご」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ろく、なな、はち……きゅう、じゅう!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「じゅうが、ひとつ目っと! いーち、にぃ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「さん……よん……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「この部屋の床のシミの数はですねえ……えっと、じゅうがみっつと、あとひとつです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「さんじゅういちです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ふっふっふ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……えへへ……気付いちゃいましたか……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「そうなんです! じゅうが来るたんびに印を付けたんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「これでじゅっこより多くてもシミの数を簡単に数えられるんです!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「凄くないですか!? 昨日寝る前におもいついたんです!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ご主人様! 私、ご主人様のお役に立てていますか!?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「立派にお仕事こなせていますか!?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……うー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やー! やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「おほめ頂きこうえいです!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「えへへ……! いー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……がんばるのは当然です! だって、ご主人さまは命の恩人ですから!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ちょっと目がしょぼしょぼして、疲れてしまいますけど……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「なんてことはありません! ご主人様のためを思えば!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私はなんだってやります! やり遂げて見せます!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ご主人様! 次のお仕事をください!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「壁のシミですねぇ!? わっかりましたぁ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「さすがに目が疲れちゃった……えへへ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お水かけてうるおそうっと……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……あいたた」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……よおし……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「明日もお仕事がんばるぞお!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……あ、だめだ! まだ今日のおべんきょうしてないや!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……だめだなあ……私、頭わるいんだから、もっとがんばらないといけないのに……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……昔は、皆にたくさんバカにされたもんなあ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……は!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「いけない、いけない! ぼーっとしてる暇はない!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「明日のためにがんばるぞお!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私だって、お仕事できるんだから!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「でも、あせるとシミを見逃しそう……ううん、むずかしいなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……そうだ! 端から順に見ていくのはどうかな?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うん! これなら、あちこち見ていくよりずっとやりやすい……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……すごい、すごい!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「おべんきょうしたかいがあるなあ……これでお仕事がもっとうまくできるぞお……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はやくご主人様にお見せしたいなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……よし、もう寝ようっと! えへへ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「~♪」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はー……今日も皆さん、元気に働いているなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ご飯はおいしいし、お屋敷はピカピカだし、お庭はすごくきれいだし……あ、おつかれさまでーす!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……なんで挨拶かえしてくれないんだろ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……よーし! 私もがんばるぞお!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「でも大丈夫です! 私には、とっておきの秘策があるんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「見ていてくださいね! ご主人様!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「そーれ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やーーーーーーー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「いつもよりペース早くできてるけど……終わらないなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ううん! あとひといき!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「まだがんばれる!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「いーち、にぃ……あ! このシミ、お星さまの顔に似てるや! あはは!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「この部屋のシミの数……じゅうが、じゅうと、じゅうがじゅうで、あときゅうありました……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「だから、ええと……にひゃくきゅうです……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……疲れて目がうまく開けられないです……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ごめんなさい……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「あ……気が付いちゃいました……?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「そ、そうなんです……私、端からはじめて……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「! え、えへへ! でしょう!? 上手なやり方でしょう!?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「あ、あのですね……わ、私、いつも寝る前におべんきょうしているんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はやくお仕事をすすめるには、どうしたらいいんだろうって、たくさん考えたんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私、ご主人様のお役に立ててますか!? お仕事ちゃんとできてますか!?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……だ、駄目ですよ……わ、私なんかの頭を触ったら、えへへ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「へへへ……お仕事たのしいなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……次は天井ですね!? わっかりましたぁ!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……お外行こうっと」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「あ……ご主人様の声だ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……おおだんな様の部屋からだ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ケンカ? 何のお話だろう……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……役立たずって」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私のことだよね……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……おおだんな様が、私のことを……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ご主人様、私のことむりして買ったのかなあ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「申し訳ないなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……いや。だからこそ、報いなきゃ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お仕事がんばって、おおだんな様にも、皆さんにも認めてもらえるよう」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……がんばらないと」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……がんばろう!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ご主人様についてきてもらうだなんて、恐れ多いです……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はあ……ご主人様にもご用が……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「わっかりましたぁ! ご主人様!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「それなら! それなら私が! お荷物お運びしまーす!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「あ、必要ない? あ、そうですかぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「へへへ……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お買い物、ごゆっくりどうぞ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ふう」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……空があおいなあ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……あの雲の形のシミみたことあるや」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「なんか見るものすべてがシミの形に見えるや……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「空もたてものも人もぜんぶシミの形にあてはまるなぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ふふっ……シミってすごいなあ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ん?