184 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/04/08 17:48 ID:GeZoRgnM
小1の夏にウチのかーちゃんが病気で死んだ時の事。

かーちゃんが逝く間際から葬式が終わるまで、とにかく色々と大変だった。
そしてそんな中、生活が通常の状態に戻りつつあったある日、
不意に親父が兄貴と俺に「なんでも欲しいものを買ってやる」と言い出した。
誕生日とクリスマス以外は、ガンとしてオモチャ等を買い与えてくれなかった
親父から、いきなりあり得ない発言が飛び出した事に兄弟で驚きながらも、
取りあえず俺達は喜んで近所のデパート向かった。

兄貴が何を買ってもらったかは忘れたが、俺は当時人気だった特撮モノの「デンジマン」
に登場する、変形ロボを格納する戦艦(名前失念)を狙った。そして当然、
変形ロボも欲しいと思った。「今日なら同時に買ってもらえる・・・のか?」
と、今まで味わった事のない状況を確認したところで、
ふと「あぁ親父はかーちゃんが死んだ悲しみを和らげようと、急にこんな事を
言い出したんだなぁ。」と思ってしまい、何だか急にテンションが下がって
しまい、うすら寂しい気持ちになってしまい「これでいい・・・」と
戦艦だけ買ってもらうことにした。
「他にいらないのか?」と言われたが「うんいいよ」と子供ながらに妙な気を
使って遠慮してしまったのを覚えている。

その後「ロボの方も、やっぱ買ってもらうべきだった!!」と激しく後悔して
悲しくなったが、戦艦のオモチャ自体は良く出来ており、色々と自分が持って
いるおもちゃと絡めて遊ぶと中々楽しかった。

以上、違う意味でおもちゃを買って悲しくなった。俺の思い出でした。
長々とスマソ。