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……あれ? あのお、そこの方!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「もしかして、お姉さまじゃないですか? 私です! 同じ檻出身の……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やっぱり! 装いが違うのですぐにはわからなかったです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「いやあ、きぐうですねえ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「久しぶりですねえ! 今は何をなさってるんですか?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「じょうふ……?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……でも、大事にされてるんですね! そんなにきれいな装いも用意してもらうだなんて!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「奴隷はいかに素晴らしいご主人様に出会えるかがじゅうようですので!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……もちろん、それに報いるよう、お仕事をかんぺきにこなすことも必要ですが……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お姉さまはそれがそろっているようで何よりです! さすがですね!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「え? 私ですか? 私は……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「素晴らしいご主人様に買っていただいてぇ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お仕事もとてもがんばってまーす! やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……もう! そんなこと言わないでください!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私、ご主人様のもとでちゃんと働いているので!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お姉さまの知ってる私とは違うんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「いいですか? 私は毎日、床と壁と天井のシミの数をちゃんと数えているんです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「とっても大変で、目がとても疲れてしまいますが……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私にしかできない仕事だって、ご主人様がおっしゃるので!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私は! そのご期待に報いるよう!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「毎日がんばっているんです!! やー! やー! やー!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「確かにとても辛いお仕事ですが!! そんなひどいこと……え、仕事じゃない?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「な、何言ってるんですか……りっぱなお仕事ですよぅ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「なんの役に立つのって、え、だって…………お屋敷のシミの数がわかりますし」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「い、意味ないって、意味ないって……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ナンデソンナコトイウンデスカ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私、ご主人様のお役に立ててるって、毎日、言われてて!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私、ちゃんとお仕事こなしてますもん!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「なんでそんなこと言うんですか!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「シミは、シミだって、シミの数がわかれば……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ただの同情で買われた役立たず?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……っ、ぅ! っ、っ~~~~~!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「シミみーっけ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お姉さまのきれいなお肌にシミのぜんちょうみーっけ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「お姉さまのおばば!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「この、ましょうの女ぁ~!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「じょうとうですよぉ! 売られたケンカは買います!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うらぁあああああああ!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うぅ~……たてないよぉ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……こんなところ、うずくまってたらお邪魔なのに……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ていうか」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「だ~れも私のこと見てないや」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……だ~れも助けてくれない」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……当然だよね……だって……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私は、みすぼらしい奴隷で……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……相手するにもあたいしない存在だから……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……あ、ご主人様……?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……目がかすんで、ちょっとよく見えないんですけど……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……そんなに慌てたらだめですよ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ご主人様だけです……ご主人様だけは、私を見てくださいます……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ご主人様ぁ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「わ、私、嬉しくて……お仕事いただいて……ご主人様が褒めてくださって……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「わ、私、いままで、ぜんぜん、だめだったから……バカにされてばかりだったから……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私、う、嬉しくてぇ……ご主人様ぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「で、でも、シ、シミの数、シミ、数えてるの、意味、意味ないって、ぅあ、うえぇ」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「あう、うあ、うあう」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うわあああああああん!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ご主人様ぁ……私、どうしても、ご主人様のお役に立てませんか……?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「なんだってします……なんでもしますからぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「どんなことでも、しますから……だから、だから、す、捨てないで……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私を、ご主人様のお役に立てさせてください……お願いします……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ご主人様ぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ご、ご主人様。いつでも、どうぞ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ど、どうですか……?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「3点! あやー……何点中……100点中ですかぁ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「すみません……そんなものを食べさせてしまってぇ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うぅ……すみません……味見したんですけど……私、バカ舌で……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……でも成長してる? そ、そうですかぁ……えへへ……」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……次はもっとおいしいですよ!! 私、日々がんばってますので!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「料理のお勉強させてもらっているので!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「次こそは必ずや! ご主人様のお口を! 満足させてみせます!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「やー!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「うー……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「がんばります! 私、ご主人様のためなら、なんだってして見せます!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「ぜったいに! ご主人様のお役に立てて見せます!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「それまで! 少しだけ待っててくださいね!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「え? 私のいびりに勝てるかなって?」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「……ふふふ。のぞむところです……!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「どうやら……! 数々のシミ数えでつちかったかんさつがんを!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「今こそ! お見せするときのようです!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「シミ一つだって残しませんよ!!」
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「私のゆうしを! ちゃんと見ててくださいね! ご主人様!!」
奴隷に休みってあるのかな?
ただの同情で買われた奴隷ちゃん「はい! 今日も床のシミを数えるんですね!?」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……いーち、にぃ……さん、よん……ご」
奴隷ちゃん「……ろく、なな、はち……きゅう、じゅう!」
奴隷ちゃん「じゅうが、ひとつ目っと! いーち、にぃ……」
奴隷ちゃん「さん……よん……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「この部屋の床のシミの数はですねえ……えっと、じゅうがみっつと、あとひとつです!」
奴隷ちゃん「さんじゅういちです!」
奴隷ちゃん「ふっふっふ……」
奴隷ちゃん「……えへへ……気付いちゃいましたか……」
奴隷ちゃん「そうなんです! じゅうが来るたんびに印を付けたんです!」
奴隷ちゃん「これでじゅっこより多くてもシミの数を簡単に数えられるんです!!」
奴隷ちゃん「凄くないですか!? 昨日寝る前におもいついたんです!!」
奴隷ちゃん「やー!」
奴隷ちゃん「ご主人様! 私、ご主人様のお役に立てていますか!?」
奴隷ちゃん「立派にお仕事こなせていますか!?」
奴隷ちゃん「……うー!」
奴隷ちゃん「やー! やー!」
奴隷ちゃん「おほめ頂きこうえいです!!」
奴隷ちゃん「えへへ……! いー!」
奴隷ちゃん「……がんばるのは当然です! だって、ご主人さまは命の恩人ですから!」
奴隷ちゃん「ちょっと目がしょぼしょぼして、疲れてしまいますけど……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「なんてことはありません! ご主人様のためを思えば!」
奴隷ちゃん「私はなんだってやります! やり遂げて見せます!」
奴隷ちゃん「ご主人様! 次のお仕事をください!!」
奴隷ちゃん「壁のシミですねぇ!? わっかりましたぁ!」
奴隷ちゃん「さすがに目が疲れちゃった……えへへ」
奴隷ちゃん「うー……」
奴隷ちゃん「お水かけてうるおそうっと……」
奴隷ちゃん「……あいたた」
奴隷ちゃん「……よおし……」
奴隷ちゃん「明日もお仕事がんばるぞお!」
奴隷ちゃん「やー!」
奴隷ちゃん「……あ、だめだ! まだ今日のおべんきょうしてないや!」
奴隷ちゃん「うー……だめだなあ……私、頭わるいんだから、もっとがんばらないといけないのに……」
奴隷ちゃん「……昔は、皆にたくさんバカにされたもんなあ」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……は!」
奴隷ちゃん「いけない、いけない! ぼーっとしてる暇はない!」
奴隷ちゃん「明日のためにがんばるぞお!」
奴隷ちゃん「私だって、お仕事できるんだから!」
奴隷ちゃん「でも、あせるとシミを見逃しそう……ううん、むずかしいなあ……」
奴隷ちゃん「……そうだ! 端から順に見ていくのはどうかな?」
奴隷ちゃん「うん! これなら、あちこち見ていくよりずっとやりやすい……」
奴隷ちゃん「うー……すごい、すごい!」
奴隷ちゃん「おべんきょうしたかいがあるなあ……これでお仕事がもっとうまくできるぞお……!」
奴隷ちゃん「はやくご主人様にお見せしたいなあ……」
奴隷ちゃん「……よし、もう寝ようっと! えへへ!」
奴隷ちゃん「~♪」
奴隷ちゃん「はー……今日も皆さん、元気に働いているなあ……」
奴隷ちゃん「ご飯はおいしいし、お屋敷はピカピカだし、お庭はすごくきれいだし……あ、おつかれさまでーす!」
奴隷ちゃん「……なんで挨拶かえしてくれないんだろ……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……よーし! 私もがんばるぞお!」
奴隷ちゃん「うー……」
奴隷ちゃん「やー!」
奴隷ちゃん「でも大丈夫です! 私には、とっておきの秘策があるんです!」
奴隷ちゃん「見ていてくださいね! ご主人様!」
奴隷ちゃん「そーれ!」
奴隷ちゃん「やーーーーーーー!」
奴隷ちゃん「いつもよりペース早くできてるけど……終わらないなあ……」
奴隷ちゃん「……ううん! あとひといき!」
奴隷ちゃん「まだがんばれる!」
奴隷ちゃん「いーち、にぃ……あ! このシミ、お星さまの顔に似てるや! あはは!」
奴隷ちゃん「この部屋のシミの数……じゅうが、じゅうと、じゅうがじゅうで、あときゅうありました……」
奴隷ちゃん「だから、ええと……にひゃくきゅうです……」
奴隷ちゃん「……疲れて目がうまく開けられないです……」
奴隷ちゃん「……ごめんなさい……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「あ……気が付いちゃいました……?」
奴隷ちゃん「そ、そうなんです……私、端からはじめて……」
奴隷ちゃん「! え、えへへ! でしょう!? 上手なやり方でしょう!?」
奴隷ちゃん「あ、あのですね……わ、私、いつも寝る前におべんきょうしているんです!」
奴隷ちゃん「はやくお仕事をすすめるには、どうしたらいいんだろうって、たくさん考えたんです!」
奴隷ちゃん「私、ご主人様のお役に立ててますか!? お仕事ちゃんとできてますか!?」
奴隷ちゃん「うー……だ、駄目ですよ……わ、私なんかの頭を触ったら、えへへ……」
奴隷ちゃん「へへへ……お仕事たのしいなあ……」
奴隷ちゃん「……次は天井ですね!? わっかりましたぁ!!」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……お外行こうっと」
奴隷ちゃん「あ……ご主人様の声だ……」
奴隷ちゃん「……おおだんな様の部屋からだ」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ケンカ? 何のお話だろう……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……役立たずって」
奴隷ちゃん「私のことだよね……」
奴隷ちゃん「……おおだんな様が、私のことを……」
奴隷ちゃん「……ご主人様、私のことむりして買ったのかなあ」
奴隷ちゃん「申し訳ないなあ……」
奴隷ちゃん「……いや。だからこそ、報いなきゃ」
奴隷ちゃん「お仕事がんばって、おおだんな様にも、皆さんにも認めてもらえるよう」
奴隷ちゃん「……がんばらないと」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……がんばろう!」
奴隷ちゃん「……ご主人様についてきてもらうだなんて、恐れ多いです……!」
奴隷ちゃん「はあ……ご主人様にもご用が……」
奴隷ちゃん「……!」
奴隷ちゃん「わっかりましたぁ! ご主人様!」
奴隷ちゃん「それなら! それなら私が! お荷物お運びしまーす!!」
奴隷ちゃん「あ、必要ない? あ、そうですかぁ……」
奴隷ちゃん「へへへ……!」
奴隷ちゃん「お買い物、ごゆっくりどうぞ!」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ふう」
奴隷ちゃん「……空があおいなあ」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……あの雲の形のシミみたことあるや」
奴隷ちゃん「なんか見るものすべてがシミの形に見えるや……」
奴隷ちゃん「空もたてものも人もぜんぶシミの形にあてはまるなぁ……」
奴隷ちゃん「ふふっ……シミってすごいなあ……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ん?」
奴隷ちゃん「……あれ? あのお、そこの方!」
奴隷ちゃん「もしかして、お姉さまじゃないですか? 私です! 同じ檻出身の……」
奴隷ちゃん「やっぱり! 装いが違うのですぐにはわからなかったです!」
奴隷ちゃん「いやあ、きぐうですねえ!」
奴隷ちゃん「久しぶりですねえ! 今は何をなさってるんですか?」
奴隷ちゃん「じょうふ……?」
奴隷ちゃん「……でも、大事にされてるんですね! そんなにきれいな装いも用意してもらうだなんて!」
奴隷ちゃん「奴隷はいかに素晴らしいご主人様に出会えるかがじゅうようですので!」
奴隷ちゃん「……もちろん、それに報いるよう、お仕事をかんぺきにこなすことも必要ですが……!」
奴隷ちゃん「お姉さまはそれがそろっているようで何よりです! さすがですね!」
奴隷ちゃん「え? 私ですか? 私は……」
奴隷ちゃん「素晴らしいご主人様に買っていただいてぇ……」
奴隷ちゃん「お仕事もとてもがんばってまーす! やー!」
奴隷ちゃん「……もう! そんなこと言わないでください!」
奴隷ちゃん「私、ご主人様のもとでちゃんと働いているので!」
奴隷ちゃん「お姉さまの知ってる私とは違うんです!」
奴隷ちゃん「いいですか? 私は毎日、床と壁と天井のシミの数をちゃんと数えているんです!」
奴隷ちゃん「とっても大変で、目がとても疲れてしまいますが……」
奴隷ちゃん「私にしかできない仕事だって、ご主人様がおっしゃるので!」
奴隷ちゃん「私は! そのご期待に報いるよう!」
奴隷ちゃん「毎日がんばっているんです!! やー! やー! やー!!」
奴隷ちゃん「確かにとても辛いお仕事ですが!! そんなひどいこと……え、仕事じゃない?」
奴隷ちゃん「な、何言ってるんですか……りっぱなお仕事ですよぅ……」
奴隷ちゃん「なんの役に立つのって、え、だって…………お屋敷のシミの数がわかりますし」
奴隷ちゃん「い、意味ないって、意味ないって……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ナンデソンナコトイウンデスカ」
奴隷ちゃん「私、ご主人様のお役に立ててるって、毎日、言われてて!」
奴隷ちゃん「私、ちゃんとお仕事こなしてますもん!」
奴隷ちゃん「なんでそんなこと言うんですか!!」
奴隷ちゃん「シミは、シミだって、シミの数がわかれば……!」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ただの同情で買われた役立たず?」
奴隷ちゃん「……っ、ぅ! っ、っ~~~~~!」
奴隷ちゃん「シミみーっけ!」
奴隷ちゃん「お姉さまのきれいなお肌にシミのぜんちょうみーっけ!」
奴隷ちゃん「お姉さまのおばば!」
奴隷ちゃん「この、ましょうの女ぁ~!!」
奴隷ちゃん「じょうとうですよぉ! 売られたケンカは買います!」
奴隷ちゃん「うらぁあああああああ!」
奴隷ちゃん「うぅ~……たてないよぉ……」
奴隷ちゃん「……こんなところ、うずくまってたらお邪魔なのに……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ていうか」
奴隷ちゃん「だ~れも私のこと見てないや」
奴隷ちゃん「……だ~れも助けてくれない」
奴隷ちゃん「……当然だよね……だって……」
奴隷ちゃん「私は、みすぼらしい奴隷で……」
奴隷ちゃん「……相手するにもあたいしない存在だから……」
奴隷ちゃん「……あ、ご主人様……?」
奴隷ちゃん「……目がかすんで、ちょっとよく見えないんですけど……」
奴隷ちゃん「……そんなに慌てたらだめですよ……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ご主人様だけです……ご主人様だけは、私を見てくださいます……」
奴隷ちゃん「……ご主人様ぁ」
奴隷ちゃん「わ、私、嬉しくて……お仕事いただいて……ご主人様が褒めてくださって……」
奴隷ちゃん「わ、私、いままで、ぜんぜん、だめだったから……バカにされてばかりだったから……」
奴隷ちゃん「私、う、嬉しくてぇ……ご主人様ぁ……」
奴隷ちゃん「で、でも、シ、シミの数、シミ、数えてるの、意味、意味ないって、ぅあ、うえぇ」
奴隷ちゃん「あう、うあ、うあう」
奴隷ちゃん「うわあああああああん!!」
奴隷ちゃん「ご主人様ぁ……私、どうしても、ご主人様のお役に立てませんか……?」
奴隷ちゃん「なんだってします……なんでもしますからぁ……」
奴隷ちゃん「どんなことでも、しますから……だから、だから、す、捨てないで……」
奴隷ちゃん「私を、ご主人様のお役に立てさせてください……お願いします……」
奴隷ちゃん「ご主人様ぁ……」
奴隷ちゃん「……ご、ご主人様。いつでも、どうぞ……」
奴隷ちゃん「……」
奴隷ちゃん「……ど、どうですか……?」
奴隷ちゃん「3点! あやー……何点中……100点中ですかぁ……」
奴隷ちゃん「すみません……そんなものを食べさせてしまってぇ……」
奴隷ちゃん「うぅ……すみません……味見したんですけど……私、バカ舌で……」
奴隷ちゃん「……でも成長してる? そ、そうですかぁ……えへへ……」
奴隷ちゃん「……次はもっとおいしいですよ!! 私、日々がんばってますので!!」
奴隷ちゃん「料理のお勉強させてもらっているので!!」
奴隷ちゃん「次こそは必ずや! ご主人様のお口を! 満足させてみせます!!」
奴隷ちゃん「やー!」
奴隷ちゃん「うー……!」
奴隷ちゃん「がんばります! 私、ご主人様のためなら、なんだってして見せます!!」
奴隷ちゃん「ぜったいに! ご主人様のお役に立てて見せます!!」
奴隷ちゃん「それまで! 少しだけ待っててくださいね!!」
奴隷ちゃん「え? 私のいびりに勝てるかなって?」
奴隷ちゃん「……ふふふ。のぞむところです……!」
奴隷ちゃん「どうやら……! 数々のシミ数えでつちかったかんさつがんを!」
奴隷ちゃん「今こそ! お見せするときのようです!」
奴隷ちゃん「シミ一つだって残しませんよ!!」
奴隷ちゃん「私のゆうしを! ちゃんと見ててくださいね! ご主人様!!」
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コメント一覧
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- 2018年08月25日 18:14
- 名前を短く編集したほうをなぜ先に持ってこない
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- 2018年08月25日 18:27
- 心がざわつく...
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- 2018年08月25日 18:40
- 起承転結の起しかない
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- 2018年08月25日 18:56
- またこいつか(怒)
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- 2018年08月25日 19:04
- えぇ~いい出来じゃないですかぁ~
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- 2018年08月25日 19:05
- 逆にして、どうぞ
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- 2018年08月25日 19:45
- ……これさ、あまりにも使えなさすぎるが世間体からクビにもできないから早々に窓際に追いやられて単純作業フォーエバー状態の会社の新人って考えるとさ……ね?
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- 2018年08月25日 20:01
- ※7 ヤメロォ!!
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- 2018年08月25日 20:28
- はーすき
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- 2018年08月25日 20:29
- 働かせすぎても効率が悪くなるだけだし、適度に休ませるだろ
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